バックのベタベタを取る方法 - 加水分解した旅行用衣類バッグをクエン酸シートで除去

旅行用の洗面用具入れに使っている防水バッグの内側がベタベタになってしまいました。

これは加水分解と呼ばれる現象です。

夏のキャンプでは、高温多湿の環境によって防水素材が加水分解しやすいんですよね。

特に濡れた状態での長期収納はNG。

加水分解を除去するには色々な方法がありますが、今回は百均の『クエン酸シート』でバックのベタベタを取り除いてみました。

加水分解を起こしたバッグにはメッシュ生地に防水シートが貼られた素材が使われています。

修理すれば、まだまだ現役で使えるようになりますよ。

防水メッシュ生地

今回、加水分解を起こしたバッグは『イーグルクリーク パックイット2-サイドハーフキューブ』。

このバッグは内部が2気室になっていて、片方は防水素材でコーティングされています。

イーグルクリーク パックイット2-サイドハーフキューブ

下の写真、右側が通気性のあるメッシュ生地。

左側が防水コーティングされた生地になっています。

防水面に石鹸やシャンプー、通気面に着替えを入れると便利に使えるので重宝しています。

内部が2気室の着替え入れポーチ

片側は通気性のあるメッシュになっています。

太陽の熱で温度が上昇しても内部が結露しません。

太陽の熱で温度が上昇しても内部で結露しないメッシュ生地

こちらは、防水面です。

素材自体はポリエステルメッシュですが、Floating LinkSeal Mesh と言うメーカーオリジナルの防水素材のようです。

Floating LinkSeal Mesh

使われている防水素材をネットで調べてみましたが、材質は分かりませんでした。

でも、肌触りや加水分解した様子から察するとPU系の素材ではないかと推測します。

肌触りや加水分解した様子から察するとPU素材ではないかと推測

加水分解

加水分解した防水面を良く見ると、黄色に変色している事が分かります。

メッシュ生地から防水素材が剥がれていますね。

メッシュ生地から防水素材が剥がれている

触るとベッタベッタです。

これは完全に加水分解の症状です。

触るとベッタベッタ

クエン酸シートで除去

加水分解のベタベタを除去するために使ったアイテムは、百均の「落ち落ちV クエン酸配合お掃除シート」です。

加水分解の除去にはエタノールが効果的との情報を得たので、試しにこのシートを使ってみる事にしました。

このシートには水、エタノール、クエン酸、除菌剤が配合されています。

注意書きには「塩素系の製品と一緒に使うと有害な塩素ガスが出て危険」と書かれていますので取り扱いには気を付けてください。

このクエン酸シートには水、エタノール、クエン酸、除菌剤が配合されている

シートの素材が紙ではなく、レーヨン&ポリエステルなので強度があるという事も利点の一つです。

ゴシゴシと力を入れて擦っても破れたりしません。

そして、シートのサイズが300mm×200mmと大きいので、ベタベタのカスを拭き取りながら折り曲げていけば何度もシートを交換する手間が省けます。

注意点として、肌の弱い方は手袋をした方が良いです。

私は素手で作業をしたので翌日に指の皮がカサカサになってしまいました…

シートの素材はレーヨン&ポリエステルなのでゴシゴシと擦っても破れない

早速、ベタベタの面をシートで少し擦っただけでボロボロと剥がれてきました。

これは良く落ちる!

メッシュ生地なので裏側もシートで拭き取ります。

手がすぐにベタベタになりますが、シートで拭き取りながら作業します。

ベタベタの面をシートで少し擦るだけでボロボロと剥がれる

あっという間にバッグの半分を除去しました。

あっという間にバッグの半分を除去

加水分解を全体的に剥がしたところで1枚目のシートを交換します。

まだ全体的にベタベタしているので、2枚目のシートを使って細かい部分を剥がします。

2枚目のシートを使って細かい加水分解を剥がす

歯ブラシを使う

細かい部分に残っているベタベタは、使い古しの歯ブラシを使って除去します。

その際、シートに含まれる液体を歯ブラシに浸み込ませてから作業するとスムーズに取れます。

使い古しの歯ブラシを使って加水分解を除去

下の写真、右側面が加水分解した防水素材を全て剥がした状態です。

左側は未処理です。

写真の右側が加水分解を処理している

まだ、ベトベト感は残っていますが、全体的に剥がれました。

ベトベト感が残っていますが、全体的に剥がれた

加水分解したコーティングは綺麗に取れています。

加水分解したコーティングは綺麗に取れている

そして、残った左側面のコーティングも除去しました。

綺麗に取り除けましたが、まだベトベト感は残っています。

綺麗に取り除けていますが、ベトベト感は残っている

石鹸で洗う

最後に石鹸水で揉み洗いしました。

相当しつこいベトベト感でしたので、石鹸で洗ったくらいでは取れないだろうと思っていましたが、意外に綺麗に取れました。

最後に石鹸水で揉み洗い

内側も外側も綺麗になっています。

内側も外側も綺麗になりました

防水性は密封袋で

生地が完全に乾くとサラサラの肌触りになりました。

防水性は失いましたが、コーティングが無くなって軽量化されたメリットがあります。

生地が完全に乾くとサラサラの肌触りになりました

防水バッグがメッシュバッグに生まれ変わりましたが、以前と同様に片側に着替え(下着)を入れて、もう片方には濡れた石鹸やタオルを入れています。

メッシュバッグに生まれ変わりました

というのは、密閉袋(ジップロック系)に「濡れた物」「汚れた衣類」を入れているからです。

これなら以前と同様の使い方が出来ますよ。

今回の方法では、加水分解した素材によっては効果がないかも知れません。

しかし、バッグを廃棄する前に試してみる価値はあるのではないでしょうか?

百均で買えるエタノール入りのシート、お試しあれ。

密閉袋に「濡れた物」「汚れた衣類」を入れている

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最近ではブッシュクラフトなど、キャンプ道具を自作して楽しむ方も増えてきました。様々なキャンプシーンで使える色々な情報を個人的な観点で綴って掲載しております。

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キャンプには色々な楽しみ方があると思います。

大勢の仲間で楽しむ、宴会キャンプ
一人で、山の中や無人島にこもる、自分を見つめなおすキャンプ
キャンプ場で仲間を増やす、友達探しのキャンプ
観光を目的とし、宿泊費を浮かす為だけにする、ゲリラキャンプ

その他、キャンプ(野営)の目的は人それぞれで違いますよね。

ひとり旅でのソロキャンプの利点は誰にも邪魔される事無く、その時の状況でいつでも行き先や行動を変更したりできます。

雨が降ればテントでゴロゴロ、天気が良ければ木陰で昼寝、夜になれば焚き火で乾杯。

一人旅でキャンプを楽しみたい方に参考になればと思い、このホームページを製作いたしました。

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