スウェーデントーチはスウェディッシュトーチとも呼ばれており、北欧では古くから地面に立てた丸太を燃やして「かがり火」や「暖をとる」「調理をする」といった焚き火技術として使われていたそうです。
スウェーデントーチは太い丸太にチェーンソーで切込みを入れた構造になっており、その切れ込みから空気が流れ込んで上昇気流を起こし、燃焼を持続させるというものです。
そこで、廃材を使って同じ構造の「なんちゃってスウェーデントーチ」を作ってみました。
スウェーデントーチはスウェディッシュトーチとも呼ばれており、北欧では古くから地面に立てた丸太を燃やして「かがり火」や「暖をとる」「調理をする」といった焚き火技術として使われていたそうです。
スウェーデントーチは太い丸太にチェーンソーで切込みを入れた構造になっており、その切れ込みから空気が流れ込んで上昇気流を起こし、燃焼を持続させるというものです。
そこで、廃材を使って同じ構造の「なんちゃってスウェーデントーチ」を作ってみました。
日曜大工で余った廃材を使っているので材料費は実質タダ(無料)で作ることができます。
このページでは、ツーバイフォーの廃材で作ったスウェーデントーチの作り方と性能について紹介したいと思います。
家の倉庫に転がっていた、ツーバイフォーの廃材を集めてみました。
ネジ跡や割れている個所のある廃材ですが、どうせ燃やすので関係ありません。
どの木も乾燥しているので、良く燃えそうです。
そして、厚さが12mmのコンパネの切れ端も用意しました。
ツーバイフォーの横幅(89mm)に合わせて、5センチの幅で切っています。
この部材が板同士の間に隙間を作る役目をします。
そして、長さが89mmのコースレッド。
一度使用して錆びたビスですが、まだまだ十分使えます。
このビスも捨てるつもりでゴミ箱に入れていたものです。
まず、スウェーデントーチの長さを、どのくらいにするかを決めなくてはなりません。
あまり長すぎると燃焼中に倒れて危険だし、消火にも時間がかかるでしょう。
なので、20~25センチくらいが最適ではないでしょうか。
それなら、2×4の6フィート(1820mm)を八等分にすれば丁度良いサイズになりそうです。
1820mmの長さのツーバイフォーなら、ホームセンターで買っても価格は300円前後くらいです。
6フィートのツーバイフォーを八等分にるすと227.5mm。
でも実際はノコ刃の厚みが消失するので220mmくらいになります。
なので、今回は廃材の長さを220mmに切り揃えて製作してみます。
まず、コンパネの部材を下の写真のようにツーバイフォーの間に挟んでビス止めをします。
廃材にビスを打つ時は割れやすいので、あらかじめドリルで下穴をあけておきます。
4本のビスを使って手裏剣のような形にします。
下からみると、このような形になります。
上から見ると、ツーバイフォー同士の間にコンパネの幅(12ミリ)で隙間が空いているのが分かります。
丁度良い隙間です。
次は、先ほどビス止めした場所の横にビスを打って、別のツーバイフォーを固定します。
ビスは本体側の89mmの面に打っています。
そして、コンパネを挟んで別のツーバイフォーは38mmの面に打ち込まれている形です。
古い廃材を使っているので反りや変形しているものが多い。
なので、木の間に少し隙間が空いてきました。
そして、最後は2本ビス止めをして完成。
この時点で9本のビスを使っています。
廃材同士に隙間が空いてしまった個所には追加でビスを打ちこみました。
合計で12本のビスを使って完成です。
廃材同士の隙間も丁度良い感じに仕上がっています。
これで、廃材スウェーデントーチの完成です。
スウェーデントーチを載せる台は、あまり高くすると崩れた時に危険なのでレンガを使用します。
今回は地面がアスファルトなので問題ありません。
そして以前、百均で購入したステンレス製の円形トレーをレンガの上にのせます。
もうこの商品は百円ショップで売っていないので入手困難です。
円形トレーの上に廃材スウェーデントーチをセッティングします。
大きさも丁度良く、フィットしています。
これなら、スウェーデントーチが燃え崩れても大丈夫でしょう。
着火する際には百均の着火剤(ジェルタイプ)を使います。
トーチの中央に着火剤をセットします。
その上に、燃えやすいようにナタで細かく切った廃材を載せます。
これで、着火準備は完了です。
そして、着火剤に火を付けます。
細かくカットした廃材に引火しました。
しばらくすると、着火剤がトーチの中央の下まで流れ落ちて激しく燃え始めました。
あっという間に、炎が安定しました。
ただ、パチパチと火の粉が激しくはじけるので注意が必要です。
燃焼が進むと、熱でツーバイ材が変形して炎が弱まる事があります。
その際には、焚き付け時に使った小さな木片を隙間に挟むことで空気の流れが阻害さず、メラメラと燃え続けます。
スウェーデントーチを使って調理をすることも可能です。
