テントやタープの撥水を復活させる方法【自分で撥水加工】シリコン防水剤を使う!

テントやタープを長年使っていると生地の経年劣化で雨漏れをすることがあります。

通常なら生地の寿命だと割り切って買い替えを検討しますが、愛着のあるテントやタープは まだまだ使い続けたいですよね。

そこで、市販のシリコン防水剤を使って生地の防水修理をしてみました。

ここではシリコン防水剤を使ってテントやタープを復活させる方法を紹介します。

2種類のシリコン防水剤を試してみましたが、どちらの防水剤でもヒルバーグ タープの防水機能は復活しました。

防水処理にPUコーティングされているテントも同じ方法でシリコン防水処理をしています。

テント、タープの浸水

ヒルバーグ タープの雨漏り

ある日のこと、いつものキャンプスタイルでテントを覆い隠すようにタープを張り、雨対策を万全にしていました。

そして天気予報通り、深夜には大雨。

その雨がピークにさしかかる頃、テントの天井部分にポツリ、ポツリと雨音が…

テントの上にはタープを張っているので水滴が落ちてくるはずはありません。

すぐにランタンの明かりで確認したところ、なんと雨がタープ生地から浸み出して雨漏れしていたのでした。

防水性に優れたシリコン生地のヒルバーグ社のタープでも使用開始から9年目にして防水機能が失われました。※2017年10月時点

そして、その雨はテントのフロア部分からも浸水しました。

使用していたテントはダンロップ社製 Rシリーズです。

テントのフロア生地にはPUコーティングの防水処理が施されていますが雨水が、あっという間に浸水してきました。

テントの使用年数が14年なので、こちらも経年劣化ですね。※2017年10月時点

びしょ濡れになりながらテントとタープの防水メインテナンスの重要性を感じたのでした。

テントのフロア部分からも浸水

信越シリコーン POLON-T

信越シリコーン POLON-T

インターネットで防水処理剤を探していると「信越シリコーン POLON-T」という防水剤を見つけました。

この防水剤を調べてみると、キャンプ用ではありませんが以前からテントやタープの防水処理に使われているようです。

特にシリコン生地のタープには適しているような気がしますね。

ただ、下記の取扱注意の面で賛否両論あるようです。

    注意事項
  • 引火性の高い液体及び蒸気
  • 飲み込むと有害のおそれ
  • 吸引すると有害
  • 皮膚刺激
  • 強い眼刺激
  • 発がんのおそれの疑い
  • 生殖能力または胎児への悪影響のおそれ
  • 呼吸器刺激をおこすおそれ、または昏睡およびめまいを起こすおそれ
  • 臓器(呼吸器、中枢神経系、肝臓、腎臓)の障害
  • 長期または反復暴露による臓器(中枢神経系、腎臓、肝臓)の障害
  • 飲み込み、気道に侵入すると生命に危険のおそれ
  • 水生生物に毒性

成分:トルエン、エチルベンゼン、キシレン、シリコン溶液
注意事項:火気厳禁

そして、作業をする際は塗料が地肌に付着しないように手袋、マスク、ゴーグルを着用します。

換気の良い場所で塗布し、しっかりと時間をかけて乾燥させましょう。

塗料が地肌に付着しないように手袋、マスク、ゴーグルを着用する

【関連商品・プロモーション】

POLON-Tの乾燥スピード

POLON-Tの乾燥スピード

POLON-Tの乾燥スピードは、とても早いです。

塗ったそばから乾燥しますので手早くしないと、塗った場所がすぐに分からなくなります。

一度塗りで試した時は、あまり防水効果がなかったので表を3度塗り、裏を3度塗りしました。

経年劣化でPU加工が剥がれてしまっていたおかげで生地に良く浸み込んでくれましたね。

テントフロアを3度塗りすると かなり色が濃くなります。

POLON-Tでテントの防水機能が回復

防水剤を しっかり塗ると撥水・防水機能が復活します。

ヒルバーグタープもPOLON-Tで防水機能が回復

POLON-Tの防水性能

テントフロアに防水処置

ヒルバーグ社製のタープもテントと同様に生地の色が変わるまで4度塗りをしました。

タープ生地もシリコンが劣化して薄くなっていたおかげでPOLON-Tが良く浸み込みました。

ヒルバーグ タープは元々シリコーンコーティングされたナイロン生地なのでPOLON-Tとは相性が良いような印象です。

2023年2月現在、防水メンテナンスをしてから6年半が経過していますが、今のところ大雨が降っても全く問題はありません。

テントもタープもメンテナンス次第で10年以上使用可能

日本特殊塗料 防水一番

日本特殊塗料 防水一番

タープをPOLON-Tで防水修理をしてから8年後、今度は雨のキャンプでタープ生地の縫い目からポタポタと雨漏れが発生しました。

そこで今度はPOLON-Tではなく、日本特殊塗料の「防水一番」というシリコン系防水剤を使ってみることにしました。

物価高でも2千円前後の価格で手に入る「防水一番」は、お財布にも優しいのです。※2025年4月の価格

このシリコン防水剤も取り扱いには以下の注意が必要です。

    注意事項
  • 引火性液体及び蒸気
  • 飲み込むと有害
  • 吸入すると有害
  • 水生生物に有害
  • 生殖能力・または胎児への悪影響のおそれ
  • 皮膚に接触すると有害
  • 臓器(呼吸器、腎臓、中枢神経系、肝臓)の障害の恐れ
  • 長期または反復暴露による臓器(呼吸器、神経系)の障害の恐れ

