雪中キャンプをミニマムな暖房装備で楽しむコツ - 冬のソロキャンプ

雪が降っている寒い日に、あえてキャンプをする魅力は何でしょうか?

それは、現実離れした「静けさ」と「白一色の景色」だと思います。

テントに積もった雪を見ると、大人になっても子供の頃のワクワク感が蘇ってきます。

ただ、雪中キャンプをするには雪道走行と防寒装備のハードルが付き物です。

このページでは、ミニマムな装備で雪中キャンプを楽しむ為のコツを紹介します。

シーズン中は込み合うキャンプ場も雪の日ならば利用者が少なく、貸し切り状態になる確率が高いです。

雪中キャンプは通常とは違った装備が必要になる点もハードルが高く、利用者が少ない要因の一つですね。

雪中キャンプの魅力

雪中キャンプの魅力

寒い冬の日、しかも雪の降っている中でキャンプをする魅力とは一体何でしょう。

雪中キャンプの魅力について以下に挙げてみました。

    雪中キャンプの魅力
  • 非日常の世界が楽しめる
  • 驚くほど静か
  • 空気が澄んでいる
  • 虫や動物がいない

非日常の世界が楽しめる

テントの外へ一歩出れば白銀の世界!

雪の上で眠るという非日常的な体験ができるのも雪中キャンプの魅力です。

驚くほど静か

テントの中にいると、風の音、木々のざわめき、虫の声、動物の足音など、様々な自然の音が聞こえてきますが、雪の降る日は無音になります。

時々、雪の落ちる音が聞こえてくるくらいで驚くほど静かです。

空気が澄んでいる

冬の日は空気が澄んでいるので、星空がとても綺麗に見えます。

虫や動物がいない

冬のキャンプでは蚊・アブ・ダニなどの害虫がいないので虫嫌いの女性の方でもキャンプを楽しむことができます。

また、ヘビやクマも冬眠しているので危険も少ないでしょう。

対してデメリットは以下の通り。

    雪中キャンプのデメリット
  • 装備が増える
  • 撤収時に泥で汚れる
  • 雪の中で道具を無くす
  • 暴風雪の日が多い

装備が増える

雪の日は、本当に寒いので防寒着や暖房器具などの装備が増えてしまいます。

雪道走行をする為のチェーンや冬用タイヤなども必要になります。

撤収時に泥で汚れる

タープの中を暖かくし過ぎると雪が融けてシャーベット状になり、地面がドロドロになります。

撤収時に泥でテントやタープが汚れることがあります。

雪の中で道具を無くす

雪の中にペグや鍵を落としてしまうと残念ながら雪解けまで見つかりません。

暴風雪の日が多い

雪の降る日は強風が吹くことが多いです。

テントやタープは、しっかり設営しないと強風で吹き飛ばされてしまいます。

雪上で寝る

雪中キャンプの必需品

雪の中でのキャンプを焚き火で耐え凌ぐだけなら、それほど装備は必要ありません。

しかし、雪中キャンプを楽しむ為には、それなりの装備が必要です。

雪道走行装備、防寒装備、暖房装備。

最低限は上記の道具を揃えなければ、雪中キャンプは楽しめないでしょう。

個人的に雪中キャンプを楽しむ為のミニマム装備を9つピックアップしてみました。

    最低限は揃えたい9つの道具
  • ①タイヤチェーン
  • ②テント
  • ③タープ
  • ④液体燃料のキャンプ用ストーブ
  • ⑤湯たんぽ
  • ⑥厳冬期用ダウンシュラフ
  • ⑦高断熱キャンプ用マット
  • ⑧保温性の高い防寒着
  • ⑨防水ウェア・グローブ

各キャンプ道具については、これから詳しく説明したいと思います。

雪中キャンプをするにあたって、最低限は揃えたい9つの道具

雪道走行について

まず、「雪が積もっているキャンプ地へどうやって行くか問題」が発生します。

北国にお住いの方は電車やバスなどの公共交通機関を使って歩いて行かれる方もいると思いますが、それ以外の方は自動車での移動になると思います。

平地ならバイクにタイヤチェーンを装着して走れないこともありませんが、雪中キャンプが楽しめるキャンプ場は山間部にある場合が多く、凍結路は非常に危険です。

なので、雪道でも比較的に安全走行ができる自動車での移動がベストでしょう。

その際はスタッドレスタイヤが必要になります。

    雪道走行の必需品
  • スタッドレスタイヤ
  • 金属製のタイヤチェーン
  • 防水手袋&腕カバー
  • スコップ
  • 折り畳み式ノコギリ
スタッドレスタイヤとタイヤチェーン

