ナタ(鉈)を使って薪割り

鉈(ナタ)は山仕事での枝打ち作業や、ブッシュをかき分けて森の中に入る時などに使われる便利はアイテムです。

キャンプでもナタを使っている人は多く、手軽な薪割り道具としても人気があります。

太い薪や節の多い木の切断には少々苦労しますが、焚き付け用の乾燥した針葉樹を割るには最適です。

ナタ自体に重量があるので、乾燥した木や廃材などは簡単に割ることができます。

ナタには色々と種類があり、使う用途によって形状や刃渡りが違います。

このページでは、ナタを使って薪割りをする際に感じた利点と欠点について紹介したいと思います。

ナタ(鉈)

私の場合、薪割りは基本的に自宅で行うのでキャンプ地へナタを持って行くことは殆どありません。

キャンプでは重いナタより、軽量なノコギリの方が出番が多いです。

薪が現地調達できる環境のキャンプ場ならば、手ごろな落ち枝や流木を拾ってきてノコで切断すれば十分に使えます。

薪や薪割り道具を持参する必要がないので荷物を減らすことができます。

また、キャンプ場では薪を割る音が良く響くので敬遠される事もあります。特に夜間は騒音と感じる方もいるでしょう。

貸し切りでの環境ならば問題ないと思いますが、一般的にナタやオノは危険な道具なので混雑するキャンプ場での使用は控えたいですね。

現在使っているナタはサイズ的に使いやすく、重量があるので枝打ちをする時にも重宝しています。

片刃のナタで安心の日本製です。

【高儀 村国 ナタ サヤ入 全鋼】

●サイズ:165mm
●素材
 刃部:炭素工具鋼
 柄:樫
●焼入硬度:HRC58~59
●片刃

ナタ(鉈)

本体重量は実測で約550gでした。

薪割り台とナタ

片刃と両刃

片刃のナタは、下の写真のような刃の形状になっています。

なので、枝打ちをする木に対して右側からナタの刃を入れます。

反対に左利き用のナタも販売されています。

ただ、ナタを薪割り用として使う場合は両刃のナタの方が優れています。

まず、両刃を木に振り下ろした際には、刃が真っすぐ入りやすい。

そして、刃の形状から木に食い込ませるにつれて左右均等に力が加わります。

片刃のように斜めに刃が進んでいかないので、結果的に薪が綺麗に割れる事が多いのです。

しかし、乾燥した薪ならば片刃でも問題なく割ることは可能です。

片刃と両刃は使う用途によって好みが分かれるところでしょう。

片刃のナタ

両刃のナタ。

刃の先端についている出っ張り部分が刃を保護します。

ナタを振り下ろした際に勢い余って固い地面に刃が当たり欠けてしまうのを防いでくれます。

コンクリート地面の炊事場で使う時には便利だと思います。

ナタとノコギリがセットになったアイテムも便利そうです。

小型の斧として使用できる東型のナタ。

降り下ろして割る

木を薪割り台に立てた状態で、ナタを頭上から振り下ろして割ります。

その時に手が滑ってしまうと大変危険なので、ナタを持つ手は素手の方が良いでしょう。

素手の方が滑らないし、グリップ感が良くなるのでナタ自体の重量も軽く感じます。

スウィングが大きくなるので周囲に誰もいない事を確認してから作業をする必要があります。

木の木目に沿って刃を入れると割りやすいでしょう。

ナタを降り下ろして割る

慣れない内は、コントロールが定まらないこともあると思います。

割れた薪

木に刃を食い込ませて割る

ナタで薪を割る時は、ナタの刃を木に食い込ませてから薪割り台に叩きつけて割るという方法が一番簡単だと思います。

まず、一番重心が安定していると思われる「取っ手に近い刃の部分」を木に当てた状態で台の上にコンコンと静かに叩きます。

すると、ナタの刃先が木に食い込みます。

この時、ほとんど力は要りません。

左手は木を持った状態なので、逆に力を入れると危険です。

木に刃を食い込ませて割る

その状態でナタを持ち上げると、木がナタに食い込んだ状態で持ち上がります。

そして、そのまま振り下ろして木を薪割り台に叩きつければ、パカ~ンと綺麗に割れます。

建築廃材や針葉樹の小さな薪なら簡単に割れるでしょう。

建築廃材なら簡単に割れる

刃の背中を叩いて割る

そして、ナタの背を木の棒で叩いて薪を割る方法もあります。

バトニングと呼ばれる、ナイフの背を木の棒で叩いて割る技法と同じです。

この方法ならば、大きな薪も意外と簡単に割る事ができます。

ナタ刃の背中を叩いて割る

ただ、木の節に当たった場合は全然割れません。

割れないので、ナタの背をガンガン叩き続けていると、ナタの取っ手に凄まじく負荷がかかります。

そして、ナタの取っ手の方が割れてしまいます…

私は以前、この方法で2本のナタの取っ手を割ってしまいました。

なので、お勧めしません。

節に当たったナタ

その時、修理した跡が下の写真です。

取っ手とナタを留めている鉄ピンを中心に両側方向に割れています。

ナタの修理

修理には木工用ボンドを使いました。

まず、割れてしまった取っ手の両側に木工用ボンドを塗ります。

その時、しっかりと擦り付けるようにボンドを塗っておきます。

元通りに接着してクランプで締めていくとボンドが外にハミ出てきます。

完全に締め付けたら、はみ出たボンドをウエスで拭きとって3~4日そのまま放置すれば修理完了です。

その後、今まで通りにガンガン使っていますが今のところは問題ありません。

取っ手の破損が激しい場合は、あきらめて取っ手自体を交換した方が良いかも知れませんね。

ナタの取っ手が割れて修理

焚き付け用の薪

ナタは太い薪を割るには向いていませんが、焚き付け用の薪を作る時には大変重宝します。

細い薪や廃材を割る時は、個人的にナタが一番使いやすいと思います。

ナタは刃物なので取り扱いには十分注意しましょう。

焚き付け用の薪

ソロキャンプでは、雪の日の寒さや夏の太陽の暑さ、強風の怖さやそよ風の快適さ、雨の音や虫や鳥の鳴き声、肌を通して自然を実感することができます。

最近ではブッシュクラフトなど、キャンプ道具を自作して楽しむ方も増えてきました。様々なキャンプシーンで使える色々な情報を個人的な観点で綴って掲載しております。

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【ソロキャンプ】

キャンプには色々な楽しみ方があると思います。

大勢の仲間で楽しむ、宴会キャンプ
一人で、山の中や無人島にこもる、自分を見つめなおすキャンプ
キャンプ場で仲間を増やす、友達探しのキャンプ
観光を目的とし、宿泊費を浮かす為だけにする、ゲリラキャンプ

その他、キャンプ(野営)の目的は人それぞれで違いますよね。

ひとり旅でのソロキャンプの利点は誰にも邪魔される事無く、その時の状況でいつでも行き先や行動を変更したりできます。

雨が降ればテントでゴロゴロ、天気が良ければ木陰で昼寝、夜になれば焚き火で乾杯。

一人旅でキャンプを楽しみたい方に参考になればと思い、このホームページを製作いたしました。

ナタ(鉈)を使って薪割り
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