寝袋の中に入れると暖かい湯たんぽ - シュラフの中に入れる冬キャンプの暖房装備

冬の暖房アイテムとして昔から使われている「湯たんぽ」をキャンプでも活用することで寒い野外でも暖かく過ごすことができます。

「湯たんぽ」には陶器製、樹脂製、金属製、ゴム製などがあり、最近は充電式なども登場しています。

中でもキャンプで使うなら耐久性の優れた金属製もしくは収納性に優れたゴム製などが良いのではないでしょうか?

金属製なら湯たんぽ本体をキャンプ用ストーブにのせて温めることも可能です。

ゴム製やスチール製の「湯たんぽ」ならば、比較的リーズナブルな価格なので手に入れやすいでしょう。

このページでは主にスチール製の湯たんぽを冬のキャンプで使用した様子を紹介しています。

スチール製の湯たんぽ

このスチール製の湯湯婆(ゆたんぽ)は日本で生産されたものです。

お湯の量が多いほど保温時間は長くなるので、3.4リットルのお湯を入れる事が出来る3.4型がおススメです。

2022年1月現在で7年以上使っており、水を湯たんぽの中に一年中入れっぱなしにしていても、ほとんど錆びていないというクオリティーの高さです。

直火で使用しているので多少の経年劣化で変色はしましたが、まだまだ現役で使っています。

この金属製の湯たんぽ の良い点を以下に挙げてみました。

    金属製湯たんぽの利点
  • 本体を直火で暖められる
  • 熱伝導率が高い
  • 蓄熱時間が長い
  • 翌朝にお湯が使える

本体を直火で暖められる

本体を直火で暖める事ができるのでヤカンが必要ありません。

熱伝導率が高い

金属製なので熱伝導率が高く、暖かさが伝わりやすい。

蓄熱時間が長い

お湯の量が多いほど、温度の持続時間が長くなります。

翌朝にお湯が使える

朝までお湯が暖かいので、翌朝の冬の洗い物が楽になります。

対して、欠点として以下の点が挙げられます。

    金属製湯たんぽの欠点
  • 金属製なので重い
  • 折り畳みできない
  • 直に触ると火傷する
  • 結露が多い
  • お湯の量が少ないと凹む

金属製なので重い

金属製なので本体だけでも重いです。

更に中に入っている水と合わせると、もっと重くなります。

折り畳みできない

折り畳む事が出来ないので、かさばります。

直に触ると火傷する

金属製なので熱伝導率が高く、熱湯を入れた場合は本体を直に触ると火傷する危険があります。

断熱性のある生地の厚いカバーが必要です。

結露が多い

とても暖かいので、地面との温度差で結露しやすいです。

お湯の量が少ないと凹む

湯たんぽ を満水の状態にしておかないと、湯たんぽ の温度が下がって中の空気が収縮する時に本体が凹んでしまいます。

土井金属化成のスチール製の湯たんぽ

注意書きには「加熱する時は必ず口栓を外してください」と記されていますので、直火の際はフタを外しておきましょう。

蓋には圧力弁

そして、この湯たんぽ にはフタに圧力弁の機能が備わっています。

フタの圧力弁を裏から見てみます。

中央にあるバネを押すと表面の丸い突起が持ち上がります。

この丸い突起が圧力を逃がす仕組みになっているようです。

蓋には圧力弁を裏から見る

専用の極厚収納袋が付属しているのでお湯を入れたらすぐに使うことができます。

生地の上から湯たんぽ を触っても極厚なので熱くありません。

専用の極厚収納袋が付属する湯たんぽ

こういった季節もの商品はホームセンターの方が安いかもしれませんね。

お湯を入れて使う

湯たんぽ に入れるお湯はヤカンで沸かすのが一般的ですが、容量が3.4リットルもあると大変です。

ソロキャンプで3.4リットルも沸かせるヤカンを持って行くのは現実的ではありませんからね。

では、お湯を規定容量よりも少なく入れて金属製の湯たんぽ を使った場合はどうなるかというと。

ベッコリと凹んで破損します…

何故なら、お湯が冷めることにより空気の体積が減少してブリキ製の湯たんぽ は圧力に耐え切れずに凹んでしまうのです。

ブリキ製の湯たんぽ には内部に凹み防止の補強板が入っているのですが、私は見事にへこませてしまいました。

なので、使用する際は湯たんぽ を満タンにする必要があります。

湯たんぽ にお湯を入れて使う

そのまま火にかける

金属製の湯たんぽ は、そのまま火にかけることができるのでヤカンは必要ありません。

湯たんぽ本体と中に入っている水を一緒に加熱します。

熱伝導率の良い金属製の容器なので、お湯になるのが早いです。

湯たんぽ をそのまま火にかける

ただ、大きな湯たんぽ を加熱する際には下方向にも輻射熱が出るので、燃料タンクが過熱されないようにバーナーがホースで離れている分離型ストーブを使う方が良いでしょう。

