真鍮製のキャンプ用品を手入れする方法

真鍮で作られたキャンプアイテムは、とても綺麗ですよね。

あのキラキラとした深くて温かみのある輝きは、見ているだけでも心が和みます。

使い込むにつれて、経年変化でアンティーク調に変色するのも魅力のひとつです。

しかし、手入れをせずに放置していると緑青(真鍮の錆)が発生します。

この緑青が出てしまうと簡単には落とせないので、定期的な手入れが必要になります。

ブラス製品の「くすんだ光沢」も魅力的ですが、たまには「金ピカの輝き」も楽しみたい。

このページでは真鍮製品の光沢を取り戻す方法について紹介したいと思います。

真鍮製のキャンプ用品

真鍮は銅と亜鉛の合金で、黄銅とも呼ばれています。

亜鉛の含有率が20%以上で真鍮とされているので、銅と亜鉛の比率によっては真鍮の強度に違いがあるようです。

身の回りの物では五円玉や吹奏楽器などに真鍮が使われていますね。

キャンプ用品では、ランタンやストーブ、シェラカップなどに使われているのを良く見かけます。

アルコールストーブなどは馴染みが深いですね。

オプティマス スベア 123R

真鍮には銅が含まれているので抗菌作用もあります。

アウトドアで使う食器やカトラリーには適しているでしょう。

経年変化で輝きの落ちた、ブラス独特の落ち着いた風合いも素敵です。

ブラス独特の色合い

緑青(真鍮の錆)

真鍮は時が経つにつれて、表面が酸化して色合いが変化します。

そして、部分的に青緑色をした錆が発生します。 お寺の屋外にある仏像が緑色に変化しているのがそうです。

真鍮にも銅が含まれているので同じ現象が起こります。

この緑青は水洗いをしても落ちません。ちなみに中性洗剤で洗ったら茶色に変化しました。

昔は、この緑青が猛毒だと言われていたこともありましたが、1984年に厚生省が「緑青猛毒説は誤りである」と発表してからは、一般家庭でも安心して使われるようになりました。

真鍮の緑青

しかし、緑青が安全だと言われてもシェラカップの内側にあの毒々しい青緑色の点錆があると気になりますよね。

シェラカップの内側に緑青

カップの外側にも緑青が発生しています。

中性洗剤とスポンジだけで緑青を落とすのは、これが限界のようです。

カップのフチに緑青

重曹を使う

重曹を使って真鍮製シェラカップの手入れをしたいと思います。

重曹は、お掃除や料理にも使える便利なアイテムです。

真鍮に重曹

まず、重曹大さじ一杯と水大さじ一杯をシェラカップに入れます。

重曹大さじ一杯と水大さじ一杯

片栗粉を水で溶いたような状態になります。

そして、ウエスを使ってカップの内側を磨いていきます。

この時、重曹がボロボロとこぼれ落ちるのでキッチンシンク内か屋外で作業した方が良いでしょう。

ウエスを使ってカップの内側を磨く

ここまで綺麗になりました。

時間をかけて力いっぱい磨いたのですが、これが限界のようです。

重曹で緑青落としはこれが限界

緑青が進んだ状態だと、重曹では落ちませんでした。

重曹では緑青は落ちない

酢を使う

お酢を使って真鍮製のシェラカップを手入れしてみます。

シェラカップに酢を入れたとたんに、カップの内側が変色してきました。

お酢は真鍮の表面を溶かす作用があるようです。

酢に真鍮を長時間浸けると変色するらしいので要注意。

更に塩を少し投入して、カップの内側をウエスで磨きました。

皮膚の弱い方は手袋をした方が良いでしょう。

塩と酢で真鍮を磨く

重曹よりは、多少綺麗になったかな。

重曹より酢の方が綺麗になる

しかし、酢でも緑青は落ちませんでした。

緑青は赤っぽく変色しています。

酢でも緑青は落ちない

コンパウンドを使う

やはり、真鍮は最終的に研磨剤で磨くのが一番きれいになります。

金属磨き・錆落としと言えば「ピカール液」が有名ですが、今回は自動車修理用の「液体コンパウンド」を使ってみました。

鏡面仕上げ用のコンパウンドなので粒子サイズが0.2ミクロンと傷も付きにくい。

このコンパウンドは10年くらい前に買って倉庫に置いてあったものを引っ張り出してきました。

鏡面仕上げ用のコンパウンド

カップに液体コンパウンドを入れて、ゴシゴシと磨きます。

液体コンパウンドで磨く

すると、見違えるようにピカピカになりました。

重曹や酢と明らかに違って短時間で綺麗になります。

車の塗装仕上げに使われるだけあって、とても艶が良い。

カップの底がボコボコになっているのが、逆に目立つようになりました。

見違えるようにピカピカの真鍮シェラカップ

外側もピカピカです。

外側もピカピカのシェラカップ

買った時のような鏡面の輝きを取り戻しました。

鏡面の輝き

コンパウンドで仕上げたシェラカップと手入れ前のものとの比較です。

コンパウンドで仕上げたシェラカップ

個人的には経年変化の輝きも好みですが、ピカピカの輝きも魅力がありますね。

真鍮の経年変化の輝きも魅力

鏡面仕上げでは落ちない

結局、鏡面仕上げ用のコンパウンドでも、厚くなった緑青は落とせませんでした。

もう少し、荒い研磨剤が入ったコンパウンドで擦れば落とせるかもしれませんが、一緒に傷も付いてしまいます。

緑青が落ちない

緑青が銅の色合いに変化しているので、それほど気にするレベルではないと思います。

緑青が銅の色合いに変化

気になるようでしたら、ここまで緑青が進む前に手入れをするか、傷がつく覚悟で粗目のコンパウンドで磨くしかないでしょうね。

このことから、真鍮を手入れするならコンパウンドを使うのが一番早くて、綺麗になるいうことでした。

真鍮の手入れにはコンパウンドが最適

Holtsのコンパウンドはモデルチェンジしているようですね。

ソロキャンプでは、雪の日の寒さや夏の太陽の暑さ、強風の怖さやそよ風の快適さ、雨の音や虫や鳥の鳴き声、肌を通して自然を実感することができます。

最近ではブッシュクラフトなど、キャンプ道具を自作して楽しむ方も増えてきました。様々なキャンプシーンで使える色々な情報を個人的な観点で綴って掲載しております。

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キャンプには色々な楽しみ方があると思います。

大勢の仲間で楽しむ、宴会キャンプ
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