キャンプで使うダッフルバッグ - 旅先で役立つ道具の選別ポイントを紹介します

ダッフルバッグは開口部が広く、荷物の出し入れが容易にできるのでキャンプでも使われている方は多いでしょう。

3WAYタイプのダッフルバッグなら背中に担ぐことが可能なので、荷物の運搬もしやすい。

バッグの形状が円筒型や箱型なので、バイクのキャリアや自動車のカーゴスペースに積載しやすいのも利点です。

また、ソフトコンテナのように生地の固いバッグは型崩れしにくいので、キャンプ道具を詰めやすくて良い。

歩き旅や自転車旅では利便性をあまり感じませんが、バイクや自動車に荷物を積載する時は使いやすい耐久性の優れたバッグです。

このページではダッフルバッグの種類や個人的に使いやすいと思うダッフルバッグについて紹介したいと思います。

ダッフルバッグの種類

ダッフルバッグの形状は、どのメーカーも変わりませんが、本体生地に使われている素材が異なっている場合が多いです。

ここではキャンプ旅に適していると思われるものを個人的に選んでみたいと思います。

①生地のみ防水タイプ

バッグ本体に防水生地が使われているのですが、縫い目がシームされていないダッフルバッグがこれに該当します。

バッグを車両からテントの中に入れるまでの運搬なら、多少の雨で濡れても中まで浸透することはありません。

最近のバッグに使われている防水生地には色々と種類があるので、少しだけ説明したいと思います。

一般的に多いのが「ターポリン製」のダッフルバッグ。

ターポリンは塩化ビニル樹脂でラミネートされた防水生地なので、水に強く、強度的にも優れています。

カラーバリエーションが豊富にあり、価格が手ごろなのも魅力です。

表面がビニール素材なので雨や汚れが付着しても簡単に拭き取ることが可能です。

デメリットとして、塩化ビニールは経年劣化するので長く使用していると表面が割れてきます。

また、バッグ自体の重量も重い。

ターポリンのダッフルバッグ

次に「TPEファブリック製」。

TPE(サーモプラスチックエラストマー)はターポリンに代わって主流になりつつある新素材の1つで、多くのアウトドアメーカーがこの素材を取り入れているようです。

布生地に塩化ビニル樹脂がラミネートされている「ターポリン」に対して、布生地に「TPE」がラミネートされています。 強いナイロン生地と合わせることで強度的にも問題なさそうです。

塩化ビニールには素材を柔らかくするために可塑剤というものが混入されていますが、TPEは熱を加えることで溶かすことができます。

そして、冷えると柔らかいプラスティックのようになるエコで安全な素材らしい。

塩ビのように可塑剤が抜けて生地が割れることも無さそうですね。

そして、最近よく見かける「TPUコーティング製」。

「TPU」はサーモプラスチックポリウレタンと呼ばれ、防水加工に使われる素材の一種です。

PUコーティングはテントやタープでは馴染みのある防水加工ですが、熱可塑性ポリウレタンであるTPUコーティングは低温下に強く、抜群の強度を発揮することで知られています。

最近は軽量な防水アイテムで使われているのをよく見かけます。

軽量で防水性の高いダッフルバッグを選ぶなら選択肢に入れても良いでしょう。

デメリットとして、ポリウレタンは「加水分解」という現象が起こることで有名です。

素材が濡れたり、湿ったりした状態で温度の高い場所で長く放置すると、PUが分解してベタベタになってしまう現象です。

②完全防水タイプ

バイクで使うなら完全防水のダッフルバッグが欲しいところですね。

完全防水なら移動中に雨が降り出しても慌ててザックカバーを取り付けなくても良いというメリットがあります。

ただ、完全防水のバッグは開口部がロールトップ式になっているものが多く、荷物が取り出しにくいというデメリットもあります。

③非防水タイプ

「防水性能なんて必要ない」「軽量なダッフルバッグの方が良い」という方は、ナイロン製のダッフルバッグが良いでしょう。

ナイロンには数多くの種類があり、強度を高めた「コーデュラナイロン」、防弾チョッキに使われる「バリスティックナイロン」などが有名ですが、ケプラー素材で強化されたナイロンも存在します。

