自作のバーナーシート・遮熱板

市販されているバーナーシートって耐久性の割には意外と価格が高いものが多いですよね。

バーナーシートには表面にアルミ素材が貼られたものや、生地自体が難燃素材で作られているものがあります。

他にも熱に強いシリコン素材のマットがあれば、もっと安価に作れるのではないかと思うのですが…

そこで、百円ショップで売られていたシリコン製のキッチンマットを流用して遮熱板を作ってみることにしました。

今回は鍋のフタとしても使えるように、遮熱板タイプのバーナーシートに仕上げました。

実際に様々なキャンプ用ストーブで試してみましたので参考までに。

製作材料

100円ショップには色々なサイズのシリコン製の鍋敷きやキッチンマットが売られています。

形や色も豊富にあります。

今回、その中から選んだのはダイソーさんで売られていた「キッチン シリコーンマット」です。

価格は100円(税抜)。

シングルバーナーの大きさには最適のサイズだと思ったのでチョイスしました。

そのシリコン製マットの断熱性を更に高める為に以下の材料も揃えました。

    製作材料
  • キッチン シリコンマット×1枚
  • 2.5mmのベニヤ板
  • 両面テープ
  • シリコンシーラント
  • 木工用ボンド
バーナーシート・遮熱板の製作材料

バーナーシートのサイズ

このシリコン製マットはパッケージされた状態ではクルクルと巻かれていますが、広げるとやや長方形になっています。

サイズは247mm×210mmなのでシングルバーナーの下に敷くには十分な大きさです。

パッケージには「クッキングマットとして・鍋敷きとして・落し蓋に・ヨゴレ防止に・瓶のフタ開けに・滑り止めに」と書かれています。

バーナーシートのサイズ

表面はマットな仕上げですが、裏面はシリコン特有のツルツルした面になっています。

裏面はシリコン特有のツルツルした面

耐熱温度は230℃もあるので全く問題ないでしょう。

耐熱温度は230℃

薄いので折りたたむと、こんなに小さくなります。

折りたたむとこんなに小さくなります

ベニヤ板を貼る

シリコンマット自体は耐熱温度が230℃もあるのですが、マットが薄いので断熱性は低いと思われます。

加熱されたシリコンマットの温度がテントのボトム生地や樹脂製テーブルの天板などにダメージを与えるかも知れないので、ベニヤ板を貼って断熱性を高める事にします。

シリコンマットが軽量なので、ベニヤも軽量な2.5mm厚のものを使用します。

シリコーンマットと同じ大きさにベニヤ板をカットします。

2.5mm厚のベニヤ板は薄いのでカッターナイフで切ることができます。

2.5mm厚のベニヤとシリコンマット

コーナー部分も丸くカットします。

その際、ベニヤ板なので表面がボロボロと剥がれる事があります。

その時は、剥がれかけた部位を爪楊枝などを使って木工用ボンドを塗って接着すると綺麗に仕上がります。

木工用ボンドでベニヤ板を補修

そして、シリコンマットのサイズに切ったベニヤ板を更に半分にカットします。

シリコンマットのサイズに切ったベニヤ板を半分にカット

そのベニヤ板に両面テープを貼ります。

両面テープも百均です。

ベニヤ板に両面テープを貼る

こんな感じに貼りました。

両面テープでベニヤを接着

そして両面テープの剥離紙をはがして、ベニヤ板とシリコンマットを接着します。

ベニヤ板とシリコンマットを接着

両面テープはシリコン素材対応ではありませんが、意外と密着しています。

シャワールームとして使うポップアップテント

しかし、実際に板を折り曲げてみるとシリコンマットの反発力で折れ目部分の両面テープが簡単に剥がれてしまいました。

折れ目部分の両面テープが剥がれる

コーキング剤で強力接着

そこで、コーキング剤の出番です。

このコーキング剤はシリコンシーラントなので、マットと同じシリコン素材です。

折り曲げた時にマットとベニヤ板が剥がれた部分にシリコンを流し込んで、ヘラで薄く塗って接着します。

初めからコーキング剤を使って板全体を塗って接着しても良いと思いますが、重量が増えるのが難点です。

コーキング剤は、色々な工作に使えるので大変便利です。

コーキング剤で強力接着

そして、24時間後。

コーキング剤が乾燥したので、もう折り曲げても剥がれる事はありません。

見事に接着されています。

コーキング剤が乾燥して接着された

折り曲げると、こんなにコンパクトです。

折り曲げるとコンパクトなバーナーシート

この遮熱板は、ちょっとしたミニテーブルとしても使えそうですね。

ミニテーブルにもなるバーナーシート

ガスバーナーの温度

この自作バーナーシートを使って、実験をしてみます。

現在の気温は18℃。

現在の気温は18℃

ガスストーブを使って500ccのお湯を沸かしてみます。

ガスストーブを使って500ccのお湯を沸かす

意外と早く、5分ほどでお湯が沸きました。

5分ほどでお湯が沸騰
]

