激安100均の洋灯吊(ヨート)

家の壁や柱にネジ込んで使うフックの種類で「洋灯吊」というものがあります。

別名で「ハテナフック」や「ネジフック」とも呼ばれているクエスチョンマークのような形をしたネジの事です。

このネジが意外とキャンプでも使えるのです。

タープの張り綱の位置を変えたい時やキャンプ道具を自作する際など、アイデア次第で多彩な用途に応用できる便利なアイテムなのです。

私は昔から、3本の洋灯吊をサブバッグの中に忍ばせています。

小さなアイテムですが、イザという時には色々な場面で活躍してくれます。

このページでは百均の洋灯吊を使った便利な裏技をご紹介したいと思います。

洋灯吊(ヨート)

洋灯吊は、どこの百円ショップでも売られていますが、今回はセリアさんで購入しました。

小さなケースに中サイズと大サイズの2種類が入っています。

各サイズが3本、計6本入です。

通常のものより少し大きいサイズの方が丈夫で使いやすいです。

洋灯吊

取り扱い上の注意の欄に「本来の用途以外には使用しないでください」と表示されているので、キャンプで使う場合は自己責任の元でという事になります。

セリアで売っている洋灯吊(ヨート)

洋灯吊の詳細

商品名は英語で「Lamp Hook 2type」。

ブロンズ色で自然に馴染む色ですが、逆に土の地面に落としてしまうと無くしてしまう可能性もあります。

【スペック】
材 質:鉄(ブロンズ仕上げ)
サイズ
 大:(約)24mm×45mm
 中:(約)28mm×53mm
入り数:各3本

洋灯吊の詳細

2本ともネジの直径は変わりませんが長さが違います。

この長さの違いで支持強度にも違いが出てきます。

ネジフックの長さが違う

各サイズ3本づつ入っていますが、24mm×45mmの大サイズが使いやすいでしょう。

ヨートは各サイズが3本づつ

張り綱を固定する

通常はテントやタープの張り綱を固定する際にペグを地面に打ち込みます。

しかし、地面が固い岩盤だったり、砂地だとペグを固定することができない場合があります。

大きな石があればロープを固定することができますが、それも出来ない場合は、丸太や落ち枝に洋灯吊(ヨート)を取り付けてフックとして使うと便利です。

洋灯吊をテントの張り綱に固定

海岸に近い場所ならば、流れ着いた流木や板切れなどを拾って来てヨートを取り付け、砂に埋めて使うといった方法も可能です。

丸太と洋灯吊

また、落ちている木の枝にヨートを取り付け、忍者が使っていた鉤縄のようなものを作ることもできます。

ヨートで鉤縄を作る

枝の中央部分にヨートをネジ込んでいます。

枝の中央部分にヨートをネジ込む

そして、この鉤縄風の落ち枝を近くにある立木に引っ掛けることで、タープポールが無くても高さのある場所に張り綱を固定することが可能になります。

ただ、あまり高い場所に投げて引っ掛けてしまうと撤収する時に困難になりますのでご注意を。

鉤縄風の落ち枝

S字フックを作る

洋灯吊(ヨート)を使ってS字フックを作ってみます。

手ごろな落ち枝を拾って来て、カッターノコギリで切断します。

出来るだけ真っすぐになっている部分が良いでしょう。

カッターノコギリで枝を切断

ヨートを枝にネジ込む際は、あらかじめナイフの先端でグリグリと削って凹ませておくと簡単です。

※手を滑らせると大変危険なので、くれぐれも慎重に行ってください。

写真に写っているナイフはオピネル#10です。

オピネルナイフで下穴をあける

大きなヨートはネジ直径も太いので、ねじ込む力が必要になります。

素手でネジ込むと指が痛くなるので、手袋をした方が良いです。

大きなヨートを枝にネジ込む

そして、お好みの長さで枝を切り落として反対側にもヨートを取り付けたらS字フックの完成です。

枝の長さによって使う用途に応じたS字フックを作ることができます。

テントやタープにランタンをぶら下げたり、ロープに鍋やフライパンをぶら下げて乾燥させたりと様々な用途に使えます。

洋灯吊(ヨート)で作ったS字フック

ランタンハンガーを作る

洋灯吊(ヨート)を使ってランタンハンガーを作ることも可能です。

木の枝の切り口に2本のヨートを取り付けるのですが、普通にネジ込むと干渉してしまいます。

なので、少し斜めの角度で取り付けています。

木の枝の切り口に2本のヨートを取り付ける

違う角度から見るとフックが重なって円のようになります。

円のように見えるフック

これで、ランタンハンガーの完成です。

2本のヨートで作ったランタンハンガー

軽いLEDランタンなら、問題なく吊るすことが可能です。

ヨートをもう一本使ってランタンを引っ掛けるフックを作っても良いでしょう。

軽いLEDランタンなら吊るせる木のランタンハンガー

ヨートとポールの接触面は下の写真のようになっています。

下側のヨートの接触があまいようなら、ネジの角度を変えると良い。

ヨートとポールの接触面

また、自転車のムシゴムを使って滑り止めを作るという方法もあります。

自転車乗りの旅人なら修理セットに入っていると思います。

自転車のムシゴム

ヨートのフックに石鹸を塗ってムシゴムを入れるとスムーズにゴムの穴に通すことができます。

これで、ランタンハンガーが滑り落ちることは無くなります。

ランタンハンガーの滑り止め

2本のヨートの間にポールを通して、90度回転させます。

2本のヨートの間にポールを通して90度回転させる

すると、木の重みでポールにガッチリと固定されます。

ちなみに、現在使っているタープポールはアライテントのコンパクトポールなので、ポール直径が下からφ21mm、φ19mm、φ17mm、φ15mm、φ13mmの太さに分かれています。

