世界中を旅するバックパッカーが背中に担いでいる大きなバッグ。
彼ら・彼女らが使っている大きなバックは、一般的に「バックパック」や「ザック」「リュック」などと呼ばれています。
バックパックは登山者用に作られたものが多いのですが、バイク旅や自転車旅、自動車旅のキャンプでも活用できます。
車両の乗り入れが禁止されているキャンプ場では、駐車場や駐輪場からテントサイトまで、人力でキャンプ道具を運ばなければなりません。
世界中を旅するバックパッカーが背中に担いでいる大きなバッグ。
彼ら・彼女らが使っている大きなバックは、一般的に「バックパック」や「ザック」「リュック」などと呼ばれています。
バックパックは登山者用に作られたものが多いのですが、バイク旅や自転車旅、自動車旅のキャンプでも活用できます。
車両の乗り入れが禁止されているキャンプ場では、駐車場や駐輪場からテントサイトまで、人力でキャンプ道具を運ばなければなりません。
バックパックに必要なキャンプ道具を入れて一度に持ち運べば、何度も往復する手間が省けます。 また、背中に担ぐと両手が使えるので、食材や薪などを手に持って移動することもできます。
このページではバックパックの種類や個人的に使いやすいと思うザックの機能について紹介したいと思います。
バックパックの種類は数多くありますが、ここではキャンプ旅に適していると思われるものを個人的に選んでみたいと思います。
①登山用縦長型ザック
このタイプの大型ザックを使っている旅人は多く、最もポピュラーだと思います。
縦長のバッグで見た目もスッキリしており、ウエストベルトがしっかりしていれば重量のある荷物を担いでも大変動きやすい。
注意点として、大型ザックには「背面長」というものが設定されています。肩ベルトと腰ベルトの位置が自分の体形にピッタリ合っていないと荷物の荷重を肩と腰に分散することができません。
ザックの容量だけを選択肢にしてしまうと、「腰ベルトの位置が合わない…」ということにもなりかねません。
中には背面長のサイズを自由に調整できるザックもあります。
その多くは、ショルダーベルトの位置を上下に移動させることで背面長の調整ができる仕組みになっています。
ネット購入などで、実際にザックを担いで確認ができない場合は便利な機能です。
ザックを長時間担いで移動する場合は肩ベルトのフィット感も重要なポイントです。
②ミリタリー型
軍隊で使われているようなアーミー色の強いバッグです。
ミリタリー型のバッグには「モールシステム」というものが採用されており、メインバッグ自体は小さいのですが後付けで色んなサイズのバッグを接続することが可能になっています。
ただ、荷重のほとんどがショルダーベルトに、かかるので積載できる重量が限られます。
最近はキャンプ芸人さんが使われているということで、人気が出てきたようですね。
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③ロールトップ型
ロールトップ型のバッグといえば防水バッグが主流でしたが、最近はタウンユースでも使えるロールトップ型のデイパックも見かけるようになりました。
大型のザックでもロールトップ式なら、開口部をくるくると丸めて縮めることができるので、荷物が少なくなってもザックの形が崩れないという利点があります。
フレームレスモデルならデイパックくらいのサイズにまで小さくすることも可能です。
雨蓋を後付けすることができるモデルも多い。
④背負子型
背負子はフレームザックとも呼ばれており、金属製のフレームに後付けでバッグが取り付けられる構造になっています。
軽量なアルミフレーム製が多く、フレームに多くの荷物を固定することができるので、一度に大量のキャンプ道具を運ぶことが可能です。
また、フレームにタイヤが付いているモデルなら平坦地を転がして荷物を運搬することもできます。
以前、このアルミ製のフレームザックをバイクのキャリアに固定して広い積載スペースを作り、荷物を満載していた旅人に会ったことがあります。
登山にも、キャンプ道具の運搬にも、バイクのキャリアにも使えて便利そうでした。
キャンプ旅に最適なバックパックの容量を考えた場合、旅をする日数や持って行く装備によっても変わってくると思いますが、軽量な装備でも最低50リットル前後のザックは欲しいところですね。
長期のキャンプ旅を想定した場合は、雨の日でも自炊をするのでストーブや燃料も必要になります。
ザックの中に食料や水まで入れる場合は、70L~80Lは必要になると思いますが、縦走登山をする訳ではないのでソロキャンプでは必要ないでしょう。
また、メーカーによっては同じザックの表示容量でも、大きさが明らかに異なっている場合があります。
こればかりは、実際に現物を比較してみないと分かりません。
次にバックパックの重量について。
キャンプ道具をいくら軽量化しても、それを入れるザックが激重だと意味がありません。
ザックの背面に金属製のメッシュが付いていたり、ザックカバーが内蔵されたり、便利なアクセサリー機能がゴテゴテと装備されているよりは、軽量でシンプルなザックの方が良いでしょう。
かといって、薄い生地で作られた軽いザックは、耐久性と強度が劣る場合が多い。
一概には言えませんが、コーデュラ製で50Lのザックなら、個人的には重量が1kg~2kgであれば耐久性は高いと思っています。
ザックを長時間担ぐような使い方をするのなら、フレームが入っているモデルが良いと思います。 最近は軽量な樹脂製フレームを使用したザックもあります。
また、最初からフレームの無いザックなら軽量で持ち運びしやすく、荷物が少ない時にはコンパクトに小さくすることができます。
小さくなれば、バイクや自転車のリアキャリアにも乗せやすいでしょう。
登山用のザックには内部が二つの空間で仕切られている二気室モデルがあります。