変わったところでは超極薄素材のシリコンナイロンもあります。

ダッフルバッグは防水性能を高めた重いダッフルバッグが主流なのですが、ナイロン生地のみで製作されたものは軽量です。

高強度のナイロン生地なら軽量でも強度が高く、荷物が少ない場合はバッグ自体をコンパクトに収納することも可能です。

そして、紫外線に長期間さらさなければ劣化が少なく、長く使えるもの利点です。

バッグの容量・重量

キャンプ旅に最適なダッフルバッグの容量を考えた場合、旅をする日数や持って行く装備によっても変わってくると思いますが、バイク旅なら60L前後、自動車旅なら70L前後が適していると思います。

自動車旅では荷物が多くなることが多いので70Lでも入らない可能性もあります。

バックパックのようにストラップで荷物を後付けする事が難しく、生地の固いバッグは思ったほど荷物が入らない事も多い。

また、メーカーによっては同じ表示容量でも、実際に荷物を詰めてみると「え?入らない…」となることもあります。

バッグの容量

次にダッフルバッグの重量について。

生地の固いターポリン製は型崩れしないので荷物を詰めやすいのが利点ですが、60Lサイズでも2kg近くの重量があります。

コーデュラナイロンの薄い生地で製作されたバッグなら重量が1kg未満のものもありますが、ラフに扱うなら強度的に不安な面もあります。

バッグの材質で選ぶか、重量で選ぶかによって選択肢は変わってきます。

バックパックの重量

荷物の取り出し口

ダッフルバッグはU字に開口できるものが使いやすいと思います。

大きくフタを開けることができるので、荷物の出し入れが簡単に行えます。

ただ、無理をして荷物を詰め過ぎてしまうとファスナーが閉まらないことがあります。

ダッフルバッグの開口部

U字というより、更に広いC字の開口部を持つダッフルバッグもあります。

背中に担げる

ダッフルバッグをキャンプ旅で使うなら背中に担ぐことができる機能は外せません。

「肩にかける」「手に持つ」「背中に担ぐ」の3WAY機能はダッフルバッグの選択条件に入れたいですね。

メインハンドルとショルダーハーネスが別になっているモデルやメインハンドル兼ショルダーハーネスになっているモデルもあります。

他にも長手方向に持ち手の付いているモデルもあります。

ダッフルバッグを背中に担ぐ

現在使用中のダッフルバッグ

私が現在使用中のダッフルバッグは2つ。

1つは「グレゴリー アルパカ60」。

ターポリン製で強度があり、ラフに扱うことができるので自動車旅やバイク旅で使っています。

ただ、使い始めてから10年以上が経過して表面生地が割れてきたので、最近はあまり出番が無くなりました。

グレゴリー アルパカ60

もう一つのダッフルバッグは「シートゥーサミット ウルトラシルSIL ダッフルバッグ」。

このバッグは完全にサブバッグとして使っています。

30Dのシリコンナイロンなので、とても軽量です。

薄い生地ですが、強度は大変優れています。

容量は40Lあるので、食材を入れて持ち運んだり、脱いだ防寒着を入れたりしています。

シートゥーサミット ウルトラシルSIL ダッフルバッグ

メインバッグとしては役不足ですが、サブバッグとしては大変重宝しています。

収納サイズが、手のひらサイズまでコンパクトになるのが魅力です。

ダッフルバッグをメインバッグで使うかサブバッグとして使うかでも選ぶ基準は変わると思いますが、ご参考までに。

手のひらサイズに収納可能なダッフルバッグ

ニューデザインのダッフルバッグが出たようですね。

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最近ではブッシュクラフトなど、キャンプ道具を自作して楽しむ方も増えてきました。様々なキャンプシーンで使える色々な情報を個人的な観点で綴って掲載しております。

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キャンプには色々な楽しみ方があると思います。

大勢の仲間で楽しむ、宴会キャンプ
一人で、山の中や無人島にこもる、自分を見つめなおすキャンプ
キャンプ場で仲間を増やす、友達探しのキャンプ
観光を目的とし、宿泊費を浮かす為だけにする、ゲリラキャンプ

その他、キャンプ(野営)の目的は人それぞれで違いますよね。

ひとり旅でのソロキャンプの利点は誰にも邪魔される事無く、その時の状況でいつでも行き先や行動を変更したりできます。

雨が降ればテントでゴロゴロ、天気が良ければ木陰で昼寝、夜になれば焚き火で乾杯。

一人旅でキャンプを楽しみたい方に参考になればと思い、このホームページを製作いたしました。

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