オプティマス Nova のノズル詰まりを修理する - キャブクリーナーを使って煤を溶かす

オプティマス No.85 Nova + は灯油を使うとノズルが詰まりやすくなるのが難点。

ノズルを交換をしなくてもガソリンや灯油が使えるので便利なのですが、灯油を使う場合は煤やタールが発生しやすくなります。

長く使っていると簡単な清掃ではノズル詰まりが直らず、青い炎になりません。

そこで、自動車整備用のキャブクリーナーを使ってノズルの目詰まりを修理してみました。

燃料に灯油が使えるストーブはコスパが高く、長時間の連続使用でも燃費が気にならないというメリットがあります。

この方法は、他メーカーの灯油を使用するキャンプ用ストーブでも応用ができるかも。

オプティマス Nova +

オプティマスNOVAプラスはマルチ燃料のガソリンストーブでは珍しくジェット交換が不要なキャンプ用ストーブです。

クリーニングニードル内臓となっているので煤詰まりも起こしにくく大変便利です。

ジェット交換をすることなく燃料にホワイトガソリン、灯油、軽油等、数種類の異なった石油系燃料を使用することができます。

【スペック】

使用燃料 :ホワイトガソリン、灯油、ディーゼル油、ジェット燃料 他
本体重量 :(約)430g(ポンプセット含む)
収納サイズ:(約)125mm×80mm
出 力  :(約)2850w
燃焼時間 :0.6Lボトル使用時(内容量450ml)最高(約)2.5時間
※ボトル別売り

オプティマス Nova +

現在は手に入らないようですね。

ノズルが詰まると赤火になる

燃料に灯油を長く使っていると、バーナーの炎が赤色になる事があります。

これは、ノズルの穴の中や穴の出口付近に煤が付着し、不完全燃焼を起こしている状態です。

ノズルにクリーニングニードルが付属しているモデルなら、ストーブを振ったり、マグネットでニードルを前後させるだけで軽い煤汚れなら取ることができます。

ノズルが詰まると赤火になる

しかし、煤が固形化したり、タールが穴の中に付着したりするとクリーニングニードルでは除去することができません。

そういう時は、歯ブラシを使ってノズルの穴を掃除すると直ったりします。

歯ブラシは毛先が超極細になっているタイプが適しています。 柄の部分はノコギリで短くカットすると持ち運びにも便利です。

しかし、それでもバーナーの炎が安定しない場合があります。

炎が安定しない

火力を上げると、シュー!と音を立てて火の粉混じりの赤い炎が上がります。

このような状態になった場合は分解メインテナンスが必要です。

火の粉混じりの赤い炎

ストーブを分解する

まずはストーブを分解します。

分解する時はオプティマスNOVAに付属しているマルチツールを使用します。

オプティマスNOVAマルチツール

ストーブの中央に見えるパーツがノズルです。

ストーブの分解修理

マルチツールのマイナスドライバー部分でノズルを時計の反対方向に回して外します。

ノズルを時計の反対方向に回す

ノズルを取り外すと中にクリーニングニードルがあります。

小さなパーツなので、無くさないように要注意です。

ノズルとニードルを取り出す

ススで汚れて真っ黒になっています。

ススで汚れて真っ黒

キャブクリーナーに浸ける

今回、頑固なノズル汚れを除去するために使ったキャブクリーナーはKURE 5-56でお馴染みの呉工業から発売されている「クリーナーキャブ」です。

最近はオートバイでさえインジェクション方式の燃料噴射装置になってきているので、キャブレターが使われている乗り物はめっきり減りましたね。

でも、旧車を整備する時には必ず使われているスプレーです。

元々、キャブレター内部のジェットのタール汚れなどを洗浄除去するスプレーなので、ストーブのジェット洗浄にも適しているはずです。

キャブクリーナー

このキャブクリーナーにノズルとニードルを浸して洗浄をします。

そこで、パーツを入れる容器としてカセットガスのキャップを使いました。

カセットガスのキャップが容器代わり

カセットガスのキャップにキャブクリーナーを噴射してクリーニング液を入れます。

キャブクリーナーは臭いがキツく、毒性もあるので屋外で作業をします。

クリーニング液を入れる

二つのパーツを液体の中へ入れて浸します。

この時、念のためにノズルの穴にも液体が入っているかを確認しておきます。

二つのパーツは液体の中

キャブクリーナーは揮発性が高いので、カセットガスのキャップをもう一つ使ってフタをします。

キャップをもう一つ使ってフタをする

あとは、この状態で24時間放置するだけです。

24時間放置するだけ

ストーブを組み立てる

一日、浸け置きしたパーツをクリーナー液から取り出します。

クリーナー液から取り出す

洗浄したパーツをティッシュやウエスの上に置いておけば、自然に乾燥します。

ノズルを自然乾燥

これで、ノズルの穴も綺麗になっているはずです。

ノズルの穴も綺麗

そして、パーツを元通りに組み戻します。

パーツを元通りに組み戻す

最後にバーナープレートを被せて完成です。

オプティマス Novaのバーナープレート

炎が青い火に変わる

早速、バーナーに着火してみます。

まずはプレヒートをして、ジェネレーターを加熱します。

ジェネレーターを加熱

次第に炎が安定して来たら中火でしばらく様子を見ます。

なかなか、良い炎です。

バーナーの中火

そして、火力を徐々に上げていくと、炎は青色に変化してきます。

もう、火の粉が舞い上がったり、不安定な火力ではありません。

ストーブの炎は青色に変化

最大火力まで上げても問題無しです。

燃料が灯油なので、多少は赤い炎も混じっていますが修理完了です。

キャンプストーブの最大火力

このようにオプティマス Novaのノズルが目詰まりした時には、キャブクリーナーを使うと簡単に解消することができます。

他の加圧式灯油ストーブでは試したことはありませんが、炎の調子が悪くなった時には有効ではないかと思います。

でも、長旅に出かける時にキャブクリーナーを1缶持参するくらいなら、予備のノズルを用意しておく方が良いでしょうね。

オプティマス Novaのノズル清掃

ソロキャンプでは、雪の日の寒さや夏の太陽の暑さ、強風の怖さやそよ風の快適さ、雨の音や虫や鳥の鳴き声、肌を通して自然を実感することができます。

最近ではブッシュクラフトなど、キャンプ道具を自作して楽しむ方も増えてきました。様々なキャンプシーンで使える色々な情報を個人的な観点で綴って掲載しております。

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【ソロキャンプ】

キャンプには色々な楽しみ方があると思います。

大勢の仲間で楽しむ、宴会キャンプ
一人で、山の中や無人島にこもる、自分を見つめなおすキャンプ
キャンプ場で仲間を増やす、友達探しのキャンプ
観光を目的とし、宿泊費を浮かす為だけにする、ゲリラキャンプ

その他、キャンプ(野営)の目的は人それぞれで違いますよね。

ひとり旅でのソロキャンプの利点は誰にも邪魔される事無く、その時の状況でいつでも行き先や行動を変更したりできます。

雨が降ればテントでゴロゴロ、天気が良ければ木陰で昼寝、夜になれば焚き火で乾杯。

一人旅でキャンプを楽しみたい方に参考になればと思い、このホームページを製作いたしました。

オプティマス Nova のノズル詰まりを修理する - キャブクリーナーを使って煤を溶かす
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