自作のランタンハンガー - ランタンハンガーを身近なもので代用する方法

ランタンを吊るす時に使うランタンハンガー。

ランタンハンガーは単純な構造なので、身近なものを流用して作ることができます。

小さなランタンでもランタンハンガーを使って、頭より高い位置に吊り下げると周囲が明るくなって快適になります。

特に食事をする時には、明るい方が美味しく感じますからね。

ある程度の労力は必要ですが、代用品で作ったランタンハンガーでも十分に使えます。 この方法を使えば、ランタンハンガーを忘れても安心です。

このページでは、テント用のペグや木の枝を使ってランタンハンガーを作るいくつかの方法を紹介したいと思います。

ペグと面ファスナーを使う

テント用のペグと面ファスナーを使ってランタンハンガーを作ります。

使用するペグは、長さが20センチの一般的なアルミ製ペグです。

擦れ傷が多いペグの方が、抵抗になって滑り落ちないのでお勧め。

面ファスナーはロールマットを留めていた長いものとロープを結束していた短いものを流用することにします。

ペグと面ファスナー

まずは、短い「面ファスナー」を使って2本のペグの頭同士を固定します。

短い面ファスナーでペグの頭を固定

そして、その固定したペグをタープポールに合わせます。

ランタンハンガーの位置決めをします。

ペグをタープポールに合わせます。

長い「面ファスナー」をペグに巻くときには、負荷のかかる前側から行います。

ランタンハンガーは前方の下側と後方の上側に荷重がかかります。

面ファスナーをしっかりとペグに巻く

クロスに巻き付けると更に強度が上がります。

面ファスナーをクロスに巻き付ける

ペグで作ったランタンハンガーに200グラムのLEDランタンを吊り下げてみます。

全く、問題ありません。

200グラムのLEDランタンを吊り

次に330グラムのLEDランタンを吊り下げてみます。

こちらも全く問題なし。

330グラムのLEDランタンを吊り下げ

そして、コールマンのランタン 286Aも吊るしてみました。

このランタンは乾燥重量でも約1.4kgあるので、さすがにランタンハンガーが傾きました。なんとか耐えているというような感じ。

でも、もし落下して割れると危険なので燃焼系のランタンは吊るさない方が良いでしょう。

コールマンのランタン 286Aをペグに吊るす

木の枝と面ファスナーを使う

Y字になっている木の枝と面ファスナーでもランタンハンガーが作れます。

製作するにはカッターノコギリを使います。

今回は百均のカッターノコギリではなく、切れ味の良いメーカー品の鋸刃を使いました。

木の枝と面ファスナー

ランタンを引っ掛けるフックもカッターノコギリを使って加工します。

ランタンハンガーのフック

ポールにY字の又部分を固定して、外側の二本の枝に面ファスナーを巻きつけます。

負荷がかかるのは、面ファスナーの上側になります。

しっかりと巻きつけます。

二本の枝に面ファスナーを巻きつける

自作Y字枝ランタンハンガーの完成です。

Y字枝の自作ランタンハンガー

200グラムのLEDランタンを吊り下げてみます。

ビクともしません。

Y字枝のランタンハンガーに200グラムのLEDランタン

330グラムのLEDランタンも問題なし。

木の表面がザラザラしているので、面ファスナーやポールとの摩擦抵抗が大きく、安定しています。

木の表面がザラザラしているので安定する

そして、コールマンのランタン 286Aを吊るしてみます。

やはり、ランタンの重量で垂れ下がるので危険です。止めた方が良いでしょう。

面ファスナーで作ったランタンハンガーはLEDランタンで使うのがベストです。

Y字枝のランタンハンガーはLEDランタンで使う

木の枝を削って使う

太い木の枝とカッターノコギリを使ってランタンハンガーを作ります。

使用する枝が腐っていると切りやすいのですが強度が不足します。また、生木は切りにくい。

乾燥している枝があると切りやすく、簡単に作れます。

まずはポールの直径に合わせて枝の2か所にカッターノコギリで切れ込みを入れます。

2か所にカッターノコギリで切れ込みを入れる

次に斜めに切れ込みを入れます。

斜めに切れ込みを入れる

切れたら、今度は反対側も斜めに切れ込みを入れます。

今度は反対側も斜めに切れ込みを入れる

交互に斜めに切って形を整えていきます。

交互に斜めに切る

このようにナイフを使わなくてもカッターノコギリだけで枝を「コの字」にくり抜くことが可能です。

枝をコの字くり抜く

そして、ランタンを引っ掛けるフック部分もカッターノコギリで加工します。

フック部分もカッターノコギリで加工

そして、製作したランタンハンガーを取り付ける時は、枝がくり抜かれた「コの字」部分をポールにハメ込みます。

コの字部分をポールにハメ込む

これで、自作の枝製ランタンハンガーの完成です。

自作の枝製ランタンハンガー

更に面ファスナーで固定すれば、もうランタンハンガーが外れることはありません。

更に面ファスナーで固定

このランタンハンガーなら重いコールマンのランタンを吊り下げてもビクともしません。

どんなランタンでも引っ掛けることができるでしょう。

どんなランタンでも引っ掛けることができる

木の板に穴をあけて使う

海に流れ着いた木の板とファイルソーを使ってランタンハンガーを作ります。

山のキャンプ場では板切れを見つけることは難しいですが、海のそばにあるキャンプ場なら流木の中から見つけることは容易です。

流木は、よく乾燥しているので加工がしやすいです。

木の板とファイルソー

ファイルソーのドリル刃の表面は荒いヤスリのようになっており、ドリルとノコギリがセットになったような工具です。 細かな仕上げは出来ませんが、キャンプで使う道具を板で作るには最適です。

