トライポッドは百均アイテムで作れる - ラック用ポールで自作する焚き火用三脚

鍋やケトルを焚き火の上に吊り下げることができる便利なトライポッド。

そんな焚き火用の三脚を百均の素材を使って作ってみました。

金属チェーンを使うことにより火床との高さ調節が簡単にできるようにしています。

また、トライポッドの脚は接続式なので長くしたり短くしたりすることも可能です。

分解すればコンパクトに収納することもできるので持ち運びにも便利です。

百均の蒸し器製焚き火台と合わせて使えば、丁度良いサイズ感です。また自作のランタンスタンドとしても利用できます。

このページでは、百均の素材で自作したトライポッド(焚き火用三脚)を紹介したいと思います。

製作材料

トライポッドを製作するにあたって以下の材料が必要になります。

    製作材料
  • ジョイントラック用ポール
     黒(39cm):3本
  • ジョイントラック用延長ポール
     黒(38cm):3本
  • 21cm 穴明お玉:1本
  • 鉄製チェーン 90cm:1本
  • M6サイズのワッシャー:3ヶ
  • M6サイズのナット:3ヶ

百均のアイテムは計8点なので800円(税抜)です。

ナットやワッシャーは家の工具箱に入っていたものを使いました。

百円ショップのダイソーさんで売られているジョイントラック用ポールには各種サイズとカラーバリエーションがあります。

最長で47cmのジョイントラック用ポールが発売されていますが、今回は延長ポールと長さを合わせるために39センチのものを使っています。

ジョイントラック用ポール 黒

ポールの先端は高さ調整用のアジャスターネジになっています。

ポールの先端はネジ式

そして、延長ポールの長さは38センチです。

延長ポールには長さバリエーションが24cmと38cmの2種類しかありません。

ジョイントラック用延長ポール 黒

先端部はパイプの内径と同じくらい太いネジになっています。

ジョイントラック用ポールのどちらか一方は太い雌ネジになっているので、この延長ポールを接続すればポールを長くすることができます。

先端部はパイプの内径と同じくらいの太いネジ

そして、ちょっと小さめの穴あきお玉も使います。

ちょっと小さめの穴あきお玉

鉄製のチェーンは、しっかりとした造りになっています。

長さが90センチもあるので重量があります。

後で必要な長さに切断しても良いかもしれませんね。

鉄製のチェーン

この金属チェーンの良いところは、先端にカラビナが付いていること。

鍋やヤカンをぶら下げるには大変便利です。

チェーンの先端にカラビナ

最後にナットとワッシャー。

ボルトやナットをバラ売りしているホームセンターなら安く購入することができると思います。

ナットとワッシャー

ポールの加工

長さ39cmのジョイントラック用ポールの先端に付いている高さ調整用のアジャスターネジを加工します。

高さ調整用のアジャスターネジ

まず、アジャスターネジを取り外して樹脂部分をニッパーで切断します。

アジャスターネジの樹脂部分をニッパーで切断

樹脂部分を剥がしていくとネジ頭が現れます。

ネジ頭が現れる

綺麗に樹脂部分を取り除くとプラス頭のM6サイズのボルトになります。

細かい作業なので、怪我をしないよう注意が必要です。

M6サイズのボルト

お玉の加工

お玉の加工には、電動ドライバーとグラインダー、ニッパー、鉄ヤスリを使用します。

電動工具は使い方を誤ると大きな事故につながるので、試される方は自己責任のもとでお願いいたします。

3か所の脚の位置を決める

三点支持で安定する位置にある穴を直径φ6mmのドリルを使って大きくします。

このお玉は「穴あき」なので位置が把握しやすいです。

あと、ドリルで穴を広げている時にドリルビットが穴にハマってしまうと巻き込まれることがあるので怪我をしないように注意が必要です。

直径φ6mmのドリルを使って穴を大きくする

そして、お玉の中央部分をニッパーで少しづつ切り取ります。

お玉の穴と穴の間をニッパーで切断すると大きな穴ができます。