スタッドレスタイヤなら四輪すべてが雪道でのグリップ力を発揮しますので、凍結路以外なら下り坂でも確実に止まることができます。

だた、二輪駆動の自動車で登り坂を走行する際は要注意です。それは片輪が空回りすると走行不能に陥ることがあるからです。

その場合に備えて非常用にタイヤチェーンを常備しておかなければなりません。

スタッドレスタイヤに装着するなら金属製のタイヤチェーンがおススメです。

チェーンが氷を砕き、タイヤのゴムが雪をグリップします。

スタッドレスタイヤ&タイヤチェーンなら、FRの二輪駆動でも雪道をグングン登って行くことができます。

金属製のタイヤチェーンは乾燥路面を走行すると切れやすいのですが、圧雪路面になってから装着すると金属への負担が少ないので長持ちします。

ただ、凍結路の急な下り坂を走行する場合は4WDでも2WDでも関係なくスリップしやすいので、ご注意を。

スタッドレスタイヤと金属製のタイヤチェーン

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あと、雪道を走行中に倒木や大雪で走行困難になった場合の事を想定してショベルとノコギリがあると安心です。

テントサイトの整地にも利用できます。

ショベルはアルミ製のものが軽くて丈夫なのでおすすめです。

私は雪道走行の時に毎回持参しているのですが、まだ一度も出番は無いです…

雪かきでも軽いアルミのショベル

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防寒着について

雪の日の防寒着

次に「雪の降る日の防寒着はどうするか問題」があります。

雪の降る日は寒いので、ずっと暖かいシュラフの中にいたいところですよね。

しかし、そういう訳にはいかないので普段の行動着にも工夫が必要です。

なるべく体温を下げないようにベースレイヤーには肌に密着する化繊の防寒肌着を着用します。

発熱素材を使ったヒートテックなども良いですね。

そして、ミドルレイヤーにダウンジャケットやダウンパンツを着用すると保温効果があります。フリース素材のウェアも良いですね。

アウターには撥水製のあるフード付きジャケット、もしくはレインウエアを着用すれば水濡れを防ぐことが出来ます。

テントの中で足元を冷やさないためにダウンシューズなどもあると更に快適になります。

あと、綿素材の衣類は水分を含みやすく逆に体温を下げてしまうので、なるべく着用は避けます。

    雪の日の行動着
  • ベース:ヒートテック
  • ミドル:ダウンorフリース
  • アウター:撥水ジャケット
  • 防水手袋
  • スパイク長靴
暖かいインナーダウンジャケット

手袋も重要な防寒アイテムです。

雪の中で何か作業をする場合、手袋が無いと指が痛くて作業がはかどりません。

吹雪の中でタイヤチェーンを装着したり、テントのペグを打ち付けたり、食器を雪で洗ったり。

何かと細かい作業が多いので、厚手の雪用グローブでは役に立たないこともあります。

軍手や薄手の革手袋では融けた雪ですぐに濡れてしまい、冷たさで手が痺れてきます…

そんな時には、ホームセンターで売っている薄い作業用のゴム手袋が便利です。

今お使いの軍手や革手袋の上から装着するだけで、防水手袋に早変わりします。

雪中キャンプで便利な防水ゴム手袋

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雪が積もっていると普通のシューズだと濡れてしまうので長靴があると便利です。