バーナーの下方向にも輻射熱が出るので危険

あと、直火で加熱する際に「注ぎ口からお湯が溢れる問題」が発生しますが、ある方法を使えば解決します。

この方法なら溢れたお湯でストーブを濡らすことが無くなります。

オーバーフロー漏斗に湯たんぽ の水が溢れ出る

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薪ストーブにのせる

薪ストーブを使っている場合は、煙突にのせているだけで湯たんぽ を温める事が可能です。

燃料代も必要ないので一石二鳥ですね。

薪ストーブで湯たんぽ を温める

ヒーターアタッチメントにのせる

ヒーターアタッチメントを使っている場合は、輻射熱を利用します。

「タープ内の保温」と「湯たんぽの保温」ができて一石二鳥です。

熱湯にすることは難しいと思いますが、それなりに保温はできると思います。

ヒーターアタッチメントで湯たんぽ を温める

濡れた手袋や靴下を乾かす

金属製湯たんぽ の便利な使用方法として雪で濡れてしまった手袋や靴下を乾かすという方法もあります。

熱伝導率の高いスチールなので加熱している湯たんぽ の上にグローブを置いているだけで乾きます。

これは意外と便利です。

濡れた手袋や靴下を乾かす

シュラフの中に入れる

暖まった湯たんぽ はカバーに収納してからシュラフの足元に入れておきます。

保温性の高いシュラフを使用している場合は、朝まで暖かさが持続します。

氷点下の気温でも私が使用している3.4型の湯たんぽ は朝になっても本体がまだ熱かったです。

私はメリットとデメリットを差し引いても金属製の湯たんぽ が使いやすいと感じています。

コールマンの寝袋

ゴム製の湯たんぽ

こちらは天然ゴム製の湯たんぽ です。

容量は2リットルです。

ゴム製なので柔らかく、肌触りが気持ち良い。

このゴム製の湯たんぽの利点は以下の事が挙げられます。

    ゴム製湯たんぽ の利点
  • 肌触りが良い
  • 折り畳みが可能
  • 本体を触っても熱くない

肌触りが良い

ゴム製は柔らかくて体にフィットするので肌触りが、とても良いです。

折り畳みが可能

本体がゴムなので折り畳むことができます。

本体を触っても熱くない

ゴムに断熱性があるので、本体を直に触っても、それほど熱くありません。

金属製のように、触れてすぐに火傷をすることはありません。

対して、デメリットとしては以下の点。

    ゴム製湯たんぽ の欠点
  • お湯がゴム臭い
  • お湯を沸かす道具が必要
  • 火傷する危険がある

お湯がゴム臭い

湯たんぽ のお湯が一晩経過するとゴム臭くなるので、中の水を再利用できない。

お湯を沸かす道具が必要

湯たんぽ の中に入れる お湯を沸かす為にヤカン等の調理器具が必要になります。

火傷する危険がある

お湯を入れる時に、湯たんぽ を手に持って注ぎ口から熱湯を入れなければなりません。

その際に、こぼれたお湯が手にかかると火傷をする危険があります。

ゴム製の湯たんぽ

携帯性を重視するならゴム製湯たんぽ も良いでしょう。

カバーに入れたゴム製の湯たんぽ

ゴム製の湯たんぽ は価格が安い。

【関連商品・プロモーション】

充電式の湯たんぽ

最近は充電式なる湯たんぽ も登場しています。

湯たんぽ に内蔵されている液体を電気で暖めて蓄熱する仕組みになっているようです。

まだ、使ったことがないので何とも言えませんが、そのうち使ってみたいと思います。

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ソロキャンプでは、雪の日の寒さや夏の太陽の暑さ、強風の怖さやそよ風の快適さ、雨の音や虫や鳥の鳴き声、肌を通して自然を実感することができます。

最近ではブッシュクラフトなど、キャンプ道具を自作して楽しむ方も増えてきました。様々なキャンプシーンで使える色々な情報を個人的な観点で綴って掲載しております。

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【ソロキャンプ】

キャンプには色々な楽しみ方があると思います。

大勢の仲間で楽しむ、宴会キャンプ
一人で、山の中や無人島にこもる、自分を見つめなおすキャンプ
キャンプ場で仲間を増やす、友達探しのキャンプ
観光を目的とし、宿泊費を浮かす為だけにする、ゲリラキャンプ

その他、キャンプ(野営)の目的は人それぞれで違いますよね。

ひとり旅でのソロキャンプの利点は誰にも邪魔される事無く、その時の状況でいつでも行き先や行動を変更したりできます。

雨が降ればテントでゴロゴロ、天気が良ければ木陰で昼寝、夜になれば焚き火で乾杯。

一人旅でキャンプを楽しみたい方に参考になればと思い、このホームページを製作いたしました。

寝袋の中に入れると暖かい湯たんぽ - シュラフの中に入れる冬キャンプの暖房装備
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