キャンプ用ストーブは野外で料理をする時には必要なアイテムです。
キャンプでは毎回、決まった場所へ行き、屋内カマドで焚き火をするので必要ないという方もいるでしょう。
しかし、長期にキャンプ旅をする場合は毎回宿泊地が変わるので、訪れた野営地でカマドが使えない場合もあります。
また、雨が降っていたり、直火が禁止されている場合も考えられます。
そんな時に煤が出ないキャンプ用ストーブがあれば、テントの前室やタープの下で簡単に料理をすることができます。
キャンプ用ストーブは野外で料理をする時には必要なアイテムです。
キャンプでは毎回、決まった場所へ行き、屋内カマドで焚き火をするので必要ないという方もいるでしょう。
しかし、長期にキャンプ旅をする場合は毎回宿泊地が変わるので、訪れた野営地でカマドが使えない場合もあります。
また、雨が降っていたり、直火が禁止されている場合も考えられます。
そんな時に煤が出ないキャンプ用ストーブがあれば、テントの前室やタープの下で簡単に料理をすることができます。
完全燃焼するキャンプ用ストーブには燃料別に大きく分けて3種類(ガス・液体・固形)があるので、好みが分かれるところです。
収納性や保守性、燃費性能など、それぞれに利点と欠点があります。
このページでは、私的に感じたキャンプ用ストーブの種類やメリット・デメリットについて紹介したいと思います。
ガス式ストーブに使われているガス缶には、ダルマ型をしたアウトドア用のOD缶とカセットコンロなどに使われているCB缶があります。
同じガス缶なのですが、缶の強度と中に充填されているガスの種類に違いがあります。
OD缶はキャンプで使う事を前提として作られているので、高強度で気化熱現象でガス缶の温度が下がっても火力が維持できるようにイソブタンやプロパンなどが使われています。
なので、OD缶には以下のガスが使われている事が多いのです。
●イソブタンガス(沸点:-11.7℃)
●プロパンガス(沸点:-42.09℃)
●ノルマルブタンガス(沸点:-0.5℃)
各メーカーでは、気温が低い状態でも安定した火力が出せるように、この3種類のガスを混合してOD缶が作られています。
ガスの配合率や性能・価格は各メーカーでバラバラですが、自分で価格面や使用状況を考慮してOD缶をチョイスすることができます。
夏に使うなら安価なブタンガスが100%使われているガス缶でも構わないでしょう。
反対に氷点下の環境では、イソブタンやプロパンが多く配合されているガスを選ぶと良いと思います。
プロパンガスが100%使われているようなガス缶があれば理想的なのですが、ガス圧が高いので強度的に製造が難しいようです。
ガスカートリッジ式ストーブを使う上での利点と欠点について以下になります。
【ガス式ストーブのメリット】
・着火が簡単。
・燃料の入れ替えが簡単。
・キャンプ初心者でも扱いやすい。
・本体が小さいので収納性が良い。
・直接火で食材をあぶっても燃料の臭いが移らない。
・CB缶は価格が安い。
【ガス式ストーブのデメリット】
・OD缶は小さなスーパーでは手に入らない。
・OD缶は価格が高い。
・使用済みガス缶の処分に困る。
・強風には弱い。
・氷点下の環境では火力が落ちる。
・壊れれると自分で修理ができない。
そしてCB缶についてですが、カセットガスと呼ばれるCB缶を使う利点は何と言っても価格が安い事でしょう。
大型スーパーやディスカウントショップなどでは、3本セットでも250円前後で販売されています。 また、百均でも売られています。
夏のキャンプなら火力が落ちることもないでしょう。
しかし欠点として、気温が下がると火力が落ちてしまいます。
特にガスの容量が少なくなると5℃前後でもトロ火状態になってしまう事もあります。
CB缶もキャンプ用のOD缶と同じようにイソブタンやプロパンを配合したガス缶もありますが、強度の高いOD缶のようにプロパンガスの配合率を多くすることができません。
そして、イソブタンの多いCB缶は価格も高いです。
マイクロレギュレーターが内蔵されているモデルは、ガス缶が冷えた場合でも内部圧力を一定に保つ働きがあるので、ある程度の低温環境でも使える利点があります。
また、本体とボンベが燃料ホースで分かれたモデルは大きな鍋を火にかけた時に輻射熱の影響を受けにくいので、ボンベが過熱されて危険な状態になることを防ぐことができます。
反対に気温が低い時、冷えて圧力が下がったボンベを故意にバーナーの火に近づけて暖めることもできます。
こちらは、マイクロレギュレーター内蔵のカセットガス(CB缶)のモデル。
本体重量56.0gの超軽量ガスストーブ。ウルトラライトを目指す旅人には最適でしょう。