一番下のφ21mmには入りませんでしたが、それ以外の場所はヨート製ランタンハンガーの固定が可能でした。

木の自重でポールにガッチリと固定される

ヨートの角度を斜めにすることで、細い直径のポールにも取り付けが可能です。

細い直径のポールにも取り付けが可能

三脚を作る

洋灯吊(ヨート)を使ってトライポッドのような三脚を作ってみます。

まず、木の枝に斜めの角度で2本のヨートを取り付けます。

斜めの角度で2本のヨートを取り付ける

そして、枝を切り落として、切り口にヨートを一本取り付けます。

この部品を使って三脚を作ります。

三脚を作る部品

出来るだけ真っすぐになった枝を山の中から3本拾ってきます。

そして、ヨートのフックの直径に入るようにナイフを使って削ります。 今回はカッターナイフで削りました。

あとは、フックの中に枝を通して3本の枝を等間隔に広げるとトライポッドが完成します。

ヨートで作ったトライポッド

強度が弱いので、重い鍋などを吊るす事は出来ませんが、軽量なLEDランタンくらいなら問題なくぶら下げることができます。

拾った枝で作ったトライポッド

また、別の方法で枝三脚を作る方法もあります。

今度はトライポッドの脚となる3本の枝の切り口にそれぞれ一本づつヨートを取り付けます。

3本の枝の切り口に一本づつヨートを取り付ける

そして、面ファスナーを使います。

面ファスナーを使う

3本のヨートを絡めて面ファスナーでしっかりと固定します。

3本のヨートを絡めて面ファスナーで固定

そして、3本の枝を等間隔に広げると枝三脚(トライポッド)が完成します。

こちらのトライポッドの方が製作も簡単ですし、脚の角度を自由に変えることができるので使いやすいかも知れません。

3本の枝を等間隔に広げるとトライポッドの完成

引っ掛け棒を作る

まっすぐな木の枝にヨートを1つだけ取り付けたシンプルな「引っ掛け棒」が意外と便利です。

枝の長さはお好みで自由自在です。

ヨートで作った引っ掛け棒

例えば、燃えさかる焚き火の中にあるハンゴウを取り出す時に取っ手に引っ掛けて使う事ができます。

引っ掛け棒でハンゴウを取り出す

また、結露したテントのフライシートを開ける際に引っ掛け棒を使うと衣服を濡らさずに済みます。

ジッパータグにフックを引っ掛けてスライダーを開けます。

引っ掛け棒でフライシートをあける

フライシートを閉める時も同様なので、雨の日でも便利に使えます。

フライシートを締める時も同様

冷たい渓流で食材を冷やすことがあると思います。

川で冷やした食材を繋いでいるロープを手繰り寄せたり、流れてしまった食材を引っ掛ける時にも活躍します。

引っ掛け棒でロープを手繰り寄せる

ロープで繋いでいないと、稀に食材が流れてしまうことがありますからね。

このように意外と活躍する洋灯吊。一本でも荷物に忍ばせておくと重宝します。

川で冷やした食材

【関連記事】

ソロキャンプでは、雪の日の寒さや夏の太陽の暑さ、強風の怖さやそよ風の快適さ、雨の音や虫や鳥の鳴き声、肌を通して自然を実感することができます。

最近ではブッシュクラフトなど、キャンプ道具を自作して楽しむ方も増えてきました。様々なキャンプシーンで使える色々な情報を個人的な観点で綴って掲載しております。

スポンサーリンク

スポンサーリンク

【ソロキャンプ】

キャンプには色々な楽しみ方があると思います。

大勢の仲間で楽しむ、宴会キャンプ
一人で、山の中や無人島にこもる、自分を見つめなおすキャンプ
キャンプ場で仲間を増やす、友達探しのキャンプ
観光を目的とし、宿泊費を浮かす為だけにする、ゲリラキャンプ

その他、キャンプ(野営)の目的は人それぞれで違いますよね。

ひとり旅でのソロキャンプの利点は誰にも邪魔される事無く、その時の状況でいつでも行き先や行動を変更したりできます。

雨が降ればテントでゴロゴロ、天気が良ければ木陰で昼寝、夜になれば焚き火で乾杯。

一人旅でキャンプを楽しみたい方に参考になればと思い、このホームページを製作いたしました。

激安100均の洋灯吊(ヨート) - 百円ショップ
この記事が気に入ったら「シェアをお願いします!

キャンプ生活で起こる様々な問題やトラブル、ちょっとした工夫で快適なアウトドア生活が送れるアイデアなど、このページがお役に立てることができれば幸いです。

なお、一度書いた記事を再度、更新する事もしばしばあります。ページで紹介している、おすすめ商品が売り切れでリンク切れになっていることもございます。
そして、この記事を読む人によっては意見の相違もあるかと思いますが何卒ご了承願います。

【ソロキャンプ】

キャンプには色々な楽しみ方があると思います。

大勢の仲間で楽しむ、宴会キャンプ
一人で、山の中や無人島にこもる、自分を見つめなおすキャンプ
キャンプ場で仲間を増やす、友達探しのキャンプ
観光を目的とし、宿泊費を浮かす為だけにする、ゲリラキャンプ

その他、キャンプ(野営)の目的は人それぞれで違いますよね。

一人旅でキャンプを楽しみたい方に参考になればと思い、このホームページを製作いたしました。