洗剤なしで食器洗いをする方法 - 水を節約した食器洗い

設備の整ったキャンプ場には炊事棟があるので食器の洗い物は普通に出来ます。

しかし、場所によっては炊事場が無くて「水が使えない」というような野営地もあります。

谷沿いの場所であれば、川の水を利用することもできますが、山沿いでは川が近くにないこともあるでしょう。

そういった場所でキャンプをする場合は水を節約して使わなければなりません。

水道がないので、もちろん排水設備もありません。

なので、洗い物をする時は洗剤を使うのがNGだったりします。

このページでは、洗剤を使わず「少量の水で洗い物をする方法」や「油を使った料理でも洗い物が出ない方法」を紹介したいと思います。

シェラカップ一杯の水

食器の洗い物をするには、シェラカップ1杯の水があれば十分です。

もし、お米の研ぎ汁があれば、それを利用しても構いません。

この水を使って、3つのシェラカップと1つのフライパンを洗います。

自己流ですが、私がいつも使っている方法です。

シェラカップ一杯の水

シェラカップはそれぞれ、「白飯の汚れ」「味噌汁の汚れ」「肉入り野菜炒めの汚れ」です。

「白飯の汚れ」には「目玉焼きの汚れ」も混じっています。

シェラカップの食器汚れ

フライパンはサラダ油で鶏もも肉を炒めているので、油汚れが中心です。

ちなみにフライパンのサイズは直径φ18センチです。

フライパンはサラダ油で鶏もも肉を炒めた

人差し指一本で洗う

シェラカップ1杯の水で洗い物をするときは、汚れの軽いものから洗っていきます。

例えば「箸汚れ → 味噌汁汚れ → 白飯汚れ → 油汚れ → 鍋油汚れ」。

または「箸汚れ → 白飯汚れ → コーンスープ汚れ → 油汚れ → 鍋油汚れ」というような順番に。

今回は、最初に白飯汚れのシェラカップに水を入れて洗っていきます。

白飯汚れのシェラカップ

食器を洗う時は、人差し指一本だけで洗います。

指先は敏感なので、指一本だけでも汚れている場所が分かります。

また、こびり付いた汚れは爪で擦るとすぐに取れます。

汚れるのは指一本だけなので、苦にならないと思います。

食器を洗う時は人差し指一本だけで洗う

ある程度の汚れが取れたら水を次に洗うカップに移します。

ペ水を次に洗うカップに移す

食器には汚れた水分だけが付着している状態になりました。

食器には汚れた水分だけが付着

トイレットペーパーで拭きとる

次にトイレットペーパーを使って、食器に付着した水分を拭きとります。

他にもクッキングペーパーを使うという方法もありますが、ソロキャンプなら食器の数が少ないのでトイレットペーパーでも十分だと思います。

トイレットペーパー

トイレットペーパーを使って綺麗に拭き取りました。

力いっぱい、こすって拭いているので水分はありません。

これだけで、十分にピカピカです。

トイレットペーパーで綺麗に拭き取る

同じように3つのシェラカップを1つのトイレットペーパーで拭き上げました。

トイレットペーパーを多く使うとゴミが増えるので、紙も最小限に使います。

3つのシェラカップが綺麗になった

最後に食器を洗った水は鍋に入れています。

食器を洗った水は鍋に入れる

再度ペーパーで拭き上げる

3つの食器をもう一度、乾いたトイレットペーパーで拭き上げます。

ここで、摩擦熱をかけてピカピカに磨きます。

摩擦をかけてピカピカに磨く

これで、食器洗いは完了です。

食器洗いは完了

使ったトイレットペーパーはこれだけです。

もし、これだけでは雑菌の繁殖が気になるという方は、水をもう一杯使って同じ工程を繰り返すか食器に熱湯をかけて熱消毒をしても良いでしょう。

熱湯をカップにかけて熱消毒

鍋の油汚れは煮沸する

次にフライパンの油汚れを落とします。

フライパンにはシェラカップを洗った時に使った汚れ水が入っています。

フライパンの油汚れ

ストーブを使って、この水を沸騰させます。

しばらくすると油汚れが分離して、水に浮いてきます。

この時に鍋の焦げ付きがあれば、箸でかき回して落とします。

水を沸騰させる

ある程度、汚れが落ちたら火を止めてお湯を捨てます。

鍋の油汚れが分離

そして、フライパンが熱を持っている間に、先ほど食器を拭いたトイレットペーパーで油汚れを拭き取ります。

フライパンが熱い内は油が溶けているので紙で拭き取りやすくなっています。

これで、フライパンも綺麗になりました。

フライパンも綺麗

ハンドタオルで仕上げる

最後は食器の拭き取り用に用意したハンドタオルで、食器をもう一度だけ空拭きをします。

これで、頑固な油汚れでも綺麗になると思います。

なお、このハンドタオルは水道が使える場所で石鹸洗いをしているので、いつも清潔な状態を保っています。