ガス缶を逆さまにすることにより、気体の状態ではなく液体ガスのまま使う「液出し式」を採用したモデル。低温化でガス缶の内圧が下がっても安定した火力が出せる。
その上、ノズル交換なしで燃料にガソリンも使用できる優れもの。
バーナー本体がガス缶の収納ケース部分に全て収まってしまうというコンパクト設計のストーブ。
車旅なら設置が簡単なカセットコンロタイプも便利でしょう。
このモデルは、カセットガスの長さよりも小型なのでガス容量の少ないショートタイプのボンベを使うと更にコンパクトになります。
ダブル風防ユニットで風にも強く、耐荷重は何と10kgもある。
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加圧式液体燃料ストーブは燃料が入っているタンクをポンピングで加圧することにより、バーナー部分へ強制的に燃料を送り出します。
送り出された燃料は、あらかじめ熱せられたジェネレーター部分を通過する際に気化してガスの状態でノズルから噴出します。
その時、ジェネレーター部分を予熱する際にプレヒートと呼ばれる作業が必要になります。
プレヒート用に別途用意した燃料用アルコールを使う場合は、それほど大きな炎は上がりませんが、荷物を減らす為にストーブの燃料でプレヒートする方が多いでしょう。
その際にガソリンや灯油を液体の状態で引火させて予熱をするのですが、慣れてないと巨大な火柱があがります。
このプレヒート作業が面倒で使うのを止めた、という方もいると思います。
自分でポンピング(加圧)するので、ガス缶のように気温で内圧が下がってしまう事がなく、氷点下でもストーブをガンガン燃やすことができます。
修理パーツも販売されているので、調子が悪くなったら自分で修理することもできます。
加圧式液体燃料ストーブを使う上での利点と欠点について以下になります。
【加圧式液体燃料ストーブのメリット】
・氷点下でも火力が落ちない。
・ある程度の風には強い。
・バイクの燃料タンクからガソリンを抜いて使う事ができる。
・仕組みが理解できれば修理が可能。
・誰もいないソロキャンプでは燃焼音(爆音)が心強い。
・ガソリンスタンドがあれば簡単に燃料が手に入る
・燃料に灯油を使うとコスパは最高。
【加圧式液体燃料ストーブのデメリット】
・燃焼音(爆音)がうるさい。
・プレヒートの時に大きな炎が上がる。
・燃料の詰め替え時に手が汚れる。
・直接火で食材をあぶると燃料の臭いが移る事がある。
・燃料によっては有毒物質が発生する。
・定期的にメインテナンスする必要がある。
加圧式液体燃料ストーブで使える燃料には以下のものが挙げられます。
●ホワイトガソリン(白ガス)
●レギュラーガソリン(赤ガス)
●灯油
他にも燃料として使うことができるものもありますが、キャンプ旅をしていて簡単に手に入るものは上記の3点でしょう。
以下の項目で、この3種類の燃料を使う上での利点と欠点について解説します。
……………………………………………………………………………
【ホワイトガソリンのメリット】
・燃焼状態が安定している。
・燃料に不純物が少ないので故障が少ない。
【ホワイトガソリンのデメリット】
・大きなホームセンターでないと手に入らない。
・価格が高い。
※4リットル缶で2,500円(2021年)ほどの価格なので、リッター当たり625円になります。
……………………………………………………………………………
【レギュラーガソリンのメリット】
・ガソリンスタンドがあれば燃料が入手できる。
・バイクや車から燃料を抜くことができる。
・燃料ボトルはバイクがガス欠した時にも使える。
・燃料としては手ごろな価格。
【レギュラーガソリンのデメリット】
・添加物が入っているので密閉された空間で使用しない方が良い。
・煤が出やすい。
・燃料タンクのゴムパッキンが、すぐに劣化する。
※2021年1月の時点で、リッター当たり136.1円になります。
……………………………………………………………………………
【灯油のメリット】
・価格が安いので、燃費を気にせず使用できる。
・ガソリンスタンドがあれば燃料が入手できる。
・ホームセンターでも販売をしている場合がある。
【灯油のデメリット】
・プレヒートに時間がかかる。
・灯油でプレヒートすると煤が飛ぶ。
・タールも発生するのでノズルが詰まりやすい。
※2021年1月の時点で、リッター当たり70円代後半になります。
ホワイトガソリンと無鉛ガソリンが使用可能なタンク一体型のデュアルフューエルモデル。
442やデチャッタブルも使いやすかったですね。
MSRのマルチフューエルモデルと言えば、使いやすいドラゴンフライかな。
OPTIMUSのマルチフューエルモデルと言えば、NOVA。
