テントをブルーシートで自作する方法 - 緑色のシートなら見栄えの良いモノポールテントが作れる

安価なブルーシートを使ってモノポールテントを製作してみました。

今回使用したブルーシートはODグリーン色のシートです。

青いブルーシートでは安っぽい気がしますけど、このシートの色なら雰囲気が出ますね。

パッケージには「山間部や緑地地帯で使用の際に周囲の景観によいシート」と書かれています。 価格はグリーン色でも青色のシートと同じでした。

ブルーシートの材質は、ほとんど伸び縮みしないので、強風にはちょっと弱いのが難点です。 しかし、材料代が安いことが最大の利点です。

ちょっと手間はかかりますが、キャンプ場では一際目立つオリジナルテントになるでしょう。

製作材料

ブルーシート製モノポールテントを製作するに当たって以下のものが必要です。

    製作材料
  • #3000 ODグリーンシート(24畳):1ヶ
  • 12mm ハトメセット:1セット
  • 両面テープ(20mm巾):1ヶ
  • 針と糸:1セット
  • 20mm巾PP・テープ:約2メートル
  • コーキング材:1本
  • ゴムシート(約10センチ四方):1ヶ
  • 伸縮物干し竿(3500mm):1本

ブルーシートの購入時の価格は3,434円+送料。

ブルーシート製モノポールテントの材料
ODグリーン色のシート

設計図

A4とかB4とかの白銀比の紙で折ると簡単に五角錐の寸法を求めることができます。

折り紙の要領で紙を折った後、折り目に線を引いて設計図を書きます。

折り紙の要領でモノポールテントの設計図を作る

同じように反対側も折っていきます。

モノポールテントの設計図を折っていく

全部折って展開すると、五角錐の展開図が完成します。

モノポールテントの設計図が完成

折り目どおりに線を引きます。

白銀比の紙でテントの設計図を描く

必要のない部分をハサミで切り取ります。

必要のない部分をハサミで切り取る

設計図どおりに折り曲げてゆくと紙製モノポールテントの完成です。

紙製モノポールテントの完成

ベンチレーション完備。

ベンチレーション完備している

スカートもあります。

紙製モノポールテント

グリーンシートの実測

用意したグリーンシートの表示寸法は5.4m×7.2mとなっていますが、実際に現物を測ってみると5.28m×7.11mでした。

これでは、上記のように簡単に寸法が出せませんね。

グリーンシートの実測

なので、キャドで図面を書いて正確な寸法を出しました…

キャドで図面を作る

シートが風で飛ばないように四隅のハトメをロープで固定して、マジックで図面を書いてゆきます。

マジックで図面を書く

そして、図面どおりにハサミでシートをカットします。

ハサミでカットする

ガイラインループを作る

ブルーシートなのでハトメで作るほうが簡単ではないかと思う方も多いと思います。

しかし、以前に製作したブルーシート製の自作のティピー風焚火テントのコタが強風にあおられてハトメ部分が破れたり簡単に変形したりしたので、今回は面倒でも手縫いでガイラインループを作りました。

