ガソリンや灯油が使えるマルチフューエル式ストーブのオプティマス NOVAシリーズ。
本体のシックなブラックカラーとボトルのグリーンカラーも見事にマッチしています。
ストーブの燃料にレギュラーガソリンを使うバイク旅の方、または燃費の良い灯油が良いという方にも対応できるマルチフューエルモデルです。
特にNo.85 NOVA+は収納サイズが非常にコンパクトな点も良い。
ガソリンや灯油が使えるマルチフューエル式ストーブのオプティマス NOVAシリーズ。
本体のシックなブラックカラーとボトルのグリーンカラーも見事にマッチしています。
ストーブの燃料にレギュラーガソリンを使うバイク旅の方、または燃費の良い灯油が良いという方にも対応できるマルチフューエルモデルです。
特にNo.85 NOVA+は収納サイズが非常にコンパクトな点も良い。
冬のキャンプでは氷点下でも安定した火力が出せるガソリンストーブがあると安心です。
現在は廃番になってしまいましたが、オプティマス No.85 NOVA+の特徴や使い心地について紹介したいと思います。
オプティマス社は1899年に誕生したスウェーデンのブランドです。
昔は、オプティマスのストーブと言えば、お弁当型や円筒型などのイメージが強かったのですが、NOVAシリーズのNo.82とNo.85からは燃料タンクとストーブが分離されたスタイリッシュなモデルになっています。
このストーブ「OPTIMUS No.85 NOVA+」は折り畳んだサイズが非常にコンパクトなので、収納場所には困りません。
マルチ燃料タイプのガソリンストーブでは珍しくジェット交換が不要な点もポイントが高い。
様々な燃料が使えますが、通常のキャンプならホワイトガソリン、レギュラーガソリン、灯油の三択になるでしょう。
だだ、赤ガスで使う場合はゴムパッキンがヒビ割れを起こしやすいので定期的なパーツの交換が必要になります。
【スペック】
サイズ
収納時:(約)125mm×80mm
重 量:(約)430g(ポンプセット含む)
使用燃料:ホワイトガソリン、灯油、ディーゼル油、ジェット燃料 他
出 力:(約)2850w
燃焼時間:0.6Lボトル使用時(内容量450ml)最高(約)2.5時間
付属品:ウインドフォイル、ナイロンケース、マルチツール、取り扱い説明書
※ボトルは付属していません
ちなみに初期型のNOVAは燃料ボトルとセット販売されていました。
ゴトクを折り畳んだ状態は、とってもスリムです。
艶消しブラックで塗装された本体も高級感があります。
ゴトクは3本で、ゴトクとストーブの脚は一体化しています。
バーナーカップは真鍮製だと思います。
最初は金色に輝いていますが、次第にくすんだ色に変わってきます。
ポンプカップは付属していますが、燃料ボトルは別売りです。
このパーツを燃料ボトルに装着して使います。
このストーブは2011年から約11年間使用しています。
使い込んでいるのでナイロンケースの生地が薄くなっていますが、破れた個所は無いので問題ありません。
この収納ケースは巾着のように使えるし、L字のジッパーを開くと工具袋のような使い方もできるので、とても便利です。
ケースのジッパーを開くと、内側にポケットが見えます。
一方に2か所のポケット、もう一方には1つの大きなポケットがあります。
いつも常備しているメインテナンスキットは以下のアイテムです。
・ライター
・スペアパーツ(Oリング、バーナープレート、潤滑油)
・マルチツール
・短くカットした歯ブラシ
短くカットした歯ブラシはノズルの出口に付着したタールを落とす為に使います。
スパナとして使える付属のマルチツールは、ノヴァの分解には欠かせません。
そして、このツールには磁石が内蔵されています。
クリーニングニードルにも磁石が内蔵されているので、ストーブ本体の底面からマルチツールを近づけると磁石の反発でニードルが持ち上がります。
このニードルを何度も上下させることで、ノズルの穴や内側に付着した煤を落とすという仕組みになっています。
ただ、頑固な煤汚れには効かないので、本格的な分解清掃が必要になります。
ストーブの収納時にはフューエルホースを曲げるのですが、「曲げ過ぎ」には要注意。
パッケージに梱包されていた時のように、ストーブの脚側に収納するとホースの曲がりがきつくなります。
この状態を何度も繰り返すとホース本体側の金属パイプが折れてしまいます。私は一度、折りました…
なので、ホースの曲がりが緩やかになるようにゴトク側に回します。
フューエルホースの角度を緩やかにして収納すれば、ホースの根元にかかる負担が少ないので大丈夫です。
ひょっとしたら、このモデルが廃番になった理由は これかも知れませんね。
そして、フューエルホースのボトル側の先端にはゴムキャップが付いているのですが、これが意外と貧弱です。
簡単に割れたり、切れたります。
なので、家に余っていてビニールホースを切って差し込みました。
フューエルホースに燃料が残っている場合は漏れ出してしまいますが、先端の保護にはなります。
あと、長期間ストーブを使用しない場合は、燃料ホースを空の状態にしておかないと詰まることがあります。
燃料ホースが詰まってしまうと、なかなか元に戻りません。
オプティマス ノヴァ No.85の組み立ては簡単です。
ゴトクとストーブの脚が一体となった3つのパーツ(ポットサポート)を開くだけ。
3本脚なので、地面が凸凹でも安定しやすい。
そして、小型のストーブなので軽いです。
フューエルホースは収納時に付いた曲がり癖を直して真っすぐにします。
このホースは燃料調整バルブとしても機能するので、ホースが曲がっていると火力を調整する時にバーナー本体も一緒に動いてしまうので危険です。
別売りの燃料ボトルは、メーカーから4タイプが発売されています。
容量の少ない順に、S(300ml)、M(530ml)、L(890ml)、XL(1300ml)。