そこで、手ごろな石を4つ拾ってきてトーチの上部に置いてみました。
この石がゴトクの代わりになります。
そして、ヤカンをのせてみると。
炎の勢いが失速しています。
不完全燃焼して、モクモクと煙が出てきました。
炎の上昇気流が遮られて、明らかに勢いが弱くなっています。
なので、炎と調理器具との間にもう少し高さがある方が良いようですね。
そこで、捨てるつもりだった草刈り機の刃を使ってゴトクを作ってみます。
この刃は先端に付いているチップが、ほとんど摩耗して無くなっているので危険はありません。
その刃にボルトとナットを使って3本の脚を作ってみました。
3か所に等間隔で取り付けています。
使用したのボルトは長さ40ミリのM6サイズです。
そして、製作したゴトクをトーチの上部にのせます。
スウェーデントーチが4ブロックに分かれているので、4本のボルトで脚を作った方が安定しそうです。
ゴトクに高さがあるので、これで炎の勢いが戻りました。
この状態ならヤカンを載せてお湯を沸かしても煙が出ません。
炎も安定しています。
もちろん、フライパン調理も可能です。
火力が強いですが、ロースターを使えばパンだって焼けます。
ただ、火加減の調整は難しいです。
燃焼開始から一時間が経過すると、柱同士の隙間が広がって更に良く燃えるようになります。
このころになると、ほとんど火の粉がパチパチしなくなります。
炎が明るいので、まさしくトーチとしても機能しています。
ツーバイフォーは針葉樹なので焚き火の時は火持ちが良くないのですが、スウェーデントーチにすると長時間燃えます。
今回ツーバイフォーで作ったスウェーデントーチは、燃焼から一時間前後が一番良く燃えていました。
一時間半が経過するころには、4本ある柱の間隔が広くなってくるので火力が弱まってきます。
そこで、木の枝を拾ってきてトーチの中で燃やしてみました。
すると、また火力が復活します。
トーチの中で燃やす枝は広葉樹にすると火持ちが良いでしょう。
熾火になれば、焼きマシュマロをして食べても楽しいです。
そして、2時間が経過するころには柱が焼け崩れてきました。
ここまでくると、もう普通の焚き火と変わらなくなります。
2時間15分経過すると、すべての柱が焼け崩れました。
後は、ウチワで扇いで燃やし尽くすだけです。
そして、3時間45分後。
ほぼ、完全燃焼しました。
ビスも変形しておらず、そのままの状態で出てきたので、又次回も使えます。
翌朝、灰が風に乗って飛んでいったので、トレーの上には少量の燃えカスだけが残りました。
最後に燃え残ったビスは再利用が可能です。
このように廃材を使ってスウェーデントーチを作れば、良く燃えるし完全燃焼するのでゴミも出ません。
ホームセンターで買った一本のツーバイフォーでも安価に製作できる自作スウェーデントーチの紹介でした。
こちらは、アマゾンから販売されているスウェーデントーチ。
【関連記事】
ソロキャンプでは、雪の日の寒さや夏の太陽の暑さ、強風の怖さやそよ風の快適さ、雨の音や虫や鳥の鳴き声、肌を通して自然を実感することができます。
最近ではブッシュクラフトなど、キャンプ道具を自作して楽しむ方も増えてきました。様々なキャンプシーンで使える色々な情報を個人的な観点で綴って掲載しております。
スポンサーリンク
【ソロキャンプ】
キャンプには色々な楽しみ方があると思います。
大勢の仲間で楽しむ、宴会キャンプ
一人で、山の中や無人島にこもる、自分を見つめなおすキャンプ
キャンプ場で仲間を増やす、友達探しのキャンプ
観光を目的とし、宿泊費を浮かす為だけにする、ゲリラキャンプ
その他、キャンプ(野営)の目的は人それぞれで違いますよね。
ひとり旅でのソロキャンプの利点は誰にも邪魔される事無く、その時の状況でいつでも行き先や行動を変更したりできます。
雨が降ればテントでゴロゴロ、天気が良ければ木陰で昼寝、夜になれば焚き火で乾杯。
一人旅でキャンプを楽しみたい方に参考になればと思い、このホームページを製作いたしました。
キャンプ生活で起こる様々な問題やトラブル、ちょっとした工夫で快適なアウトドア生活が送れるアイデアなど、このページがお役に立てることができれば幸いです。
なお、一度書いた記事を再度、更新する事もしばしばあります。ページで紹介している、おすすめ商品が売り切れでリンク切れになっていることもございます。
そして、この記事を読む人によっては意見の相違もあるかと思いますが何卒ご了承願います。
【関連記事】
【ソロキャンプ】
キャンプには色々な楽しみ方があると思います。
大勢の仲間で楽しむ、宴会キャンプ
一人で、山の中や無人島にこもる、自分を見つめなおすキャンプ
キャンプ場で仲間を増やす、友達探しのキャンプ
観光を目的とし、宿泊費を浮かす為だけにする、ゲリラキャンプ
その他、キャンプ(野営)の目的は人それぞれで違いますよね。
一人旅でキャンプを楽しみたい方に参考になればと思い、このホームページを製作いたしました。