私は釣り具屋さんで売っていたスパイク長靴を使っています。

濡れた岩場でも滑らない磯釣り用の長靴なので、凍った道でも確実にグリップします。

雪の中はもちろん、雪が融けてドロドロになったぬかるみでも活躍します。

厚手の靴下を着用していれば蒸れる事もないでしょう。

あと、雪が長靴の中に入って濡れてしまうことがあるので、予備の靴下をいくつか用意しておくと安心です。

スパイク長靴

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就寝具について

あと、「雪の上で眠れるのか問題」もあります。

雪中キャンプで快適に眠る為には「オールシーズン用」のマットとシュラフが必要です。

断熱性の高いマットと保温性の高いシュラフがあれば、テントの中が寒くても問題ありませんからね。

他にもマットの2枚重ねやシュラフの重ね技でも対処するが出来ます。

    雪の日の就寝具
  • 厳冬期用シュラフ
  • 防水透湿素材のシュラフカバー
  • 高断熱のマット
  • バラクラバ
ナンガ ダウンシュラフ

冬用のシュラフを選ぶ時には、各メーカーが表示している快適温度とか使用限界温度とかを参考にされると思いますが、あくまでもテスト条件の良い環境で出された数値です。

テントの中や前室で調理をした場合はシュラフ内の湿度が高くなります。

また、結露で濡れたインナーテントの内側がシュラフに当たって濡れてしまうこともあります。

ダウンシュラフの性能を維持する為には、ゴアテックスなどの透湿防水素材のシュラフカバーを併用することをお勧めします。

ナンガ オーロラ900:雪中キャンプ

あと、頭からすっぽりとシュラフに潜ることも控えた方が良いです。

ダウンシュラフの中で呼吸をしてしまうと自分の息に含まれる水蒸気で羽毛の湿度が上がり、寝袋の保温能力が落ちてしまうことがあります。

また、シュラフの表生地やシュラフカバーの内側に結露が発生して凍り付いたりします。

その為、バラクラバや目だし帽を被って顔面の寒さをしのぐ事をおススメします。ニット帽とネックウォーマーを使って防寒対策をしてもいいですね。

目だし帽(バラクラバ):雪中キャンプ

スリーピングマットについて。

雪の上で眠る場合は一層式エアーマットの利用は避けます。

エアーマットは内部で熱対流が起こりやすいので体が冷えてしまいますからね。

その為、ウレタンがマット内に入って厚みのある自動膨張式のエアーマットや折り畳み式のウレタンマット、熱対流を起さない多層式のオールシーズン対応のエアーマットを利用します。

薄いマットを雪の上で使用した場合は翌朝、マットの下が結露で濡れてしまいます。

その前に、背中が寒くて眠れないと思いますが…

サーマレスト トレイルプロ:雪中キャンプ

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雪上のテント設営について

次は「雪の上にテントを張るにはどうするか問題」です。

まず、テントを設営する前に地面に積もった雪をしっかりと足で踏み固めます。

地面の雪が踏み固められていないと、ポールが雪に沈んでタープやフライシートがたるんでしまいますからね。

そんな状態で突風に吹かれると、最悪ポールが折れたり、タープの生地が破れてしまうことがあります。

雪の上にテントを設営する時は以下のような順番がベストだと思います。

  • ①雪の上
  • ②グランドシート
  • ③極厚マット(もしくはマット2枚重ね)
  • ④インナーテント
  • ⑤インナーシート
  • ⑥シュラフ
雪を踏み固める