このファイルソーは、今から25年ほど前に私が沖縄本島を自転車でキャンプ旅をしていた時にハンズマンというホームセンターで買ったものです。

自転車の後部キャリアが壊れてしまって、修理の為に合板に穴をあけて加工するのに使っていました。

それ以来、長期のバイク旅や自転車旅の時には必ず持参していました。

沖縄で買ったファイルソー

木の板にファイルソーをネジ込んでいきます。

ドリルの形状をしているので、グリグリ回していくと簡単に穴があきます。

ファイルソーをネジ込む

そのまま横方向にノコギリのようにゴリゴリすると板が切れます。

ポールの直径に合わせて穴をあけます。

ノコギリとドリルが一緒になった工具

雑ですが、穴あけ完了です。

あらかじめ、板に綺麗な円を描いておけば丸く穴をあけることもできるでしょう。

穴あけ完了

そして、板の穴にポールを通せばランタンハンガーの完成です。

自作の板製ランタンハンガー

ポールの直径が上部と下部で違う時は、穴に枝を差し込んで調整します。

穴に枝を差し込んで調整

板が丈夫なら、重いコールマンのランタンを吊り下げても大丈夫でしょう。

ただ、このバージョンのランタンハンガーは、板の穴にポールを通さなければならないので少々使いにくいです。

重いコールマンのランタンを吊り下げても大丈夫

現在はモデルチェンジしているようです。

木の枝を土に埋めて使う

テントの前室やタープのポールが無い場合は、長い枝を地面にさしてランタンハンガーを作ることもできます。

その際、土を掘るスコップが必要ですが、平ペグでも代用できます。

平ペグが一本あると便利なのでペグ袋に一緒に入れておくと役に立ちます。

スコップとして使う平ペグ

まずは地面に穴を掘ります。

ペグで地面を掘る

そして、長い木の枝を穴に埋めます。

しっかりと足で踏み固めます。

しっかりと足で踏み固る

Y字の枝に長い枝を立てかけます。

Y字の枝に長い枝を立てかける

即席ランタンハンガーの完成です。

軽いLEDランタンなら吊るすことができます。

即席ランタンハンガー

木の枝で三脚を作って使う

ロープと3本の枝を使ってトライポッドを作ります。

トライポッド(三脚)を作ってランタンをぶら下げると、移動式のランタンハンガーになります。

ロープで作るトライポッド

3本の枝をロープで交互に編んで結ぶだけでトライポッドが作れます。

3本の枝をロープで交互に編む

木の枝で作るトライポッドの完成です。

トライポッドは色々なものに応用ができるので便利です。

木の枝で作るトライポッド

結んだロープにカラビナを固定すれば、何でもぶら下げることができます。

ロープにカラビナを固定する

安定感が良いので、重いコールマンのランタンでも大丈夫です。

重いコールマンのランタンでも大丈夫

大きめのカラビナを使えば、太いハンドルのランタンでも吊り下げが可能です。

太いハンドルのランタンでも吊り下げが可能