ガスバーナー直下の温度は25℃。

ガスバーナーって意外と輻射熱が少ないようですが、バーナーの脚は熱がダイレクトに地面に伝わるので高温になっています。

ガスバーナーの輻射熱

ガソリンバーナーの温度

お次はガソリンストーブで試してみます。

こちらは火力が強いので、一気に温度が上昇します。

ガソリンストーブを使って500ccのお湯を沸かす

ガソリンバーナー直下の温度は40℃。

ガソリンバーナーはプレヒートする時に燃料が床に落ちることもあるので、注意が必要ですね。

ガソリンバーナーの輻射熱

アルコールストーブの温度

そして、アルコールストーブでも同じように試してみます。

このストーブは風防兼ゴトク付きなので、火力が上がります。

アルコールストーブを使って500ccのお湯を沸かす

ただ、アルコールストーブ本体は地面に当たっていません。

アルコールストーブ本体は地面に当たっていない

アルコールバーナー直下の温度は33℃。

500ccの水を沸かす短時間の使用なら、十分に断熱できる結果です。

十分に断熱できるバーナーシート

最後に自作のバーナーシートの上にアルコールストーブを直接置いて燃焼させてみました。

15分間燃焼させます。

燃焼中のアルコールストーブは、メチャクチャ熱くなります。

今度はバーナーシートの下に温度計を置いて断熱性を確かめてみます。

アルコールストーブの熱を断熱

15分後。

温度計は40℃を超えました。

温度計は40℃を超えた

そして、アルコールストーブが置かれていた部分を確認しましたが、全くの無傷でした。

シリコンマットと両面テープが接着されていない部分の空気が膨張して、少し膨らんでいた個所がありましたが、温度が下がると元通りになりました。

無傷の自作バーナーシート

そして、このバーナーシートを触っても全く熱くありません。

ベニヤ板を貼ることによって断熱効果も向上していると思います。

触っても全く熱くありません

鍋のフタとしても使える

キャンプ用のクッカーはフタとフライパンが兼用になっているものが多いので、ご飯を炊いて、お湯を沸かして、オカズを作ったりしているとフタが足りない事があります。

そんな時は、このバーナーシートを鍋のフタとして利用すると便利です。

シリコンは食品関係のアイテムにも使われる衛生的な素材なので、鍋のフタとしても全く問題ないでしょう。

このバーナーシートは折り畳んだシリコンマットの面が内側なので、衛生的にも綺麗な状態を保てると思います。

鍋のフタとしても使えるバーナーシート

ソロキャンプでは、雪の日の寒さや夏の太陽の暑さ、強風の怖さやそよ風の快適さ、雨の音や虫や鳥の鳴き声、肌を通して自然を実感することができます。

最近ではブッシュクラフトなど、キャンプ道具を自作して楽しむ方も増えてきました。様々なキャンプシーンで使える色々な情報を個人的な観点で綴って掲載しております。

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【ソロキャンプ】

キャンプには色々な楽しみ方があると思います。

大勢の仲間で楽しむ、宴会キャンプ
一人で、山の中や無人島にこもる、自分を見つめなおすキャンプ
キャンプ場で仲間を増やす、友達探しのキャンプ
観光を目的とし、宿泊費を浮かす為だけにする、ゲリラキャンプ

その他、キャンプ(野営)の目的は人それぞれで違いますよね。

ひとり旅でのソロキャンプの利点は誰にも邪魔される事無く、その時の状況でいつでも行き先や行動を変更したりできます。

雨が降ればテントでゴロゴロ、天気が良ければ木陰で昼寝、夜になれば焚き火で乾杯。

一人旅でキャンプを楽しみたい方に参考になればと思い、このホームページを製作いたしました。

自作のバーナーシート・遮熱板
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