ポイントとして、マットをテントの下に敷いています。

マットは体温で温められているので、地面との温度差で下側が結露します。

普通にマットをテントの中に敷くとテントの底面が結露で濡れてしまいますが、テントの下に敷くことでテントの底が濡れません。

私は冬のキャンプでは、あえてテントの下にマットを敷いています。

ただ寝相が悪いと、いつの間にかマットから落ちることがあるのが難点。

雪上にグランドシート

極厚銀マットの他にもキャプテンスタッグ キャンプマットも厚さが15mmあり、コンパクトに収納ができるのでおすすめです。

波型マットなので結露も少ないです。

グランドシートの上にキャプテンスタッグ キャンプマット

そして、テント設営です。

雪が深い場合は通常のペグが効かないので、平ペグや竹製のペグを雪に埋めて踏み固めたりして張り綱を張ります。

あと、雪が降っている時にペグを雪上に放置してしまうと降り積もる雪ですぐに行方不明になってしまいます。

なので、必ずペグケースや収納袋に入れるように心がけた方が良いでしょう。

目立つ色のヒモをペグに結び付けておいても良いですね。

雪中キャンプでのテント設営

そして、スカート付きのテントならフライシートと地面との隙間を雪で塞ぐことでテント内に風で粉雪が入り込むのを防ぐことができます。

その場合は、ベンチレーションの換気を確認して酸欠には気をつけなければなりません。

二酸化炭素は下部に溜まりますので、寝る時はフライシートを少しだけ開けておく(雪で塞がれない程度に)と安心です。

雪景色

新しいモデルはマットの厚みがアップしているようですね。

半分に折り畳めばソロ用の極厚マットにもなります。

タープを併用する

あと、「雪の日でもタープが必要なのか問題」もあります。

これはタープの張り方によります。

風雪の影響を受けないタープの張り方ならリビングスペースを確保できるので快適さが格段にアップします。

タープでリビングスペースを作る

ただ、暴風雪の予報が出ている時にタープを設営する際は、注意をしなければなりません。

俗に爆弾低気圧と呼ばれる寒気が来る時は、台風並みの突風が吹くことが予想されます。

タープどころかテントも飛ばされる可能性がありますからね。

夜中に深々と積もるドカ雪にタープが潰される可能性もあるので、積雪で危険な場合はいつでもタープを撤収できる準備が必要です。

タープでリビングスペースを作る

私の場合は2枚のタープを向かい合わせに設営して、ワンポールテントのようなシェルターを作っています。

タープを組み合わせただけなので上部には換気できるだけの隙間があります。

密閉されたリビング空間なので風雪を防ぐことができ、シェルターの中が暖かいのです。

タープで作ったリビングスペース内部

下の写真はヒルバーグタープ20とスノーピーク ペンタシールドを組み合わせた張り方です。

最近はヒルバーグタープ20とオリガミタープを組み合わせる方が多くなりました。

ヒルバーグタープ20とスノーピーク ペンタ

あと、冬は枯れ枝が多く、枝が積もった雪と一緒に落下することがあるので、なるべく木の下にテントを張らない方が良いでしょう。

枝の上に降り積もった雪が定期的にドサドサとテントの上に降ってきて、うるさくて夜は眠れませんし…

2枚のタープを使ったモノポールテント

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暖房器具

最後は「どうやって雪の中で暖を取るのか問題」を解決してみます。

以下に挙げる7つの暖房アイテムは雪中キャンプで使った際に便利だったものです。

    雪中キャンプで使う暖房器具
  • ①液体燃料を使うストーブ
  • ②ヒーターアタッチメント
  • ③湯たんぽ
  • ④温水ヒーター
  • ⑤使い捨てカイロ
  • ⑥こたつ
  • ⑦液体燃料加圧式のランタン