成分:合成樹脂(シリコーン)

防水一番で塗装する時も防護用具を着用して塗料が直接皮膚に付着しないように注意してください。

防水剤は蒸発しやすいので別の容器に小分けして使うと良いでしょう。

私は2Lのペットボトルを加工して作った容器を使いました。

塗装時は刷毛と容器も用意

防水一番の乾燥スピード

タープの裏と表

私が使っているヒルバーグ社のタープは使用開始から17年が経過しているので表と裏の生地の色が全然違います。

そして、4.5m×4.5mの大きなサイズのタープなので塗装するのは一苦労です。

4.5m×4.5mの大きなサイズのタープ

防水一番も刷毛で塗っていきます。

揮発性が高く、塗ったそばから乾くので急いで塗装します。

揮発性が高いので塗ったそばから乾いてしまう

今回は生地自体からの浸水は無いので縫い目を中心に防水剤を塗ります。

縫い目は3度塗りくらいしたので塗りムラが目立ちますね。

縫い目は3度塗りくらいしたので塗りムラが目立つ

しかし、塗装の境い目に防水剤を重ねて塗って ぼかすと分からなくなります。

境い目をボカして塗る

防水一番の防水性能

防水処理してタープの撥水が復活>
              </figure>
            </div>
            <div class=

今回は生地自体は1度塗りだけしました。

塗装が乾いてから水をかけてみると。

コロコロと水を弾いているのが良く分かります。

あとは、実際に大雨の中でタープを張って試すだけですね。

コロコロと水を弾いているのが良く分かる

これでタープに破損が無ければ、あと8年間は大丈夫かな?

シリコン製のタープのメインテナンスならシリコン系防水剤が おススメです。

テントやタープはメンテナンス次第では10年以上は使えますからね。

テントやタープもメンテナンス次第で10年以上使用可能

【関連記事】

ソロキャンプでは、雪の日の寒さや夏の太陽の暑さ、強風の怖さやそよ風の快適さ、雨の音や虫や鳥の鳴き声、肌を通して自然を実感することができます。

最近ではブッシュクラフトなど、キャンプ道具を自作して楽しむ方も増えてきました。様々なキャンプシーンで使える色々な情報を個人的な観点で綴って掲載しております。

スポンサーリンク

スポンサーリンク

【ソロキャンプ】

キャンプには色々な楽しみ方があると思います。

大勢の仲間で楽しむ、宴会キャンプ
一人で、山の中や無人島にこもる、自分を見つめなおすキャンプ
キャンプ場で仲間を増やす、友達探しのキャンプ
観光を目的とし、宿泊費を浮かす為だけにする、ゲリラキャンプ

その他、キャンプ(野営)の目的は人それぞれで違いますよね。

ひとり旅でのソロキャンプの利点は誰にも邪魔される事無く、その時の状況でいつでも行き先や行動を変更したりできます。

雨が降ればテントでゴロゴロ、天気が良ければ木陰で昼寝、夜になれば焚き火で乾杯。

一人旅でキャンプを楽しみたい方に参考になればと思い、このホームページを製作いたしました。

テントやタープの撥水を復活させる方法【自分で撥水加工】シリコン防水剤を使う!
この記事が気に入ったら「シェアをお願いします!

キャンプ生活で起こる様々な問題やトラブル、ちょっとした工夫で快適なアウトドア生活が送れるアイデアなど、このページがお役に立てることができれば幸いです。

なお、一度書いた記事を再度、更新する事もしばしばあります。ページで紹介している、おすすめ商品が売り切れでリンク切れになっていることもございます。
そして、この記事を読む人によっては意見の相違もあるかと思いますが何卒ご了承願います。

【ソロキャンプ】

キャンプには色々な楽しみ方があると思います。

大勢の仲間で楽しむ、宴会キャンプ
一人で、山の中や無人島にこもる、自分を見つめなおすキャンプ
キャンプ場で仲間を増やす、友達探しのキャンプ
観光を目的とし、宿泊費を浮かす為だけにする、ゲリラキャンプ

その他、キャンプ(野営)の目的は人それぞれで違いますよね。

一人旅でキャンプを楽しみたい方に参考になればと思い、このホームページを製作いたしました。