キャンプ用チェアの脚先キャップを百均アイテムで修理 - 砂浜での沈み込み防止

ヘリノックス風のチェアはアスファルトやコンクリートの固い地面で使っていると脚先のキャップが擦れて穴があいてしまいます。

原因は「脚先と地面の接地面積が少ないこと」なんですよね。

そこで、百均のノートPC用ゴムパッドを使ってワイドな脚先を製作してみました。

脚先の接地面積が広くなれば砂地や泥濘でも使えるようになるので便利です。

以前、ホームセンターで購入したゴム製のパイプキャップで足先を交換修理しましたが、固い地面で使っているとゴムが擦れて又穴があいてしまいました。

キャンプ用チェアを家庭でも使うなら足先は広い方が良いですね。

パチノックスの脚先

巷では『パチノックス』とも呼ばれる このチェア、キャンプで使われている方も多いと思います。

イスのフレームがテントのフレームのようにゴムで連結された構造になっているので組み立てが簡単という利点があります。

更に座り心地も良いのでアウトドアだけでなく家で使っても快適なのです。

ただ、パイプフレームの脚先が細いので、固い地面で使うとチェアの脚先が擦れてキャップに穴があく という欠点があります。

ヒロ・コーポレーション キャンピングチェア

逆に、柔らかい地面では脚先が突き刺さる という事態も発生します。

根本的に脚先が細いことが原因なので脚先を同様のキャップで交換しても又、穴があくんですよね。

パイプの先端が突き抜ける

そこで、百均で購入した「ノートPC用放熱スタンド」を使って足先パッドを製作します。

【ノートPC用放熱スタンド】

サイズ:φ42mm×24mm
材 質:
入り数:2個

材質は熱を加えると柔らかくなり、冷却するとゴム状に戻る熱可塑性エラストマーです。

ゴムボールを半球状にしたような形をしています。

ノートパソコンの下に敷いて隙間を作り、放熱効果を高める為に使うアイテムですね。

ゴムボールみたいなノートPC用放熱用スタンド

意外と大きく、ずっしりとした重量があります。

意外と大きく、ずっしりとした重量がある

放熱スタンドの裏側は中心に穴があいており、その周りに凸凹のイボが付いています。

放熱スタンドの裏側は中心に穴があいており、その周りに凸凹のイボが付いている

この凸凹のイボを合わせると2個の放熱スタンドでボールのような形状にすることが出来ます。

2個の放熱スタンドでボールのような形状になる

脚先の直径は12mm

放熱スタンドの中心にある穴の大きさを計ってみると直径φ13.5mmでした。

放熱スタンドの中心にある穴の大きさを計ってみると約13.5mm

しかし、穴の奥は少し直径が小さくなっています。

テーパー状になっているので奥の方は直径φ11mmくらいですね。

奥の方は直径φ11mmくらい

現在、私が使っているアウトドア用チェアの脚先のフレームパイプ外径が11.8mmです。

なので、このまま装着できそうです。

アウトドア用チェアの脚先のフレームパイプ外径が11.8mm

そのまま使うと貫通する

チェアの脚先に放熱スタンドを装着してみました。

ピッタリとフィットしています。

穴の入口部分は余裕がありますが、奥はキッチリとハマっています。

チェアの脚先に放熱スタンドを装着

合計4個用意します。

合計4個用意します

このままでもイケそうな感じです。

このままでもイケそうな感じです

しかし、残念ながら半日使っただけで穴があきました。

穴の奥はゴムの厚みが薄かったようです。

半日使っただけで穴があいた

脚先パッドを作る

12ミリ厚のコンパネの切れ端を使って脚先パッドを製作します。

まずはジグソーを使ってコンパネを切り抜き、放熱スタンドの直径と同サイズのパーツを作ります。

放熱スタンドの直径と同サイズのパーツ

切り抜いた円形のパーツは鉄ヤスリを使って形を整えます。

切り抜いた円形のパーツは鉄ヤスリを使って形を整える

その円形パーツを放熱スタンドの上に載せます。

完成イメージは、こんな感じ。

完成イメージ

そして、放熱スタンドのイボに水を浸けて円形パーツに当てます。

すると、濡れた部分がビスを止める位置になるのです。

使用するビスは、5×20mmです。

濡れた部分がビスを止める位置

1本の脚につき、使用するビスは4本です。

イボの突起部分にビス止めしています。

1本の脚につき、使用するビスは4本

反対側から見ると、放熱スタンドに穴があいていることが分かります。

この穴にイスの脚先を差し込みます。

放熱スタンドに穴があいていることが分かる

全ての脚先の装着しました。

全ての脚先の装着する

実際の使用感

実際に脚先パッドを装着した状態でチェアに座ってみました。

フレームとの装着部分がイイ感じに角度がついて地面にフィットしています。

ビス止めしている部分も放熱スタンドの突起部分で少し隙間があり、ここもクッションとなっています。

脚先パッドを装着した状態でチェアに座る

今度は砂浜で使ってみます。

では、砂浜ではどうでしょう?