SOTOから発売されているプレヒート不要のデュアルフューエルモデル。
なんとガスも使用が可能なマルチフューエルモデルもある。
灯油専用ですが、純国産のストーブ。
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無加圧式の液体燃料ストーブと言えば、アルコールストーブを思い浮かべると思います。
アルコールストーブは構造が単純なので故障が少なく、メインテナンスしやすいのが特徴です。
燃料用のアルコールは薬局やホームセンターに売られているので比較的に入手しやすい。
ポケットにも入るコンパクトサイズなので、登山で使っている方も多いと思います。
小さなストーブなので、余裕があればサブストーブとして用意しておいても良いでしょう。
アルコールストーブを使う上での利点と欠点について以下になります。
【アルコールストーブのメリット】
・燃料を入れてもコンパクトなサイズになる。
・燃料は全国のドラッグストアで手に入る。
・ガス式、加圧式に比べて燃焼音が静か。
・氷点下でも使える。
・ゆらめく炎がきれい。
【アルコールストーブのデメリット】
・燃費が悪い。
・弱風でも使えないので風防が必要。
・ほとんど火力調整ができない。
・昼間は炎が見えづらい。
・燃焼後は本体が熱くて触れない。
※2021年1月の時点で、リッター当たり600円前後になります。
半世紀以上ものロングセラーで有名なトランギアの真鍮製アルコールバーナー。
軽量化を極めた、チタン製のアルコールストーブ。
強度の優れたステンレス製でゴトク付きのアルスト。
アルストを使うには風防とゴトクが必要です。出来る事なら、その両方の機能が付いたアイテムが良いでしょう。
石油ストーブも無加圧式の液体燃料ストーブの仲間に入ると思います。
通常、石油ストーブと言えば家庭の暖房用ストーブの事を指します。
しかし、最近は冬のキャンプで石油ストーブを使う人が増えた事もあり、各メーカーからキャンプ用の小型石油ストーブが販売されています。
小型の石油ストーブと言っても、やはりサイズが大きいので自動車以外の移動手段では持ち運びは厳しいでしょう。
火力が強いので冬場は暖かいですが、燃料も消費するので灯油も準備する必要があります。
長期のキャンプ旅で使うことは無いと思いますが、短期の冬キャンプでは活躍します。
小型石油ストーブを使う上での利点と欠点について以下になります。
【小型石油ストーブのメリット】
・燃料価格が安いので、燃費を気にせず使用できる。
・ガソリンスタンドがあれば燃料が入手できる。
・ホームセンターでも販売をしている場合がある。
・冬場は暖かい。
【小型石油ストーブのデメリット】
・小型シングルバーナーと比べてサイズが大きい。
・重量がある。
・移動時は灯油を抜かなければならないモデルもある。
・たくさんの燃料が必要。
・夏場は出番がない。
※2021年1月の時点で、リッター当たり70円代後半になります。
ランタンとしても使えるトヨトミの石油ストーブ。
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小型の石油ストーブは製造数が少ないので入手困難な場合が多いですね。
キャンプ用固形燃料の代名詞と言えばエスビットが有名ですが、固形燃料は旅館や飲食店でも使われています。
折り畳み式のゴトクを使えば、ポケットに入るほど小さなサイズなので持ち運びにも困りません。
コンパクトなので、サブストーブとして用意しておいても邪魔にならないと思います。
そして、焚き火の際には着火剤としても利用ができます。
それぞれ固形燃料によって燃焼時間が違うので、使用する時間に合わせて使い分けすると良いでしょう。
固形燃料ストーブを使う上での利点と欠点について以下になります。
【固形燃料ストーブのメリット】
・構造上、故障はありえません。
・燃料はスーパーや百均でも入手できる。
・小型なのでコンパクト。
・水濡れにも強い。
・着火剤としても使える。
【固形燃料ストーブのデメリット】
・タブレットタイプは燃焼途中に消火できない。
・弱風でも使えないので風防が必要。
・ほとんど火力調整ができない。
※燃費は使用する固形燃料によって変わります。
エスビットのストーブ。
風防、ゴトク、燃料ケースが一体となった便利な固形燃料用ストーブ。
途中で消火が可能な固形燃料ストーブ。
チタン製の超コンパクトな折り畳み式固形燃料ストーブ。
なんと、タブキャンドルを使って缶詰を暖めるという発想のストーブ。
料理を保温する時には便利かも知れませんね。
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