「ダウンシュラフを洗濯するとダメになる」と言われていたのは昔の話。
今ではダウンシュラフは洗った方が良いとされるのが常識になりつつあります。
ダウンシュラフを洗濯する方法は3つ。
①クリーニングへ出す
②専用の洗剤で洗う
③普通の中性洗剤で洗う。
このページでは中性洗剤を使った自分流の洗濯方法を紹介したいと思います。
「ダウンシュラフを洗濯するとダメになる」と言われていたのは昔の話。
今ではダウンシュラフは洗った方が良いとされるのが常識になりつつあります。
ダウンシュラフを洗濯する方法は3つ。
①クリーニングへ出す
②専用の洗剤で洗う
③普通の中性洗剤で洗う。
このページでは中性洗剤を使った自分流の洗濯方法を紹介したいと思います。
私は毎年一回は厳冬期用ダウンシュラフを洗濯しています。
26年前に購入した このシュラフは当時、羽毛量が1000グラムでしたが、何度も穴があいて羽毛が抜け出しているので今では何グラムあるのか分かりません。
しかし、こんなシュラフでも未だに冬場のキャンプで問題なく使えているので羽毛ってすごいです。 ただ、最近は下着一枚でシュラフに入っていると氷点下では寒くて目覚める時がありますが…
シュラフは寝る時にしか使わないアイテムなので、主な汚れは皮脂と汗くらいです。
たまにコーヒーやジュースを こぼしてしまって焦る事がありますけど、目に見える汚れより、臭いの方が気になりますね。
通常、ダウンシュラフには水鳥のダックやグースの羽毛(ダウンボールやフェザー)が使用されています。
水鳥が湖面に浮いていることができるのは、体の尾脂腺から出る油を口ばしを使って毛づくろいし、羽毛に塗り付けているからです。
おそらく、ダウンシュラフを洗濯すると良くないと言われているのは、この羽毛の脂が落ちてしまうことにより、シュラフの性能が低下すると思われているからではないでしょうか。
確かに羽毛も動物の毛と同じ様に脂が抜けるとパサパサになるというのは分かる気がします。
しかし、そもそも羽毛の脂って必要なのか、という疑問が湧きました。
もともと原料の羽毛には脂だけでなく、埃や垢、雑菌なども付着しているので一度、羽毛メーカーで綺麗に洗浄加工されています。
この時点で原毛の脂は、かなり抜けているような気がします。
そして、ダウンシュラフに詰められた羽毛は使用時に何度も圧縮と開放を繰り返しているので、寝袋の生地にも脂が移ってしまうことが考えられます。
水鳥が年がら年中 毛づくろいをして羽毛に脂を塗っているところからも、脂は長持ちしないのではないでしょうか。
私が使っているダウンシュラフは、普通の洗剤で30回は洗っているので、もう羽毛の脂なんて残っていないと思います。
しかし、冬のキャンプでは未だに現役で使えていますからね。
日常でも冬の間は布団代わりに毎日使っています。
※なお、この自論は私の経験から感じた推測です。 正式な研究や実験の結果ではありませんので、ダウンシュラフを自分で洗うことによって性能が著しく低下してしまうリスクもあります。
なので、自分で洗う場合は自己責任の元でお願いいたします。
ダウンシュラフの洗濯には中性洗剤を使います。
今回使用した洗剤は「アクロン」です。
もし、頑固な汚れが付着したとしても無理に落とす必要はありません。
「汗汚れ」や「皮脂汚れ」さえ落ちれば、ダウンシュラフの性能を復活させることができますからね。
他にも羽毛の性能が落ちる原因として、羽毛自体の「切断」や「折れ」などもありますが、汚れを落とす方が先決です。
中性洗剤は、酸性やアルカリ性の頑固な汚れには効きづらい点はありますが、効き目が穏やかで寝袋の生地を傷める心配が少ないのがメリット。
また、手肌にも比較的やさしいので、普段使いにおすすめです。
中性の汚れを始め、軽い酸性汚れやアルカリ性汚れにも使えます。
シュラフを洗う時は内側を外に向けます。
そして、ファスナーをしっかりと閉めて洗います。
こうすることで、シュラフの内側に付着した汗汚れを落とすことが出来ます。
そして、大きめの洗濯ネットに入れます。
洗剤の分量は、ドラム式で洗うならキャップ4/3杯。
縦型洗濯機なら水30リットルにキャップ一杯です。
amazonでも販売されていますが、ホムセンやディスカウントショップの方が安く購入できるかも。