①液体燃料を使うストーブ

氷点下の環境ではガス式ストーブより液体燃料式のストーブが威力を発揮します。

下の写真のキャンプ用ストーブはOPTIMUS No.85 NOVA+というストーブです。

燃料に灯油を使っているので、コストパフォーマンスが大変優れています。

ストーブをファイヤーして暖まるだけでも快適です。

雪のキャンプでは通常よりも燃料を多く消費するので、予備の燃料ボトルも持参することをおススメします。

OPTIMUS No.85 NOVA+

②ヒーターアタッチメント

ヒーターアタッチメントはキャンプ用ストーブに載せるだけなので荷物の軽量化が出来ます。

注意点として、ヒーターを直接雪の上で使用するとストーブの熱で地面の雪が解けて傾き、倒れてしまう危険性があります。

火傷や火災などの事故に繋がる可能性があるので熱の影響を受けない台が必要です。

自作のヒーターアタッチメント

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③湯たんぽ

安全で手軽な暖房アイテムと言うと「湯たんぽ」ですね。

湯たんぽ は火を使わないので安心です。

ストーブを使って暖を取っている時にお湯を沸かしておけば、眠る時に即湯たんぽを使うことができます。

湯たんぽの材質には種類が色々とあり、柔らかくて肌触りの良いゴム製、軽量で強度のある樹脂製、直火が可能な金属製などもあります。

熱湯を扱うので使用する際は火傷には気をつけてください。

金属製湯たんぽをオプティマスで沸かす

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④温水ヒーター

自作の温水ヒーターを使うという方法もあります。

燃焼器具がテントの外にあるので一酸化炭素中毒の心配がないという利点があります。

注意点としては、燃焼器具が雪で埋もれないような対策が必要です。

雪中キャンプで温水ヒーター

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⑤使い捨てカイロ

使い捨てカイロは軽量で暖かさの持続時間が長いので、雪中キャンプでは強い味方です。

事前にシュラフの中に入れておけば暖かく眠ることも出来ます。

もし、持参した暖房器具が不調な時でも使い捨てカイロがあれば安心です。

雪中キャンプで使う使い捨てカイロ

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⑥こたつ

最後は合わせ技ですが、テーブルと熱源を組み合わせてコタツを作るという方法もあります。

封筒型シュラフを開いて軽量なテーブルに掛ければ簡単にコタツになります。

その他の注意点はリンク先で紹介していますので、ご参考までに。

雪中キャンプで使うコタツ

⑦液体燃料加圧式のランタン

ランタンから放出される熱を利用して暖をとる方法もあります。

電池式のランタンでは熱源になりませんが、ガス式や液体式燃料のランタンでしたら点灯しているだけでも意外と暖かいです。

ストーブの暖房よりは少々暖かさは劣りますが、タープの中が明るくなるので気分的にも暖かくなります。

私が利用しているのはコールマン ランタン286Aというモデル。

このモデルは燃料にホワイトガソリンを使用するランタンですが、ちょっとした改良で灯油で使用できるケロシン化ランタンに改造することができます。

ケロシン化したコールマン ランタン286A

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番外編

ミニマム装備ではないので番外編として紹介します。

私の場合は自作したロケットストーブを使っています。

薪の準備が必要ですが、とても暖かくて快適です。

ただ、暖かすぎて地面の雪が融けてドロドロ状態になるという欠点があります。

そして、装備も多くなってしまいます…

雪中キャンプでロケットストーブ

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また、タープ内で火気を使う場合は必ず換気に心がけ、一酸化炭素中毒や酸欠に気をつけてください。

間違っても火気をつけたまま絶対に眠らないように。

最近は、ネットショップで一酸化炭素警報機が手軽な値段で販売されていますので、私はそれを購入して使っています。

頭上と足元にメーカーが違う一酸化炭素警報機を2台置くと安心です。

事故を防ぐには念には念を入れましょう。

一酸化炭素警報機

雪中キャンプでのトラブル

雪中キャンプで起こったトラブルと解決策を まとめてみました。

予め対策しておけば慌てずに済みますよ。

    雪中キャンプでのトラブル
  • ガスライターが点かない
  • 炊事場の水が出ない
  • 洗い物が出来ない
  • ペグが凍って取れない
  • ファスナーが開かない
  • 雪道の荷物運びが大変