お玉の中央部分をニッパーで切り取る

そして、ニッパーで切り取った部分はガタガタになっているので、半丸形状の鉄ヤスリを使って綺麗に整形します。

お玉の素材が薄いので、さほど時間はかかりませんでした。

鉄ヤスリを使ってお玉を綺麗に整形

そして、お玉の柄の部分を根本からグラインダーで切断します。

お玉の柄の部分をグラインダーで切断

切断面にバリが残っていると怪我をするので、グラインダーやヤスリを使って綺麗に削り落としておきます。

切断面にバリが残ると怪我をする

ボルトの取付

加工した「お玉」にジョイントラック用ポールから取り出した「M6サイズのボルト」を取り付けます。

お玉の内側にワッシャーとボルト頭、外側にナットを取り付けています。

お玉M6サイズのボルトを取り付け

3本のボルトを取り付けました。

3本のボルトを取り付け

お玉の曲面が三脚の角度には丁度よい感じです。

自作トライポッドの重要パーツ

トライポッドの組立

お玉に取り付けたボルトにジョイントラック用ポールを取り付けます。

39cmのポールが一本だけの状態では少々高さが低い。

お玉に取り付けたボルトにジョイントラック用ポールを取り付ける

そして、ジョイントラック用延長ポールを3本の脚に接続します。

これで、脚の長さが約77センチになりました。

これなら背丈の低い低底の焚き火台なら十分に使用可能なサイズです。

ジョイントラック用延長ポールを3本の脚に接続

チェーンの取付

金属チェーンをお玉の中央にあけた大きな穴に通してぶら下げます。

チェーンの先端にはカラビナを取り付けておきます。

金属チェーンをお玉の中央にあけた大きな穴に通してぶら下げる

そして、お玉の穴位置でチェーンの輪の中にペグをさして長さを固定します。

写真ではソリッドステークを使っていますが、穴に通るものなら何でも構いません。

チェーンの輪の中にペグをさして長さを固定する

余ったチェーンは写真のようにペグに通しておけば邪魔になりません。

もし邪魔なようであれば、グラインダーで切断してもよいでしょう。

余ったチェーンはペグに通しておく

焚き火台を設置

製作したトライポッドに百均の蒸し器製焚き火台を設置しました。

サイズ的にピッタリとフィットしています。

百均のトライポッドと百均の蒸し器製焚き火台

地面が芝地でなければ焚き火台の高さは問題ないレベルだと思います。

焚き火台の高さは問題ないレベル

ハンゴウをぶら下げてみました。

チェーンの長さで簡単に高さ調節ができるので使いやすいです。

チェーンの長さで簡単に高さ調節ができる

77cmで兵式飯盒

ハンゴウにお米と水を入れて炊いてみます。

念のために百均の焚き火シートを下に敷いてみました。

牛乳パックを使って着火します。

ハンゴウにお米と水を入れて炊いてみる

蒸し器製の焚き火台は良く燃えます。

蒸し器製の焚き火台は良く燃える

そして、沸騰がプチプチ音に変わったタイミングで火を弱めます。

沸騰がプチプチ音に変わったタイミングで火を弱める

もし、炎を弱くできない状況ならチェーンの長さを短くして高さを上げると良いでしょう。

炎を弱くできない状況ならチェーンの長さを短くする

最後はトライポッドを移動して、ご飯を蒸らします。

トライポッドを移動して、ご飯を蒸らす

そして、炊き立てご飯の出来上がりです。

炊き立てご飯の出来上がり

焚き火で炊いたご飯は美味しいですね。

チェーンの長さで火力の温度調整ができるので、炊飯には便利です。

炊飯には便利

85cmでダッチオーブン

今度は百均のジョイントラック用ポールの中で最長の47cmのポールを使ってみます。

9センチ変わるだけで、かなり高さが変わる

ポールの長さを比較してみます。

上から25cm、39cm、47cmになります。

ポールの長さは上から25cm、39cm、47cm

実際に47cmのポールと38cmの延長用ポールを接続して組み立ててみました。

9センチ変わるだけで、かなり高さが変わったように感じます。

自作のトライポッド

そして、重量のある12インチのダッチオーブンも吊り下げることが可能でした。