通常ならMサイズ(530ml)を使っている方が多いと思います。
中でも一番小さなサイズのフューエルボトルは、このSサイズ。
容量は300mlで、サイズがφ65mm×170mmなので4タイプの中で直径、長さ共に最小です。
調理の時だけに使うなら2~3泊の旅でも十分な容量でしょう。
燃料ボトルのMサイズとSサイズを比較してみます。
Sサイズの方が、かなりコンパクトなことが分かります。
燃料ボトルのキャップを外してポンプカップを装着します。
この時、フューエルフィードバルブが閉まっていることを確認します。
このバルブが開いているとポンピングした時に燃料が勝手に出てしまいますからね。
そして、ボトルの口からも燃料れがないかを確認。
燃料ホースの接続はクイックコネクトというロック式になっています。
ホースの先端を差し込み、押したまま右に回転するとロックがかかります。
あとはポンピング。
ボトルが横向きのままでもポンピングすることはできますが、ボトルを立てて行う方が楽です。
ポンピングの回数は燃料の量によっても違いますが、満タン(3/4の量)なら20~25回くらいを目安にすると良いでしょう。
キャンプ用ストーブのプレヒートとは液体の燃料を加熱して気化させる工程のことをさします。
バーナーカップの下にある白いウイックに浸み込ませたガソリンが燃えると、上にある金属製の燃料チューブが加熱されます。
すると、加熱された液体燃料は燃焼ガスの気体となってノズルから噴出します。
そのガスに引火すれば安定した炎になります。
通常は使用している燃料を使ってプレヒートするのですが、灯油の場合は赤い炎と一緒に黒い煤も空気中に舞い上がります。
風通しの良い屋外なら問題ありませんが、タープ内で使う場合は煤で汚れる事があります。
そんな時は、燃料用アルコールを使うと汚れません。
アルコールの利点は燃焼中に煤が出ないので、灯油のように黒い粉が空から降ってくることがありません。
アルコールが浸みこんだウイックに着火します。
下の写真はアルコールが燃えている状態ですが、太陽の下では全く炎が見えません。
あと、事前に燃料をノズルから少量だけ出しておきます。
液体燃料が加熱されて燃焼ガスに変わるとシューと音を立て始めます。
この時、バーナー側のコントロールバルブは右に回して噴出量を最小にしておきます。
そして、プレヒートが終わったら燃料ボトル側にあるフューエルフィードバルブを少しづつ左に回して燃料を出します。
炎が安定したら、コントロールバルブを左に回してお好みの火力にします。
コントロールバルブは左に2回転した位置が最大火力なので、それ以上回しても火力は変わりません。
豪快な燃焼音ですが、誰もいないソロキャンプでは心強く感じます。
でも、やはり太陽の下ではバーナーの炎が写真に写りませんね。
暗いところでプレヒートの様子を撮影してみました。
燃料が灯油でも完全燃焼している状態なら綺麗な青い炎になります。
ただ、定期的にノズルをメインテナンスしないと赤い炎が混じり始めます。
ちなみに灯油でプレヒートすると盛大な炎が上がります。
オプティマス ノヴァは小さなストーブの割にはゴトクが広いので大きなヤカンやフライパンをのせることができます。
一般的なストーブは火力調整ツマミがストーブ本体に付いているので、お湯が沸騰した時に慌てて火を消そうとするとヤケドをする恐れがあります。
しかし、ノヴァは火力調整ツマミがボトル側にあるので、危険な鍋の下に手を入れなくても良いのです。
付属のウインドフォイル(風防)を使えば、強風でも問題なく調理ができます。
燃焼音が大きいので、振動も多少あります。
ストーブの振動で本体の底を固定しているナットが緩んでしまう事がよくあります。
それほど、気を付ける必要は無いと思いますが、バーナーカップがカタカタ揺れ始めたらマルチツールで固定した方が良いでしょう。
バーナーの炎を消す時は、フューエルフィードバルブを右に回して閉めます。しばらくすると炎が消えます。
この状態なら、次に使う時にポンピングをする必要はありません。
もし、撤収作業で消火するなら、ボトルを持ち上げて縦方向に回転させます。
ポンプカップのキャップ部分に「ON」と「OFF」の表示があるので分かりやすい。
火が消えるしくみは、ボトルを裏返すことで燃料取り出し口が上になり、燃料ではなく空気がチューブの中に送り込まれるからです。
同時にボトルの内圧も抜けるので、ボトルからポンプカップを外しやすくなります。
この消火方法ならフューエルホースに燃料が残らないので、チューブの燃料詰まりや収納時の燃料漏れを防ぐことができます。
付属のナイロンケースにストーブの本体とボトルを収納します。
Sサイズの燃料ボトルならポンプカップを装着した状態でも収納することができます。
撮影の為に外していますが、ボトルや本体の擦れ傷防止の為にボトルカバーを付けると安心です。
燃料ボトルと一緒に収納しても、こんなにコンパクトになります。
ただ、収納時にフューエルホースに無理な力が加わると折れる可能性があるので、通常は燃料ボトルを別に保存した方が良いと思います。
冬のキャンプではLサイズ(890ml)の燃料ボトルを使用して5~6時間ほど連続使用することもありますが特に不具合が生じたことはありません。
小さなストーブの割にはタフなところも気に入っています。
まあ、燃料に灯油を使っているのでノズル詰まりは日常茶飯事ですが。
メインテナンス好きの方には、おススメのガソリンストーブです。
現在は、NOVA82が改良されたモデルがリリースされています。
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そして、この記事を読む人によっては意見の相違もあるかと思いますが何卒ご了承願います。
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