どんなランタンでもぶら下げる事ができます。

このようにペグを流用したり木の枝を加工すれば、簡単にランタンハンガーが作れますので、ご参考までに。

どんなランタンでもぶら下げる事ができる

ヨートを使う

壁や柱にねじ込んで使うフックを使ってもランタンハンガーを作ることができます。

使用するのはハテナの形をしたヨート(洋灯吊)と呼ばれるフックです。

下の写真のように木の枝に2個のフックをねじ込みます。

ヨートを使ってランタンハンガーを作る

そして、ポールに引っ掛けるだけです。

ヨートを使った自作のキャンプアイテムは以下のリンク先でも紹介していますので、どうぞご参考に。

ヨートを使ったランタンハンガー

ソロキャンプでは、雪の日の寒さや夏の太陽の暑さ、強風の怖さやそよ風の快適さ、雨の音や虫や鳥の鳴き声、肌を通して自然を実感することができます。

最近ではブッシュクラフトなど、キャンプ道具を自作して楽しむ方も増えてきました。様々なキャンプシーンで使える色々な情報を個人的な観点で綴って掲載しております。

スポンサーリンク

スポンサーリンク

【ソロキャンプ】

キャンプには色々な楽しみ方があると思います。

大勢の仲間で楽しむ、宴会キャンプ
一人で、山の中や無人島にこもる、自分を見つめなおすキャンプ
キャンプ場で仲間を増やす、友達探しのキャンプ
観光を目的とし、宿泊費を浮かす為だけにする、ゲリラキャンプ

その他、キャンプ(野営)の目的は人それぞれで違いますよね。

ひとり旅でのソロキャンプの利点は誰にも邪魔される事無く、その時の状況でいつでも行き先や行動を変更したりできます。

雨が降ればテントでゴロゴロ、天気が良ければ木陰で昼寝、夜になれば焚き火で乾杯。

一人旅でキャンプを楽しみたい方に参考になればと思い、このホームページを製作いたしました。

自作のランタンハンガー - ランタンハンガーを身近なもので代用する方法
この記事が気に入ったら「シェアをお願いします!

キャンプ生活で起こる様々な問題やトラブル、ちょっとした工夫で快適なアウトドア生活が送れるアイデアなど、このページがお役に立てることができれば幸いです。

なお、一度書いた記事を再度、更新する事もしばしばあります。ページで紹介している、おすすめ商品が売り切れでリンク切れになっていることもございます。
そして、この記事を読む人によっては意見の相違もあるかと思いますが何卒ご了承願います。

【ソロキャンプ】

キャンプには色々な楽しみ方があると思います。

大勢の仲間で楽しむ、宴会キャンプ
一人で、山の中や無人島にこもる、自分を見つめなおすキャンプ
キャンプ場で仲間を増やす、友達探しのキャンプ
観光を目的とし、宿泊費を浮かす為だけにする、ゲリラキャンプ

その他、キャンプ(野営)の目的は人それぞれで違いますよね。

一人旅でキャンプを楽しみたい方に参考になればと思い、このホームページを製作いたしました。