ガスライターが点かない

雪中キャンプでの冷え込んだ朝。

さあ、寒いのでライターでストーブを着火しようとしたら…

ライターに火がつかない…

通常、気温が氷点下になると使い捨てのガスライターでは火が点きません。

安い使い捨てのガスライターに使用されているブタンガスの沸点は-0.5℃くらいなのですが、実際には0℃前後で火が点かなくなります。

そんな時は、あらかじめガスライターをズボンのポケットの中へ入れて温めておきましょう。

もしくは、充填式のガスライターにもっと低い温度でも着火するイソブタンやプロパンが混合したガスを入れて使うと良いでしょう。

雪中キャンプでは新富士バーナーのライターが便利

他の方法でファイヤースチール(ファイヤースターター)を使う方法もあります。

ストライカーと呼ばれる金属片とマグネシウムの丸棒をこすり合わせる事で、火花が散る仕組みになっています。

雪中キャンプではファイヤースチールが便利

使い方に慣れればファイヤースチールを使って氷点下でも燃料用アルコールに着火が可能です。

マッチのようにゴミが出ませんし、安価なので常備しておくと安心です。

ファイヤースチールで一発着火

炊事場の水が出ない

冬のキャンプ場では水道管の破裂防止の為に元栓を閉めている場合があります。

また、水道の元栓を閉めていなくても凍結して出ない場合があります。

なので、あらかじめ飲料水を用意しましょう。

水洗トイレも早朝に凍結して水が流れないことがあるので使用する前に水を用意しておいた方が良いでしょう。

雪中キャンプでは水道が凍結

その際は持参した飲料水を凍らせない為にクーラーボックスの中に入れて保温します。

これは、夏とは逆の使い方ですね。

2リットルのペットボトルに飲料水を入れて必要本数用意しておくと便利です。

また、イザという時は雪を溶かして水にするという手もあります。

飲料水の凍結防止にクーラーボックスを使う

洗い物が出来ない

雪中キャンプでは洗い物が多くなるような食事のメニューは、できるだけ避けたいですね。

炊事場の水が出たとしても氷のように冷たいので米とぎが苦痛です…

雪中キャンプでの食事のメニュー

そして、食器の洗い物をする際は雪を使って水を節約します。

ゴム手袋をして食器洗いをすれば冷たさで手が痛くなることもありません。

鍋や食器に雪を詰め込んでゴシゴシこすると油汚れも綺麗になります。

雪を利用して洗い物をする

最後はウエスや手ぬぐいで綺麗に水分を拭き取って仕上げると終了です。

雪を使って洗い物をした後は綺麗に拭き取る

ペグが凍って取れない

ペグとループが凍ってしまって取れない時やポールの連結部が凍って抜けない場合はお湯をかけて融かします。

お湯を沸かして保温ボトルへ入れておけば、イザという時にすぐにお湯を使うことができて便利です。

私が使っている保温ボトルは容量が2Lあるので、夜に熱湯を入れておけば朝でも熱いお湯を使うことが出来ています。

あと、保温ボトルも湯たんぽと同じで、容量が多いほど温度を一定にキープすることが出来るようです。

象印ステンレスボトルTUFF2リットル

ファスナーが開かない

テントの出入り口が吹き流しタイプでしたら問題ないのですが、ほとんどのテントは出入り口がファスナーになっている思います。

ファスナーが凍結するとテントから出られなくなるので、撥水スプレー等を利用してファスナーに水滴が付着して凍りつかないようにしておくと良いでしょう。

象印ステンレスボトルTUFF2リットル

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雪道の荷物運びが大変

プラスティック製のソリがあればキャンプ道具をソリに載せて運ぶことが出来るのでとっても便利です。

手軽な雪遊び定番のソリですが、持って良くとけっこう楽しいです。

軽くて価格も安く、お手ごろです。

最後に。

空調の効いた暖かい部屋から離れて、「冬のキャンプでは寒い」という不便さを改めて考えて直し、いかに工夫して快適に過ごすか。

そんな「不便さ」を「工夫をする楽しさ」に変える事ができるかが雪中キャンプを楽しむコツだと思います。

雪中キャンプは、非常時には脱出可能な場所で、体温を温存する防寒着を着用し、就寝時のマットやシュラフの防寒対策さえ完備すれば、それほど厳しいものではないと思います。

最近は、キャンプ用の防寒製品も高性能になり冬キャンプの情報や路面の凍結情報もインターネットやライブカメラで簡単に調べることのできる世の中になりました。

冬の間もオープンしているキャンプ場も増えてきたので、以前よりは安全に雪のキャンプを楽しめるのではないでしょうか。

プラスティック製のソリ

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ソロキャンプでは、雪の日の寒さや夏の太陽の暑さ、強風の怖さやそよ風の快適さ、雨の音や虫や鳥の鳴き声、肌を通して自然を実感することができます。

最近ではブッシュクラフトなど、キャンプ道具を自作して楽しむ方も増えてきました。様々なキャンプシーンで使える色々な情報を個人的な観点で綴って掲載しております。

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【ソロキャンプ】

キャンプには色々な楽しみ方があると思います。

大勢の仲間で楽しむ、宴会キャンプ
一人で、山の中や無人島にこもる、自分を見つめなおすキャンプ
キャンプ場で仲間を増やす、友達探しのキャンプ
観光を目的とし、宿泊費を浮かす為だけにする、ゲリラキャンプ

その他、キャンプ(野営)の目的は人それぞれで違いますよね。

ひとり旅でのソロキャンプの利点は誰にも邪魔される事無く、その時の状況でいつでも行き先や行動を変更したりできます。

雨が降ればテントでゴロゴロ、天気が良ければ木陰で昼寝、夜になれば焚き火で乾杯。

一人旅でキャンプを楽しみたい方に参考になればと思い、このホームページを製作いたしました。

雪中キャンプをミニマムな暖房装備で楽しむコツ - 冬のソロキャンプ
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