砂浜でも沈みません。

多少は砂地に脚先がメリ込みますが問題ありません。

キャンプチェアが砂浜でも沈まない

砂浜でもパチノックスが使えるので快適ですね。

砂浜でもパチノックスが使えるので快適

椅子に座って動いていると多少は砂に沈みます。

椅子に座って動いていると多少は砂に沈む

しかし、脚先は簡単に砂から出せます。

放熱スタンドの穴はドリル等の工具を使って空けていないのでフレームとの密着度が高いのでしょう。

脚先が大きいので収納性は悪くなりますが、家庭や砂浜で使うには最適です。

フレームとの密着度が高い

ゴム割れ対策

脚先パッドのゴムが割れた

脚先パッドに交換してから、自宅のデッキやアスファルトの上で毎日のようにチェアを使用していると9か月後にゴムが割れてしまいました。

ゴムの中央にフレームのポールを差し込んで無理やり曲げるという方法は耐久性に問題があったようですね。

接着剤で何とか固定しようと思いましたが無理でした。

接着剤でも直らないゴムの割れ

そして、ゴムに取り付けた木板を取り外して確認すると、なんと中央部分が えぐれていました。

これはイスの脚の先端が当たっていた部分です。

イスの脚の先端が当たっている部分が えぐれる

イスの脚先には、こんなにもの摩擦力と負荷が掛かっているのですね。

イスの脚先には摩擦力と負荷が掛かる

そこで、今度は最初からゴムに斜め方向から穴をあけることにします。

ゴムの穴あけには竹用ドリルを使います。

イスのフレームパイプ外径が11.8mmなのでφ10mmのドリルを使ってみました。

ゴムの穴あけに利用したのは竹用ドリル

このドリルなら厚いゴム板でも綺麗に穴をあけることが可能になります。

厚いゴム板でも綺麗に穴をあけることが可能

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穴をあける角度は自分の感覚で決めましたが綺麗に仕上がりました。

ゴム素材なので、それほど負荷が掛からなければ問題はないと思います。

穴をあける角度は自分の感覚で決める

穴の先端は少し中央から外れてしまいました…

そして、今回は接着剤とビスで固定するので4か所にあるゴムの突起をカッターナイフで削り落とします。

少し、中央から外れた

木板は防水コンパネにグレードアップしました。

木板は防水コンパネにグレードアップ

そして、ゴムとコンパネの接着には百均のゴム用ボンドG17 を使用しました。

百均のゴム用のボンド

ゴムに接着剤を塗って木板を貼り、ビスで固定します。

あとは24時間乾燥させます。

ゴムに接着剤を塗って木板を貼り、ビスで固定

接着剤が乾燥したら製作した脚先パッドを取り付けます。

脱着は少しキツくらいなので砂浜で脚先が埋まってもスッポ抜けることはないでしょう。

接着剤が乾燥したら製作した脚先パッドを取り付ける

これで、どのくらい耐久性がアップしたか更に検証したいと思います。

固い地面や砂地、泥濘でパチノックスを使う機会が多い方にはおススメです。

どのくらい耐久性がアップしたか更に検証

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最近ではブッシュクラフトなど、キャンプ道具を自作して楽しむ方も増えてきました。様々なキャンプシーンで使える色々な情報を個人的な観点で綴って掲載しております。

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キャンプには色々な楽しみ方があると思います。

大勢の仲間で楽しむ、宴会キャンプ
一人で、山の中や無人島にこもる、自分を見つめなおすキャンプ
キャンプ場で仲間を増やす、友達探しのキャンプ
観光を目的とし、宿泊費を浮かす為だけにする、ゲリラキャンプ

その他、キャンプ(野営)の目的は人それぞれで違いますよね。

ひとり旅でのソロキャンプの利点は誰にも邪魔される事無く、その時の状況でいつでも行き先や行動を変更したりできます。

雨が降ればテントでゴロゴロ、天気が良ければ木陰で昼寝、夜になれば焚き火で乾杯。

一人旅でキャンプを楽しみたい方に参考になればと思い、このホームページを製作いたしました。

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