食器の拭き取り用ハンドタオル

これで、食器と鍋の洗い物は終わりました。

あと、拭き取った二つのトイレットペーパーは後ほど焼却処分をするので、広げて乾かしておきます。

食器と鍋の洗い物は終了

クッキングペーパーを使う

次は、水を全く使わない食器洗いの方法です。

使用するのは百均の「クッキングペーパー」です。

25センチ幅なので携帯するのには便利なサイズだと思います。

耐熱温度は250℃で、水蒸気は透過するのに水や油は通さないという優れたクッキングペーパーです。

百均のクッキングペーパー

正方形に切り取りました。

このクッキングペーパーのロール長は6メートルもあるので、このくらいの長さを使う場合は24回分も使える事になります。

クッキングペーパー

先ほど使用した直径φ18センチのフライパンです。

直径φ18センチのフライパン

そして、正方形にカットしたクッキングシートをフライパンに敷きます。

この時、フライパンからシートがハミ出さないようにします。

もし、引火したら燃えてしまいますので。

フライパンにクッキングシートを敷く

まずは目玉焼きを作ります。

クッキングシートに卵を落とす

フタをしてしばらくすると…

フタをしてしばらくすると…

目玉焼きの完成。

油を敷かない状態でも目玉焼きを皿に移すことはできますが、先に油を入れて焼いた方がスムーズにできると思います。

目玉焼きの完成

次は、半解凍の鶏のモモ肉を焼きます。

半解凍の鶏のモモ肉をクッキングシートで焼く

鶏肉も美味しそうに焼けました。

美味しそうに焼けた鶏のモモ肉

鶏のモモ肉から出た美味しい油で野菜炒めを作ります。

鶏肉の油で野菜炒め

味付けをして完成です。

味付けをして完成

汚れたクッキングシートをフライパンから取り出してみます。

大量の油がクッキングシートに溜まる

大量の油がクッキングシートに溜まっています。

クッキングシートをフライパンから取り出す

しかし、フライパンは全く汚れていません。

なので、洗い物をする必要はありませんね。

フライパンは全く汚れていない

食器にラップを敷く

食器として使う3つのシェラカップには、あらかじめにラップを敷いています。

ラップを敷いたシェラカップ

このようにラップを敷いているので、お皿は汚れません。

ラップを敷いているので皿は汚れない

「汁物の料理」も油を使った「炒め物料理」もラップを敷いておけば、お皿が汚れる事はありません。

汁物の料理も汚れない

そして食事が終わったら、シェラカップからラップを取り外すだけです。

シェラカップも全く汚れていないので、洗い物をする必要はありませんね。

シェラカップも洗い物をする必要ない

紙ゴミを燃やす

そして後は、紙ごみを燃やします。

食器洗いの時に皿を拭いたトイレットペーパーと油で汚れたクッキングシートです。

ティッシュとクッキングシート

フライパンの熱では無傷のクッキングシートも火を付けたら簡単に燃えます。

そして、油を含んでいるので良く燃えます。

油を含んでいるので良く燃える

灰になって跡形も無くなりました。

このように水が使えない、もしくは洗剤の使用が禁止されているキャンプ場でも洗い物は出来ますので、ご参考までに。

灰になって跡形も無い

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ソロキャンプでは、雪の日の寒さや夏の太陽の暑さ、強風の怖さやそよ風の快適さ、雨の音や虫や鳥の鳴き声、肌を通して自然を実感することができます。

最近ではブッシュクラフトなど、キャンプ道具を自作して楽しむ方も増えてきました。様々なキャンプシーンで使える色々な情報を個人的な観点で綴って掲載しております。

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【ソロキャンプ】

キャンプには色々な楽しみ方があると思います。

大勢の仲間で楽しむ、宴会キャンプ
一人で、山の中や無人島にこもる、自分を見つめなおすキャンプ
キャンプ場で仲間を増やす、友達探しのキャンプ
観光を目的とし、宿泊費を浮かす為だけにする、ゲリラキャンプ

その他、キャンプ(野営)の目的は人それぞれで違いますよね。

ひとり旅でのソロキャンプの利点は誰にも邪魔される事無く、その時の状況でいつでも行き先や行動を変更したりできます。

雨が降ればテントでゴロゴロ、天気が良ければ木陰で昼寝、夜になれば焚き火で乾杯。

一人旅でキャンプを楽しみたい方に参考になればと思い、このホームページを製作いたしました。

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