12インチのダッチオーブンも吊り下げ可能

吊り下げているダッチオーブンの中は空っぽでしたが、ポールや加工したお玉は変形などしていなかったので実用的に使えるのではないかと思います。

ただ、ジョイントラック自体が錆びやすいスチール製なので、経年劣化すると折れてしまう可能性も考えられます。

なので重量物を吊り下げるより、軽量なクッカーやケトルを低位置で吊り下げる方が転倒した場合でも安全だと思います。

強度のある自作トライポッド

123cmでランタン

最後に47cmのジョイントラック用ポールと38cmの延長用ポールを2本接続して高さのあるトライポッドにしてみました。

合計で9本のポールを使用しています。

このトライポッドは高さがあるので、ランタンスタンドとしても利用が可能です。

燃焼系のランタンはテントやタープに直接ぶら下げることができないので、ランタンスタンドがあると便利です。

123cmの自作トライポッド

ランタンを高い位置に吊り下げれば周囲を明るく照らすことができます。

タープポールや立木が無い場合はランタンスタンドが活躍するでしょう。

ランタンスタンドなら自由に場所を移動させることもできますからね。

百均の自作ランタンスタンド

ランタンの吊り下げハンドルはカラビナでしっかりと固定しています。

ランタンの吊り下げハンドルはカラビナでしっかりと固定

3本の脚の間隔を、それぞれ700mmくらいにした場合はトライポッドの高さが1180mmになります。

ローテーブルの上を照らすなら、このくらいの高さがあれば十分だと思います。

トライポッドの高さが1180mm

夜になるとランタンが明るくて良い雰囲気になります。

自作トライポッドにコールマンランタンを吊り下げる

収納サイズ

そして、分割収納するとコンパクトなサイズになります。

47cmと延長用ポールを多用するれば、もっと高さのあるトライポッドにすることも可能です。

意外と簡単に作ることができますので、ご参考までに。

自作トライポッドの収納サイズ

以下のリンク先では蒸し器を流用した焚き火台の作り方を紹介しています。

以下のリンク先では別の方法でトライポッドを自作する方法を紹介しています。

最近、百円ショップのセリアさんからチェーンとフックがセットになった「トライポッドリング」が発売されましたが、アマゾンでも同じような商品が購入できます。(2022年4月現在)

ただし、100円(税抜)ではありません。

ソロキャンプでは、雪の日の寒さや夏の太陽の暑さ、強風の怖さやそよ風の快適さ、雨の音や虫や鳥の鳴き声、肌を通して自然を実感することができます。

最近ではブッシュクラフトなど、キャンプ道具を自作して楽しむ方も増えてきました。様々なキャンプシーンで使える色々な情報を個人的な観点で綴って掲載しております。

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【ソロキャンプ】

キャンプには色々な楽しみ方があると思います。

大勢の仲間で楽しむ、宴会キャンプ
一人で、山の中や無人島にこもる、自分を見つめなおすキャンプ
キャンプ場で仲間を増やす、友達探しのキャンプ
観光を目的とし、宿泊費を浮かす為だけにする、ゲリラキャンプ

その他、キャンプ(野営)の目的は人それぞれで違いますよね。

ひとり旅でのソロキャンプの利点は誰にも邪魔される事無く、その時の状況でいつでも行き先や行動を変更したりできます。

雨が降ればテントでゴロゴロ、天気が良ければ木陰で昼寝、夜になれば焚き火で乾杯。

一人旅でキャンプを楽しみたい方に参考になればと思い、このホームページを製作いたしました。

トライポッドは百均アイテムで作れる - ラック用ポールで自作する焚き火用三脚
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そして、この記事を読む人によっては意見の相違もあるかと思いますが何卒ご了承願います。

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