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縦型洗濯機でダウンシュラフを洗う場合は、浮力で水に浮いてしまうので洗うことが出来ません。
シュラフのダウン量が多いほど水に浮いてしまいます。
バスタオルに包んで一緒に沈めるという方法もありますが、洗濯槽をおけ代わりにして押し洗いする方が確実に洗えます。
水の中にシュラフを押し込んでブクブクと沈めます。
シュラフの生地を傷めないように、ゆっくりと押し洗いします。
ダウンシュラフを手洗いする場合は、お風呂の浴槽を使います。
お風呂の残り湯は綺麗なように見えても皮脂が溶け込んでいるので、新しく水を入れた方が良いでしょう。
お風呂で洗う時は体勢がキツイので足を使って洗います。
その際はシュラフを一気に踏みつけるのではなく、ゆっくりと踏んで空気を抜きながら洗います。
やはり、ドラム式洗濯機で洗うのが一番楽です。
洗濯物が回転しながら水の中に落下して洗う仕組みなので、シュラフ全体を洗うことが出来ます。
洗剤を入れてダウン洗濯コースを選択します。
ダウン洗濯コースが無い場合は、手洗いコースやソフト洗いコースなどの水流が弱いコースで洗濯します。
ダウン洗濯コースでは脱水時間が5分になっています。
洗濯機の強力な脱水機能を使うと、水を含んで重くなったダウンで生地を傷める原因になります。
なので、脱水時間を変更します。
洗濯機を使って脱水をする場合は脱水時間を1分にします。
1分の脱水時間では気休め程度にしか脱水されていません。
次にシュラフを洗濯機から取り出して、洗面台かお風呂場で水を抜きます。
シュラフを上からジワジワ押していくと水が大量に出てきます。
生地を傷めないように足で踏んでも良いでしょう。
そして、最後にシュラフをバスタオルに包んで押すと更に水分を取り除くことができます。
手で押すと、シュラフから水分が出てきてバスタオルが濡れてきます。
シュラフは風通しの良い日陰の場所に干します。
バスタオルで脱水しても、まだまだ大量の水分がダウンに含まれているのでシュラフが重いです。
シュラフを縦向きに干すと物干し竿とシュラフ生地の当たる面積が少なくなるので生地に負担がかかり、下側になった部分の羽毛も乾きにくくなります。
なので、写真のように横に向けて干します。
横向きに干せば、生地に負担がかからずに乾燥も早くなります。
とはいっても、日陰に干しているので完全乾燥までに2週間はかかります。
そんなに待てない!っていう方は乾燥機を使うという手もあるでしょう。
濡れたダウンの固まりが乾燥してきたら乾いたダウンの上側を両側から手の平で挟んでパンパンと叩きます。
これを毎日繰り返すと更に乾燥が早くなります。
何故日陰に干すのかと言うと、ナイロン製のシュラフ生地は太陽光で劣化するからです。
ナイロン生地は紫外線に弱く、破れやすくなります。
ダウンシュラフを長く使いたいのであれば、なるべく直射日光に当てないようにしましょう。
洗濯したダウンシュラフを干しっぱなしにすると濡れたダウンの固まりが、ほぐれなくなる時があります。
そんな時は、ダウンの固まりを両側から指でつまんで、ほぐします。
地道な作業ですが、固まりがほぐれるとシュラフのロフトが増えるのが実感できます。
洗濯から2週間後。
完全にダウンシュラフのロフトが復活しました。
汗臭さも完全に消えています。
注意点として、ダウンシュラフは乾燥させるのに2週間もかかるので、部屋の中で干した場合は雑菌が繁殖して臭いが付く可能性があります。
風通しの良い日陰が無い場合は、乾燥機を使う方が良いかも知れませんね。
経験上、言えることはダウンシュラフは洗った方が断然気持ちが良いです。
臭いシュラフを使うのはストレスでしかありませんからね。
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その他、キャンプ(野営)の目的は人それぞれで違いますよね。
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一人旅でキャンプを楽しみたい方に参考になればと思い、このホームページを製作いたしました。
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