ザックの下部に開閉ジッパーがあり、ザックの底に入れた道具をすぐに取り出せるという利点があります。
「ザックの荷物を移動中に取り出さない」もしくは「仕切り生地や開閉ファスナーが無い方が軽量化できる」と考えている方には必要ない機能かも知れません。
しかし、一日中移動を続けるキャンプ旅では、道具を取り出す機会が多いので、開閉ジッパーがあると大変重宝します。
サイドジッパーのあるザックなら、底に入れた道具だけでなく中層にいれた道具も取り出せるので便利です。
変わったところで、Y字ファスナーの3ジップデザインが採用されたミステリーランチのザックがあります。
三方向にファスナーを開くことができるので、より素早く荷物を取り出すことができます。
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ザックの雨蓋が取り外せて、雨蓋をウエストポーチとして使えるようにしたモデルがあります。
この雨蓋をウエストポーチとして使うことで、サブバッグの代用にすることが可能になります。
これが意外と使いやすく、キャンプ場では貴重品を入れたり、周辺をトレッキングする時にも携行できるので大変便利です。
最初からリッドレスモデルのザックを販売し、雨蓋をオプションにしているメーカーもあります。
買い出しの時は、雨蓋を斜め掛けバッグにして使っても便利です。
私が現在使用中のザックは2つ。
1つはメインで使っている「ジャックウルフスキン アトラスⅠ」。
21年前に買った旧モデルなので、今は中古でも出回っていません。
フレーム入りのザックなので重量が2kgと重いのですが、生地が丈夫なので今まで穴があいたことはありません。
生地のPUコーティングは10年ほど前にベタベタになりましたが、綺麗に除去して今は普通に使えています。
表示容量が確か50L+10Lだったと思いますが、実際に荷物を詰めると表示以上の容量があるように思います。
上の写真にあるオレンジ色のシートに並べたキャンプ道具をザックの中に詰めても、まだまだ容量が余っているような状態です。
雨蓋が取り外せない仕様でしたが、改造して脱着可能にしています。
二気室モデルなので、下部のファスナーから荷物を取り出せるのも便利です。
ザックに荷物を一杯詰めた状態では、下の写真のような縦長のザックになります。
これでも限界ではないので、もう10Lくらいは追加できます。
壊れた個所と言えば、バックルを犬にかじられたくらいで、これといった破損はない丈夫なザックです。
もう一つのザックは、荷物を軽量化したい場合に使っている「グラナイトギア メリディアンヴェイパー」。
こちらも現行モデルではないので、新品は入手困難です。
ザックの重量が1,3kgと軽量なのですが、地面に当たる部分や補強が必要な個所は210Dの丈夫なコーデュラナイロンが使われています。
そして、ザックの表示容量は52Lなのですが、上の写真にあるシートに並べた荷物を詰めると、満杯状態に近くなります。
このモデルには、雨蓋が取り外せてウエストポーチとして使える機能が標準で装備されています。
また、ザックの下部から上部にかけて開くことができるファスナーが付いているので、荷物を自由に取り出せる点も使いやすくて気に入っています。
そして、多くのストラップが付属しているので、荷物の後付けが容易にできるのも便利です。
このザックは他にも「ウエストベルトが取り外せる」という変わった機能もあります。
フレームのないザックなので、少ない荷物ならデイパックと同等のサイズにして使うこともできます。
タウンユースでも荷物の少ないバックパックの旅でも使えるので重宝しています。
バックパックは使う人の荷物や体格、キャンプのスタイルによっても選ぶ基準が変わると思いますが、ご参考までに。
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ソロキャンプでは、雪の日の寒さや夏の太陽の暑さ、強風の怖さやそよ風の快適さ、雨の音や虫や鳥の鳴き声、肌を通して自然を実感することができます。
最近ではブッシュクラフトなど、キャンプ道具を自作して楽しむ方も増えてきました。様々なキャンプシーンで使える色々な情報を個人的な観点で綴って掲載しております。
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【ソロキャンプ】
キャンプには色々な楽しみ方があると思います。
大勢の仲間で楽しむ、宴会キャンプ
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キャンプ場で仲間を増やす、友達探しのキャンプ
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その他、キャンプ(野営)の目的は人それぞれで違いますよね。
ひとり旅でのソロキャンプの利点は誰にも邪魔される事無く、その時の状況でいつでも行き先や行動を変更したりできます。
雨が降ればテントでゴロゴロ、天気が良ければ木陰で昼寝、夜になれば焚き火で乾杯。
一人旅でキャンプを楽しみたい方に参考になればと思い、このホームページを製作いたしました。
キャンプ生活で起こる様々な問題やトラブル、ちょっとした工夫で快適なアウトドア生活が送れるアイデアなど、このページがお役に立てることができれば幸いです。
なお、一度書いた記事を再度、更新する事もしばしばあります。ページで紹介している、おすすめ商品が売り切れでリンク切れになっていることもございます。
そして、この記事を読む人によっては意見の相違もあるかと思いますが何卒ご了承願います。
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