知人から古いソロ用のテントを頂きました。
調べてみると神戸のトモミツ縫工というメーカーで作られたテントという事が判明。
1970年代の初め頃に製造されたらしいので約50年前のテントです。※2024年現在
実際にキャンプで使用してみると、その快適さと耐久性の良さに驚かされました。
この記事では50年前のテントが現代のテントより優れる理由について紹介します。
知人から古いソロ用のテントを頂きました。
調べてみると神戸のトモミツ縫工というメーカーで作られたテントという事が判明。
1970年代の初め頃に製造されたらしいので約50年前のテントです。※2024年現在
実際にキャンプで使用してみると、その快適さと耐久性の良さに驚かされました。
この記事では50年前のテントが現代のテントより優れる理由について紹介します。
今も昔も吊り下げ式テントの仕組みは、ほとんど変わりませんね。
メイド イン ジャパン のトモミツ テント、なかなかイイです。
このテントの商品名は『CHALET ACTION TENT TOMOMITSU』です。
昔のテントなので、インターネットで調べても情報が乏しくて詳細は分かりません。
1970年代の初頭に販売されていたようです。
重量はフライシートと本体を合わせて1.7kgしかありません。
当時のテントとしてはウルトラライトのギアだったことが想像できますね。
そして、テントフレームが600gなので総重量は2.3kgです。
現代のソロ用テントと比較しても収納サイズは変わらないですね。
インナーテントを張ってみました。
計測はしていませんが、サイズは120センチ×200センチの2人用テントといったところでしょうか。
メッシュ生地が無いのでシンプルな構造です。
前後のドアを開ければ解放感もありますね。
構造は2本のフレームを湾曲させてフックに吊り下げるタイプのテントです。
一般的な吊り下げ式テントですが、なんと当時は世界初の吊り下げ式テントだったようですね。
インナーテントを固定するループはコーナー部分ではなく、辺の中心にあります。
そして、テントフレームの端はコーナー部分のリングに通して固定します。
このパーツは今では見かけなくなった革材ですね。
フレームは少々太めのアルミポールですが、意外と軽量です。
インナーテントの頭頂部に通したアルミポールにフライシートを接続します。
この部分にも革材が使用されています。
耐久性が必要な部分には革材が多用されています。
シンプルにロープで縛るだけです。
そして、フライシートをペグで固定するループですが、左右にそれぞれ一か所しかありません。
フライシートはコーナーのポールにゴム紐で引っ掛けているだけです。
ただ、シンプルな構造だけに直接ポールにロープを固定して張り綱を張るという方法も使えます。
強風時には張り綱を増やせば良いだけなので問題はないでしょう。
ただ、フライシートが全面をカバーしていないので「こんなフライシートで雨に耐えることが出来るの?」と疑問に思ってしまいます。
実はドア部分のフライシートはオプションで販売されていたようですね。このテントには付属していませんでしたが…
テント生地にどのくらいの耐水圧があるのか分かりませんが、そもそもテントの縫い目がシームテープで防水されていません。
防水性は期待できないでしょう。
霜や雪が降る冬のキャンプを想定した使い方がベストなのかも知れませんね。
テントに縫い付けられているロゴには『T.H.K TOMOMITSU KOBE JAPAN』と記されています。
メイド・イン・ジャパンの証です。
インナーテントもフライシートも恐らく素材はナイロンだと思われます。
50年経過しても生地がベタついていない事からPU防水加工ではないでしょう。
シームテープを使わず、PU防水加工もしない事で逆に耐久性がアップしているのかも知れませんね。
今度、シリコン塗装で防水加工してみようかな。
シリコンは紫外線に強いので、更に耐久性が上がるかも。
テントの出入口は前後に2か所あります。
一か所は2つの直線ファスナーで開けるドアです。
テントでは、あまり見慣れないスナップボタンが等間隔に付いています。
メッシュドアが無いのでジッパーを開けた状態でドアをスナップボタンで固定することで換気をするのでしょうか?
そして、ドアを固定するパーツがゴム紐ではなく、平ロープになっています。
これは良いアイデアです。
テントはドアを開閉する頻度が高いので、ドアを固定するゴム紐がいつも伸び切ってしまうんですよね。
平ロープなら耐久性は抜群です。
そして、吹き流しタイプの後部ドアも平ロープで固定します。
吹き流しタイプのドアは開けた時の固定が面倒ですが、ファスナーを使っていないので破損しないという利点もあります。
あと、もう一つのメリットがあります。
まずは、吹き流しドアを外側に出します。
そして、袋状になったドアに中から荷物を入れてしまうです。
すると、荷物が減ってテントの中が広々とするというメリットがあります。
テントフロアよりも少し大きいグランドシートを使えば、ドアが泥で汚れることもありません。
押入れの中に荷物を詰めるような感覚ですね。
ベンチレーションも吹き流しタイプになっています。
天井を見上げた時のレトロな雰囲気も良いですね。
ベンチレーションを外に出した状態です。
ドローコードを完全に締めても少し隙間があいていることが分かります。
夏は、ここからも虫が侵入しそうですね。
そして、ドアのファスナー合わせ目にも隙間があります。
ファスナーが太くて丈夫なのは良いのですが、ここも虫が侵入しそうです。
部分的にマジックテープを貼って対策しても良いかも。
あと、テントフロアの片隅に謎のベンチレーションがあります。
一体、これは何に使うのでしょう?
テントのゴミを掃き出すのか?床下換気口なのか?
実はテントを畳んでいる時に「インナーテントの中に入った空気を抜きやすい」という事に気付きました。
密閉性が高いインナーテントは、中に入った空気が抜けにくいんですよね。
でも、この小さなベンチレーションがあるおかげで空気を抜きやすいのです。
インナーテントが小さく収納できました。
雨に弱いテントならタープを使えば解決します。
これで居住性が格段にアップしました。
フルクローズにすれば更に温かいです。
ゴールデンウィークでしたが、標高の高い場所でキャンプをしていたので気温が 6.5℃ まで下がりました。
そして、沢沿いなので湿度は 92% です。
元々密閉性の高いテントなので温かいです。
翌朝は結露でテント内が濡れているだろうと覚悟していましたが、不思議なことに全く濡れていませんでした。
フライシートが開放的なこと、テント生地の防水性が無いおかげ?なのか、通気性は抜群みたいですね。
昔のテントは、シームテープを使わない、PU防水加工をしない、ゴムを多用しない、吹き流しドアや窓を使うことで高い耐久性を実現していたんですね。
冬のキャンプ限定になると思いますが、これからもトモミツ アクション テントを使っていきたいと思います。
現在のダンロップ テントRシリーズの後継モデルとして発売されているVSシリーズの両入口タイプのコンパクトアルパインテントです。
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キャンプ場で仲間を増やす、友達探しのキャンプ
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その他、キャンプ(野営)の目的は人それぞれで違いますよね。
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一人旅でキャンプを楽しみたい方に参考になればと思い、このホームページを製作いたしました。
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なお、一度書いた記事を再度、更新する事もしばしばあります。ページで紹介している、おすすめ商品が売り切れでリンク切れになっていることもございます。
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