ガイラインループを作る

入口部分のガイラインループ

入口部分のガイラインループ

ベンチレーションを作る

最初は入口の上部にベンチレーションを作ろうと思っていましたが、ブルーシートでは強度的に弱くなるかなと思い反対側に設置しました。

寸法どおりにマジックで書いて

寸法どおりにマジックで書く

ハサミで切り抜きます。

ハサミで生地を切り抜く

ベンチレーションのひさし部分は最初にテント本体を切り取った時の余ったシートから作ります。

シートの端部分は補強がされているので強度もあり、ハトメもそのまま利用ができます。

ベンチレーションを余ったシートから作る

ひさし部分の耳に両面テープを貼ります。

事前に両面テープを貼る

そして、貼り付けると完成です。

ベンチレーションを貼り付ける

このままでもしばらくは大丈夫ですが、雨や強風で簡単に剥がれてしまいますので、後ほどしっかりと手縫いします。

ベンチレーションの完成

頂上部分の製作

このテントはモノポールテントなので、頂上部分は一番強度が必要とする場所になります。

手縫いで裏からしっかりと縫い付けてゆきます。

モノポールテントの頂上部分は一番強度が必要

裏返すとこのような円錐形になりました。

テントの頂上部分を作る

この円錐形の裏側を補強する為に円形に切ったゴムシートを使います。

円形に切ったゴムシートを使う

ゴムシートに切れ込みを入れて円錐形にした後、シリコンコーキング材をたっぷりと塗りつけます。

ゴムシートに切れ込みを入れて円錐形にする

そして頂上部分の裏側にぺったりと貼り付けます。

ゴムシートで頂上部分を補強

コーキングが乾いたらゴムシートを糸で縫いつけて補強し、更にコーキング材をゴムシートの内側に充填して盛り付けます。

大量にコーキング材を充填した場合は、なかなか奥の方が固まらないので2~3日は乾燥させます。

コーキング材をゴムシートの内側に充填して盛り付ける

モノポールテントのポールは物干し竿

ポールは物干し竿で代用します。

3.5メートルの長さの物干し竿でも、とても安価で手に入ります。

強度も十分あり、分割すると1.2mくらいの長さで2本になります。

自作テントのポールは物干し竿
3.5メートルの長さの物干し竿

自作モノポールテントの完成

五角形になるようにガイラインループを地面に固定してポールを立ち上げると完成です。

地面がアスファルトなので、今回はブロックに固定しています。

地面がアスファルトなのでブロックに固定する

ベンチレーションが風でふさがるような時はハトメにロープを付けて引っ張ることも出来ます。

ハトメにロープを付けて引っ張る

内側のコーナー部分はスカートを折り曲げてい重ねています。

冷たい風の吹き込みを抑えることができます。

内側のコーナー部分はスカートを折り曲げてい重ねる

更にガイラインループはスカートの外側にも付いています。

ガイラインループはスカートの外側にも付いている

なので、スカートの外側のガイラインループにロープを留めると。

スカートの外側のガイラインループにロープを留める

ひと回り大きなモノポールテントに変身させることもできます。

テントの大きさは2段階に変化する

テント入口の製作

入口はハトメを使って30センチ間隔で留めることにしました。

テントの入口はハトメで作る

余ったシートのハトメ部分を半円状に切り取って入口開口部に縫い付けています。

反対側は新しく穴を開けてハトメを作ります。

入口の開口部を全開

出入り口は外気温や気候に応じて大きくしたり小さくしたり出来るようにしています。

強風が吹いているときは、出来るだけ開口部を小さく、陽射しが出て暑い時は開口部を全開にという感じですね。

入口3
テントの入口

キャンプ場で設営

昼間のキャンプ場で自作モノポールテントを設置してみました。

草原の中では自然に溶け込むODグリーンシートです。

自作テントと昼のキャンプ場

夜のテントサイトも雰囲気が良く、違和感がありませんね。

夜のキャンプ場と自作テント

テントに均一なテンションがかかってピンっと張っていれば、多少の風が吹いても大丈夫なようです。

テントの生地にピーンとテンションをかける
均一なテンションをかける

地面と接する五角形コーナーのガイラインループにはペグを直接打ち込みます。

テントの裾にペグを打つ

コーナーとコーナーの間のループにはロープでテンションをかけています。

ペグでテンションをかける

モノポールテント内にコットを持ち込んでも十分な広さが確保できます。

かなりでかいので7~8人くらいが中に入って宴会しても全く問題ない広さです。

ペグを打ち込む

入口を全開すると開放感があります。

テントの入口

収納すると下の写真のような感じになります。

ポールが物干し竿なので、これ以上は短くなりませんが車移動なら問題ないでしょう。

自作テントの収納サイズ

利点と欠点

最後に自作ブルーシート製テントの「製作&使用」で感じた、利点と欠点を以下に挙げてみました。

    利点
  • 大型のテントが格安で作れる
  • 生地が簡単にハサミで切れる
  • 意外と引っ張り強度がある
  • 一般的なテントより紫外線に強い
  • 雨と雪には強い
  • 安いので長期設営でも気にならない

対して欠点は。

    欠点
  • 生地が伸びないので張りにくい
  • 張り綱が弛むと強風に弱い
  • 生地が固く縫製に時間がかかる
  • 接着剤が使えない
  • 生地が劣化し始めると修理不能

このテントは、年末からゴールデンウィーク前まで半年間ほど庭に張りっぱなし状態で使っていました。

なので4年ほどで生地が劣化してしまいましたが、私的には充分に元は取ったと感じています。

その間、何度も縫製がホツレて縫い直したり、破れた個所をコーキングで修理したりしていました。

もし、遊び用のテントを格安で作りたい時は、ご参考までに。

ブルーシート製テント

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最近ではブッシュクラフトなど、キャンプ道具を自作して楽しむ方も増えてきました。様々なキャンプシーンで使える色々な情報を個人的な観点で綴って掲載しております。

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【ソロキャンプ】

キャンプには色々な楽しみ方があると思います。

大勢の仲間で楽しむ、宴会キャンプ
一人で、山の中や無人島にこもる、自分を見つめなおすキャンプ
キャンプ場で仲間を増やす、友達探しのキャンプ
観光を目的とし、宿泊費を浮かす為だけにする、ゲリラキャンプ

その他、キャンプ(野営)の目的は人それぞれで違いますよね。

ひとり旅でのソロキャンプの利点は誰にも邪魔される事無く、その時の状況でいつでも行き先や行動を変更したりできます。

雨が降ればテントでゴロゴロ、天気が良ければ木陰で昼寝、夜になれば焚き火で乾杯。

一人旅でキャンプを楽しみたい方に参考になればと思い、このホームページを製作いたしました。

テントをブルーシートで自作する方法 - 緑色のシートなら見栄えの良いモノポールテントが作れる
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